現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

,年金着服一億円超

2007-09-01 09:18:53 | 社会問題
9/1のニュース「社会保険庁職員による着服が12年間で26件
一億1,300万円」。「お国がやることだから間違いない」という
神話はみごと裏切られた。
私の知人の太田さん。厳しい年金暮らしに喘いでいたはずが、
先日新幹線に乗って遊びにきてくれた。聞くと、「国民年金で
10年間の未払分として300万円もいただいた」と喜んでいた。
月にしたら25,000円だが、10年となると溜まるものである。
まとまって思いがけずにもらえるのもうれしいものである。

でも昨今の騒ぎがなかったら、社会保険庁は高いびきで、知ら
ぬ存ぜぬで過ぎてしまっていたのかと思うと恐ろしい。

ところで、私は、国民年間保険料とやらを払っていない。月々
10万の収入では払えるわけがない。「電話と車を差し押さえる」
とか、「健康保険も使えなくなる」といった脅しがきているが、
払えぬものは払えぬ。

保険会社を退職してある零細出版会社に勤めたが、そこは
厚生年金の保険料を社員の給料から差し引きながら、それを
社会保険庁には納めていなかった。時々社保庁から呼び出しの
通知がきていた。安倍総理はそうしたケースも保障するという。
なんだ、それなら、企業は皆社保庁に保険料を納めなくても
いいじゃないか。国が補填してくれるのだから。

同じ話が、不動産業者の瑕疵担保。これも被害者を救済するための
保険制度を検討しているという。保険でまかなえるなら、業者は
どんどん手抜物件を売りまくり、露見したら会社を倒産させて、
また新会社を造ればいい。これではまともな者がバカをみる。

いったい誰の為の救済なのか。もう倫理も失せた現代、国は
ますます迷走して深みにはまっていくばかりだ。