小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

蒼井優の映画『雷桜』(Raiou)2010年 / WOWOW

2024年04月28日 | 映画
 
 得したな~(笑)、随分以前にWOWOWでDVDの録っていた作品を初めて観た。以前、蒼井優さんが立山の山小屋で働き、布団を屋根に干したり、その屋根から飛び降りるシーンもある映画 『春を背負って』なんかに感心したものだが・・・、この作品「雷桜」では、見事に天狗?を演じていた。失礼ながらW主演の岡田将生氏のことを私は全く知らない。乗馬シーンが山のようにあるけど完成披露プレミアイベントで「撮影中に蒼井が落馬したと振り返った岡田は『きれいな弧を描いて人形のように飛んでいくのを見て、爆笑していた僕は最低だなと思いました』と懺悔し、蒼井から『はい。ヒドイと思いました』とひんしゅくを買ってしまった。」とあるのでスタントマン無しで撮ったのかな?いやいやとても面白くって満足した。





 徳川家に生まれたがゆえに心を病んでしまった男・斉道は岡田将生が演じた。心に孤独を抱え、思うままに生きられない苦しみから攻撃的で傲慢な振る舞いも見せる若き殿。時代劇は初挑戦となった岡田だが、まだ若く少年っぽさも残る端正な顔立ちに髷が似合う。誰も信じられずに生きてきた繊細な心情が、その瞳によく表れている。将軍の血を引く宿命と、1人の女性への愛との狭間で葛藤する姿を丁寧に体現した。

 広大な草原での出会いも、心を通わせる場面も、自然の美しさと相まって印象深く描かれている。雷が落ちた銀杏の木に桜が根付いた"雷桜"が、命の逞しさと儚さを象徴しているかのようだ。花びらの舞い散る中で語らう姿は、ため息が出るほどに美しい。それだけに悲しい未来を想起させ、岡田と蒼井の切ない表情を見ているだけで胸が苦しくなる。将軍家の殿と野生児の女の恋を描いた、ある種のファンタジーとも言えるストーリー。その中にリアリティを持たせているのは、W主演を務めた2人の間に流れるナチュラルな空気感に他ならない。さらに、小出恵介、柄本明、時任三郎ら豪華キャストの熱演も一層深みを加えている。人を想う強さはいつの時代も変わらない。美しい映像と実力派が見せる物語に、強く心を動かされた。
文=中川菜都美 ~ 岡田将生、蒼井優が日本版「ロミオとジュリエット」で見せた切なさと美しさを感じる演技! スカパー!から

キャスト
清水斉道(徳川家斉の十七男) - 岡田将生、雷/遊(瀬田村庄屋の娘) - 蒼井優、瀬田助次郎(遊の兄) - 小出恵介、榎戸角之進(清水家御用人) - 柄本明、田中理右衛門(遊の育ての親) - 時任三郎、たえ(遊の母) - 宮崎美子、瀬田助太郎(瀬田村の庄屋、遊の兄) - 和田聰宏、お初(助太郎の妻) - 須藤理彩、榊原秀之助(清水家家臣) - 若葉竜也、今泉鉄之助(清水家家臣) - 忍成修吾、鹿内六郎太(島中藩見回り役) - 村上淳、友蔵(瀬田村の百姓) - 高良健吾、茂次(瀬田村の百姓) - 柄本佑、高山仙之介(幕府大老) - 大杉漣、早坂門之助(幕府老中) - ベンガル、田所文之進(岩本藩間者) - 池畑慎之介、徳川家斉(徳川十一代将軍) - 坂東三津五郎(特別出演)~ウイキペディア



空撮 Warner Gray 蒼井優・映画「雷桜」予告編
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