おじさん、世話かけるねぇ

昼寝していたら母が「お寺行かないと」と言い出した。
今日は何日と言う割りには季節の変化を感じるのか、お彼岸のお参りに行くと言うのだ。


そんな母が晩御飯の後に、「おじさん、世話かけるねぇ」とベッドに横になった。

おじさん、どこの人？

今日は「おじさん、どこの人？」から始まった。

教科書通り、家族の顔がわからなくなっている。

目が開かなくて誰かわからない

シッコの始末したら「あぁ、目が開かなくて誰かわからない」と母が言う。

目ヤニでまぶたがくっついて開かない。

でも、そういう問題と違うッしよ。

家にいてこの時間、他に誰がいると言うのですか。


、、、、、、。

そこで泊まっていいんだろうか

「今日も、そこで泊まっていいんだろうか？」
晩ご飯の用意していたら、母がそう聞いた。


.....

私、どこにいるの？

「私、どこにいるの？」と母が目覚めた。

顔を近づける私に
「あんた、美幌から来たのかい？」と聞く母。

どうして、そうなるの。

こちらが考えても、わかることではない。

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