なすがままに

あくせく生きるのはもう沢山、何があってもゆっくり時の流れに身をまかせ、なすがままに生きよう。

知人の入院

2009-01-20 18:41:59 | 昭和
正月明けに知人が脳梗塞で病院に搬送された。57歳である。幸いにも発見が早く後遺症も残らず昨日退院したと電話があった。
 以下電話のやり取りである
 僕:倒れる前に予兆みたいな症状があった?
 彼:倒れる直前まで感じなかった、ただ、その2日前に電話のやり取りでろれつ
   がまわらなかった。
 僕:運動や水分の補給はちゃんとやっていた?
 彼:ここ数年運動はしたことがない、水は喉が渇いた時しか飲まんし、夜は焼酎   のお湯割りを飲むので水分は十分だと思っていた。
 僕:禁煙する気はあるの?
 彼:入院期間中は院内や敷地内は禁煙なので吸わんかった、しかし、退院してか   ら食事の後に一服するようになった。40年吸ったたばこは止められそうに
   にない。
 以上が会話のやり取りである。運動と水分補給そして禁煙の重要性が分かってい ない。多分、以前のような生活習慣だと再発の可能性が高い。
 そこで最後に「このままだったら、再発するよ、再発を繰り返すたびに後遺症が 残り最後には寝たきりになって家族に迷惑がかかるよ、それでもいいと?」
 そして、その返事は「それは、医者からも言われたよ、でも、好きな事もせずに
 長生きしてどうするん、そうやろ」
 自分の事しか考えていない彼に腹がたった。そして言ってやった。
 「あんたが寝たきりになったら、奥さんや一人娘の将来はどうなると思うか、
  あんたが健康に気を配る事は家族に対する本当の愛情だよ。俺なんか週5日以  上のウオ-キングは欠かさんし水も一日2Lは飲んで、煙草も止めてもう、8  年になるよ、俺の親父が働き盛りの57歳で倒れて半身不随の親の面倒を見る  ために母親と俺がどれだけ苦労したのか知っているのか」
 そして彼の返事「ありがとう ここまで言ってくれるとはおもわなかった 身体 に気をつけるよ、あ・り・が・と・う・・・」彼が電話口で嗚咽しているが分か った。