ロイヤルモータースとその仲間たち

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神戸市北区の伝説アレコレ・・・・・まだまだあるよ!

2012-12-17 18:46:20 | ハイキングおじさんの「ひとりごと」
***神戸市図書館から***

神戸市北区の伝説は今回で47回になりました。
お客様が「たくさん伝説はあるけど、ぼちぼちネタ切れになったんか?」と番外編が多く出たのでそう思われたのでしょう。
ところが調べれば調べるほどたくさん出てきます。 私たちの身のまわりには故事、伝説が無数にあふれています。
たとえば、地名や神社、お寺の成り立ちの本など。 町誌、村誌もその時代によって・・・明治、大正、昭和と時代を反映して内容が異なります。 有野町誌は有野村誌、山田町誌は山田郷土誌、山口町誌は山田村誌、こんな具合に古い文献から連なっています。 時代を反映して軍事色や儒教的なものが出ているもあり当時の編集者によって特色があります。 また戦死者名簿はどの誌史にも掲載されています。 旧家の○○家の話などがたくさん掲載されていますが民話につながる話も多いです。 たとえば「白滝姫」(掲載済)の伝説は全国各地にあり、ここの地に「白滝姫」がいたと言い争っていますが、山田町原野の旧家「栗花落(つゆ)家」の伝説は「神戸の伝説・田辺真人著」にも「白滝姫とつゆの井戸」と掲載されています。



 ところが大正時代の「山田町郷土誌」にもこの伝説掲載されているのですが、その中の「栗花落(つゆ)家」の項目には栗花落家の作り話?だと掲載されています。 理由は娘が宮中に仕えていた時「やんごとなき方」の「お手が付き」その言い訳にこの話を作ったとされています。 しかし不思議な事に白滝姫が山田町に行くまでの話がその周りにあります。 山口町誌に白滝姫が山田町に行く途中、山口町の白水峡でこんな田舎に行きたくないと涙をこぼした話が「白滝姫の涙水」として掲載されています。 又 兵庫区都由乃町に「栗花落の森」があり山田町に行く途中、干ばつに困った村人を助けるため地中に杖を突くと水が湧き出した伝説があり白滝姫を祀った祠もあります。 ・・・話もここまで来ると真実味が出てきます。
北区の伝説を掲載するにあたり文字数が多くそのページに入りきれなかったり又5~6行しかなく物足りなくて掲載していないケースがあったり。 古い文章で書かれてそのまま掲載できない場合や、同じような話、例えば丹生山系の西側、淡河町に「大杣池の赤牛」(掲載済み)の伝説があり銅像も立っています。 その話と同じ話が丹生山系の南側にあり「山田町誌」に掲載されています。 三田市に「楢山節考」に似た話があり、水に困ったり、貧乏で困ると似たような話が出来上がるのかもしれません。

長い話や短い話もなんとか工夫して掲載出来るようにしたいです。
伝説や資料があればお知らせ下さい。
このような事を興味深々に調べてこれからも「神戸市北区の伝説」を続けます。