小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

映画『ナバロンの要塞』(The Guns of Navarone 1961年 英米合作)  / NHK BS

2024年03月22日 | 映画
左から「007/カジノ・ロワイヤル」でジェームズ・ボンド役もやったデヴィッド・ニーヴン(ミラー伍長役)、「ローマの休日」でアメリカ人新聞記者も演じたグレゴリー・ペック(マロリー大尉役)、そして「アラビアのロレンス」では、砂漠の鷹と呼ばれた酋長役のアンソニー・クイン(ギリシャ軍の将校かつレジスタンス闘士のスタブロス大佐役)の名優ぞろい。

 『ナバロンの要塞』という映画のタイトル名だけは、いつしか覚えていたが、全く初めて観た。1957年に書かれた同名の小説の映画化で原作の舞台となるケロス島もナヴァロン島も架空の島であり、第二次大戦中のエーゲ海での実戦に想を得たものだそうだ。

 戦争映画ではあるが、戦闘シーン自体はあまりなく、アクション・冒険映画の要素が多分に入っている。また人間ドラマとして「戦争と人間」というテーマにも挑戦している。私は戦争映画そのものは嫌いだが、少数の精鋭部隊で要塞に潜入し、直接爆破する作戦はゲリラ戦なのでスリル満点だ。月曜ロードショーの荻昌弘さんの解説では、「ジャキー・チェンも居りませんでした、スピルバーグも居ませんでした、いやマカロニウエスタンはおろか、あの007すら存在しない時代にこんな面白い映画があっていいのか・・・(笑)」等々、しかし大事なことはこれを作った人たちが戦争万歳ではまったくなくリベラリストの集団であったことを付け加えておられた。

 目が離せない157分間の放映だった。





あらすじ

 第二次世界大戦中、1943年。イギリス軍の将兵2,000名が、ギリシャのケロス島で孤立した。軍事的にはさほど重要な拠点ではないが、中立を保っていたトルコと目と鼻の先にある島である。ナチス・ドイツはトルコを味方に引き入れるため、精鋭部隊をもって、ケロス島のイギリス軍部隊を全滅させようという示威作戦を立案した。

 その情報を1週間前に察知した連合軍は、部隊を撤退させるために駆逐艦6隻をケロス島へ向けるべく、救出作戦を準備する。しかし、隣のナバロン島では、ドイツ軍のレーダー照準式要塞砲2門が海峡を睨んでいた。これを破壊するために、航空爆撃作戦が行われるが、崖の頂上が出っ張っており、砲は洞窟の中に設置されているため、破壊できない。逆に、1日の爆撃作戦で18名も喪失してしまった。まさに難攻不落の要塞である。しかし、ナバロン島の南の崖だけは、400フィート(約122m)のほぼ垂直の絶壁になっていて誰も登れないため、見張りの歩哨がいないとの情報が、地元レジスタンスから寄せられた。

 そこでジェンセン准将は、少数の精鋭部隊で要塞に潜入し、直接爆破する作戦を計画する。具体的な立案はフランクリン少佐が行い、彼自身も同行する。フランクリンの盟友で、ギリシャ語とドイツ語ができるマロリー大尉(グレゴリー・ペック)は、天才的な登山家で、誰も登れないと言われていた絶壁を登り、他のメンバーを引き上げるために呼び出された。そのほか、化学の専門家 (教授) で爆薬の天才、北アフリカ戦線でエルヴィン・ロンメルの指揮所を爆破したが、昇進を断り続けるミラー伍長(デヴィッド・ニーヴン)。ギリシャ軍の将校かつレジスタンス闘士のスタブロス大佐(アンソニー・クイン)。スペイン内戦以来の闘士で、機械の専門家で無線連絡を担当するブラウン。父親がナバロン抵抗組織のリーダーで、殺しの達人パパディモス。誰をとってもプロフェッショナルで、一癖も二癖もある人物ばかりである。しかもジェンセン准将は、「作戦は成功しないだろう。失うには惜しい連中だが、成功する望みもあるかもしれない」程度に考えていた。

  しかし、ケロス島のイギリス軍将兵と、彼らの救援に向かう駆逐艦の命運は、確実にこれら戦士達の勇気と努力にかかっていた。彼らは途中でパパディモスの姉・マリアたちがいる地元のレジスタンスと合流しながら、要塞の爆破に挑む。ナバロン島で彼らを待ち受けていたのは、ドイツ軍だけではなかった。海路、嵐に見舞われ、食糧など物資を失っただけでなく、フランクリンは絶壁を登る時に滑落し、重傷を負ってしまう。マロリーが代わりに指揮を行うが、危険な目に遭い続け、道中のマンドラコス村ではドイツ軍に捕らえられてしまう。何とかこの最大のピンチを切り抜けた彼らだが、判明したのは仲間の裏切りであった。~ウイキペディア



ナヴァロンの要塞 (1961)  ミッチ・ミラー合唱団
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