現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

上杉景虎と景勝

2009-01-27 05:52:19 | テレビ・映画・芸能人
NHK「天地人」は“愛”がテーマのようだ。
上杉謙信は、妻を娶らず、子を成さなかった為、
二人の養子がいた。景勝と景虎だ。

この二人の人物像は対象的。主人公の直江兼続が
仕える景勝は無愛想、何を考えているかわからん人、
北村一輝が好演している。目つき悪く悪人面だ。

一方の景虎は、関東の名門北条氏康の子。関東一の
美男と言われ、心優しく聡明。謙信亡き後、家督争い
から景勝に殺される。テレビの視聴者の中には景虎に
同情する人も多いのではないだろうか。私もその一人。

NHK「天地人」では省かれているが、景虎は景勝の
姉(妹?)との結婚の前に、実は正室がいたのだ。
景虎は北条家三代当主氏康の子だが、大叔父長綱(幻庵)
の娘と結婚し、幻庵の婿養子となっていたのだ。それが、
北条と上杉の同盟の証として、仲を引き裂かれ、上杉家
への人質同然に謙信の養子となった。

この時代、夫婦愛だの親子の愛はあったのだろうか。
“家を守る”意識はあっても、そのために“家族愛”は
無かったような気がする。

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御館の乱

2009-01-27 05:26:55 | テレビ・映画・芸能人
上杉謙信亡き後、景勝と景虎、二人の間で跡目争いが
起きる。「御館(みたて)の乱」と呼ばれる。
この時、景虎は北条の出なのだから、北条家が援軍を
送れば形成は逆転したであろうに、北条の後ろだてを
得られず敗死した。
その後、天正18年(1590)、小田原北条家が秀吉に
攻められた時、上杉景勝は秀吉の命に従って、北条方
の北関東の城を攻めている。北条氏が御館の乱の時に
景虎を救っておれば、景虎ならば、北条家に味方した
であろうに。

この8年後の1598年、秀吉の命で、上杉は、越後から
隣国会津に国替えとなる。そして1960年の関が原では、
石田三成と組んで徳川家康に抗したため、会津を没収
され、米沢に移るのである。わが先祖の地、会津は
ここでも歴史の舞台となるのである。楽しみ。

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