現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

『泰西王侯騎馬図』に描かれている王は

2021-05-31 17:15:08 | 会津藩のこと

『泰西王侯騎馬図』

 

描かれている王侯は、右から、ペルシャ王、アビシニア王(エチオピア王)、フランス王アンリ4世、イギリス王あるいはギーズ大公フランソワ・ド・ローランあるいはカール5世とされている。異教徒のペルシャ王は黒人で槍を持つのに対し、

キリスト教国の3人の王は王笏を持ち、ペルシャ王の方を向いている。キリスト教国の三人の王が、ペルシャ王にかしづいているような不思議な構図なのである。

 

神戸市博物館に保管されている方は、右から タタール汗、モスクワ大公、トルコ王、および神聖ローマ皇帝ルドルフ2世とされ、キリスト教徒と異教徒の王が闘う構図になっている。構図も不思議な絵なのだ。世界地図の周囲に飾りのように描かれていた小さな絵を、等身大にまで拡大して描いた人は、まったく無名のキリシタン画家とはいえ、すばらしい才能である。

これが基になった絵か?


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