安倍晋三の統計不正関与クロの証明:2019年2月20日衆院予算委安倍晋三・根本匠・中江元哉3者の対長妻昭国会ウソ答弁

2019-02-22 13:09:14 | 政治


 安倍晋三: 2019年2月12日衆院予算委対岡田克也

 安倍晋三の質問者の質問に答えずに、ヤジに長々と答弁した前代未聞の

 世界に例を見ない滑稽な醜態 

 先進国最悪の借金捻出の主役が自民党政権であることの

 図星を衝かれて、表面冷静、内心慌てたか



 2019年2月20日衆院予算委員会 長妻昭(立憲民主党・無所属フォーラム)質問
 
 長妻昭「立憲民主党の長妻昭でございます。よろしくお願いをいたします。この、毎勤統計の問題でですね。今本当にあの国家の基本ですんで、統計の正確性っていうのは。まだ解明が十分になされていないんで、総理もですね、解明の陣頭指揮を執る、こういう姿勢を取って頂きたい。あの、非常に不十分だと思ってます。

 何か変なメールが出てまいりました。厚労省がですね、阿部座長に送ったメールということで、事前にメール、実態を明らかにして欲しいと厚労省に申し入れておりますがね。根本大臣、どんなメールでございますか」

 根本匠「厚生労働省から阿部座長に送ったメールで、厚生労働省から阿部座長に送ったメールだと思います」

 長妻昭が自席から、「中身は?中身は?」

 根本匠「一旦戻ります」(大臣席に戻る)

 長妻昭「総理、『一旦戻れ』っていう指示、おかしいですよ。『メールは何ですか』って聞いて、『メールありました』って答えて、それを『戻れ』って、何ですか、総理。総理、何か、指揮権発動して、質問するな指揮権ですか。答弁するな指揮権ですか。だから、メールの中身、聞いてるんですよ。どういう中身ですか。事実ですか」

 委員長野田聖子「総理、あの、以後謹んでください。根本厚生労働大臣」

 根本匠「中身のメールは確認しておりません。確認できておりません」

 長妻昭「そのメールの存在は確認できたけど、中身は確認できてないっていうのはちょっと容認できないで、一回止めてください。これ論理矛盾です」(審議中断)

 委員長野田聖子「根本厚生労働大臣」

 根本匠「現在、厚生労働省の担当の方に確認しているところであります」

 他の委員から委員長のところへクレームがあり、少しの間中断・

 委員長野田聖子「根本厚生労働大臣」

 根本匠「あのー、阿部座長にそういうメールが、阿部座長に届けられた、これは、あの、聞いております。そしてご質問の通告があったので、阿部検討会座長に事務方からご発言の内容について確認を致します。

 ですから、メールは阿部座長のところにメールは確かに送られた。阿部座長はそれを見とるわけですから、ですから、阿部座長に、阿部座長に厚生労働省から発言の内容について確認を致しました。(長妻が何か抗議する)で、ね。で、ね。分かりました、分かりました。平成27年9月14日に事務局である厚生労働省の担当者から、関係者から、部分、関係者から、委員以外の関係者から、部分入れ替え方式を検討すべきではないかとの意見があったと連絡を受け、受け、受け、連絡を、連絡を、阿部座長に連絡を致しました」

 長妻昭「総理、答弁しない指揮権、発動しないでください。これ、さっきは言わなければ、時間、ムダにならなかったんですよ。答弁、したじゃないですか。これ、総理、ちょっとやめてくださいよ。

 それで、今仰って頂いたのは平成27年9月14日にですね、厚生労働省から、事務局からですね、毎勤改善検討会の座長である阿部座長にですね、委員以外の関係者から『部分入れ替え方式を検討すべきではないか』との意見があったっていう、そういうメールが送られたと。

 委員以外の関係者って、誰ですか」

 根本匠「阿部座長によれば、関係者は誰であるか、緊急的(?)具体的名前は、(手を上げて長妻を制止する)先ず順を追って、私申し上げます。聞いていないとのことでした。そして阿部座長については、阿部座長の認識は具体の経緯(具体的な経緯?)は承知していないが、最終的に選択肢を広げようと厚生労働省が判断したこと自体、一定妥当性があると受け止めたとのことでしたが、これについて当時の担当部長に事務方から確認をしたところ、次のような回答を得ました。

 メール等を確認できたわけではないので、詳細は不明ですが、中江総理秘書官のことだと思われるという、担当部長からそういう話を聞いております」

 長妻昭「メール、出してください、現物をですね。個人情報は黒塗りで結構です」

 根本匠「現時点では確認できておりませんが、その、存否も含めて確認させたいと思います」

 長妻昭「それでですね、中江さんには今来て頂いてるんで、確認しますけれども、これ、あのー、ちょっとテレビ見てる方は経緯はご存じないと思いますが、9番(パネル)を出していただければと思うんですが、私は、ずっと、これ不可解だったんですよ。平成27年のですね、3月に中江首相秘書官が厚労省の姉崎部長を首相官邸に呼んで、そして毎勤統計、何とかしろと、そういう問題意識を伝えたと。

 それを受けてこの毎勤統計調査の改善に関する検討会が立ち上がって、最終がこの6回目なんですが、この5回目にですね、阿部座長は、皆さん、これ、私、全部議事録に目を通しています。資料も読みました。物凄く専門的なバックデータがあって、緻密に積み上がってます。相当レベルの高い議論であります。それで5回目にですが、阿部座長が、『ありがとうございます。他には宜しいですか。では、検討会の方向性としては総入れ替え方式で行うことが適当であるということにさせて頂ければと思います』。『異議なし』っていうことで、これで纏まったんですね。
 
 で、この後、9月16日の第6回に全く結論が違う形になってしまったんです、これ。で、この間、何があるのかっていうのがいつも疑問だったんですが、この平成27年9月16日の2日前に今申し上げたメールがですね、中江首相秘書官ということでありましたけれども、まあ、総入れ替え方式じゃなくて、部分入れ替え方式を検討すべきじゃないのと、こういうメールが念を押して、この阿部座長に入った。

 阿部座長は報道にこういうふうに仰っておられます。昨日の報道ですが、『一旦総入れ替え方式でいいですよねと言っていたのに、それを大きく変えるというのは通常ないです』。通常ないことが6回目のですね、平成27年9月16日に起こった訳で、このときはなぜか、ここにありますが(パネルを指さして)、『阿部座長に於かれましては急遽体調不良によりご欠席』

 でも、普通は座長が欠席したらですよ、その座長が纏めているんだから、延期しますよ、別に。ところがですね、ここで開いて、しかもですね、座長代理がいるんですよ。土屋さん、座長代理。普通座長代理に差配させますよね。『これでいいですか』とか。座長代理が出席してるのに座長代理を無視して、この手計(てばか)雇用・賃金福祉統計課長補佐がですね、ご役人の方が仕切ってですね、こう言うんですね。

 『サンプルの入れ替え方法についてもう少し議論した方がいいのではないかといったご意見もあった』。これ中江さんの意見じゃないですか。意見があった。まあ、他の方の意見も確かにありました。これは議事録を見ました。但し大勢は違うということで、こういう結論が5回目にあったわけでありますが、サンプル入れ替え方法について引き続き検討することとすると言うことで修正させていただく。5回目に座長の結論出たのに、課長補佐が変えた。しかも同じ回でですね、念を押して、検討に(検討することとすると?)修正したにも関わらず、最後姉崎統計部長がですね、(パネルの)下にあります。

 この方が平成27年の3月31日にですね、中江秘書官に呼ばれて首相官邸に行って、問題意識を伝えられて、そら驚きますよ、そら。その部長でございますけれども、同じ回でサンプル入れ替えのところで総入れ替え方式ではなく、なくって、だって、検討するって(検討することとすると?)言ってるのに、なく、部分入れ替え方式を検討したいと、こういうふうに念押しをしてですね、で、終わっちゃったと。

 本当は7回も、8回もありますと、ここにありますね。『皆様には来年の3月までにお願いしておりますので、然るべきときに検討会を開催させて頂きます』

 阿部座長によるとですね、『6回目終わって、次やるかなと思ってたけども、一切、何の連絡もなかった』、その後。怒ってますよ、委員の方。議事録もない。この前出ましたね、やっと。こういうような状況でありまして、これ中江首相秘書官、どんな話をされたんですか」

 中江元哉「お答え致します。あの、どんなお話と言うのは、あの、すいません、ちょっと話の筋が分かりにくく、私にちょっと理解できなかったもんで、ちょっと――」

 無言のまま頭を二回下げて引き下がろうとして、質問席の方に振り返ってから、引き下がる。

 委員長野田聖子「じゃあ、長妻さん、もう一度質問してあげてください」

 長妻昭「(声を強めて)どんな話をしたんですか」

 (中江首相秘書官、右耳に手を当ててから、立ち上がる気配を見せたが、立ち上がらず、困惑して誰かに助けを求めるふうに近くを見回す。長妻が自席に座ったまま、「今、メールの話をしているんですよ」とテーブルを拳で一つ叩く。やっと立ち上がって答弁席に来る。)

 中江元哉「メールの関連で姉崎当時の部長に、が、そういうことを言ってるということですから、それの関連でどういうことを話をしたかというご質問だと思いますが、あの、このメールは私のメールでは勿論ありませんので、そこはちょっと、あの、誤解のないようによろしくお願いいたします。

 それで、あのー、えー、その、今の厚労大臣のご答弁にもありましたが、これは中江首相秘書官とかのことだろうということで、姉崎さんが部下の方にメールを送らせたと、(ちょっと首をひねってから)そういうことだと思いますが、(小さく咳をしてから)今朝方、ちょっとすいません、今朝方、厚労省から、今朝方です。官邸経由で姉崎元部長と宮野元総括審議官が2015年9月14日に同年6月のボーナスの状況等について説明を行なった際に毎勤統計に関する検討会の状況についても触れたと言っている旨の連絡が私にございました。

 それで正直2015年9月14日に厚生労働省から説明を受けた記憶は私には全くございません。その上で申し上げますと、繰り返しになりますけれども、2015年9月14日に厚労省
が説明に来た記憶は、全くありません。ただ、『当初からの私の問題意識からすればですね、専門家の議論に委ねるけれども、敢えて申し上げれば、まあコストの問題もあるでしょうけれども、仮にローテーションサンプリングの方が経済の実態をよりタイムリーに表すことができるのであれば、そうした考え方について専門的な検討を進めてもらったらよいのではないか』ということを、いったことを申し上げたかもしれませんが、私、実は本当に全くの9月14日、厚労省が説明に来たという記憶がございませんので、今でも、そうかな、申し上げたかもしれないということでございます」

 長妻昭「(自民党席に振り向いて)石崎さん、・・・言わないでください。後ろからちょっとやめてください。妨害ですから。(テーブルを一つ叩いて)自民党もホントー、事実を明らかにするように聞いてくださいよ。(再びテーブルを叩いて、)何でいつも私の質問を妨害するんだ。ちょっとやめてください。ちょっと黙ってください。(前を向いて)後ろから言われると、相当質問できないんですよ。(再び自民党席を振り向いて)ちょっとやめてくださいよ、石崎さん。ちょっとやめてくださいよ。

 (前を向いて)ちょっとですね、何でこんなに私の質問で後ろからガンガン言われなければいけないんですか。実態を解明するんでしょ、与野党共に。いいじゃないですか。(後ろに手をやって)ちょっと静かにしてくれるといいんですが、それでですね、えー、今の話だと、平成27年の9月16日に宮野審議官と姉崎部長がですね、いらっしゃったと、中江首相秘書官の元に。首相官邸の秘書官室にですね。

 これ、虚偽答弁じゃないですか。おとついの月曜日、私聞きましたよ。『平成27年3月31日以外で接触したり電話したことありますか、毎勤統計の件で』と言ったら、『一切ない』と。但し、『この中間的整理が出る毎勤統計の改善検討会の開始は聞いた記憶がある』と、ここは仰いました、確かに。それだけなんですよ。ちょっと、全部洗いざらいですね、毎勤関係のどういう連絡、電話も含めて、どのくらい、何回ぐらいあったのか、ちょっと思い出して、今記憶の限りご答弁いただけませんか」

 中江元哉「お答え申し上げます。あのー、おととい長妻委員のご質問に対しまして毎勤、あの、検討会については、検討会を始めるという報告を受けましたと、いうことで申し上げました。それで、そのときにその検討会でどういう議論が行われたとか、その検討結果について報告を受けた記憶はございませんという答弁は致しました。

 また、それから毎勤統計につきまして、これ、毎月厚労省から出向してる内閣参事官から毎月通知は聞いておりますが、それ以外について厚労省と遣り取りしたことはございません、ということを申し上げました。それで、今、あの先程、私が申し上げました、あの9月16だって、14だと思いますが、2015年の9月14(ママ)ことについて厚労省の方が私のところに説明に来たということですが、すみません、それ、私、今日聞きましたけども、今日も、記憶はありません。

 従いましておとといご答弁申し上げたときも、おー、きょ、虚偽と言うか、私の記憶の、ありのままをそのままご答弁申し上げたと。今日もありのままを申し上げております。えー、それ以上、おー、えー、ほかにご説明を受けたという記憶は本当にございません」

 長妻昭「そしたらですね、ここにあの(パネルを指し)、平成27年の、だから総理、『悪いことした』?悪いことしてるとは私、一言も言ってませんよ。『悪いことしてんの』って、私は一言も言ってませんよ(安倍晋三が「悪いことをしてんの」とでもヤジを飛ばしたのか)。

 だから、正直に答えて頂ければ、審議しているんですから。それをただ聞いているんですから。総理も、ちょっと。総理もずっとヤジを飛ばしておりますけれども、そこで(総理席で)ずうっとヤジが、これ混乱するんですよ、こっちも。真剣に質問してるんですから、総理、ちょっと黙ってください。ちょっとまた質問しますから、ちょっと一旦黙ってください。一旦。

 (パネルを指し)で、阿部座長がですね、平成27年の8月7日に『総入れ替え方式で行うことが適当であるということにさせていただければ』、こういう一つの纏めをした後にお会いしてるんですが、この中間的取り纏め、毎勤改善検討会の話も出たわけですか」

 中江元哉「お答え申し上げます。あのー、先方の厚労省の方がどういうふうなご説明をされてるか、私はちょっと存じ上げませんが、今朝方、厚労省から姉崎元部長と宮野元総括審議官が2015年9月14日に同年6月のボーナスの状況等について説明を行った際に毎勤統計に関する検討会の状況についても触れたと仰ってるという旨の連絡がございました」

 長妻昭「これ、そうすると、(パネルを指し)ここで急に結論が変わってるんですね。第6回。で、そのですね、9月14日に、月曜日は全く仰っんなかったことがここで明らかになって、で、月曜日の答弁も、事前に言ってますから、相当調べて答弁されたんだと思いますけれども、なぜ漏れてるのかっていうことが、ちょっと考えられないんですが、
これ、あのー、この阿部座長がですね、総入れ替え方式で行うことが適当であると、ま、こういう5回目、結論が出て、で、その間実はですね、9月3日に安倍総理にですね、中江首相秘書官が毎勤統計のですね、これ質問レク(チャー)ですね、私、確認しましたら、参議院でですね、質問を受けて、これ、議事録を読みました。確かに総理答弁されています、毎勤の。

 多分、朝ですね、質問レクを受けてるんですよ。と思います。で、総理にお伺いするんですが、あの、これについてもですね、月曜日も総理、答弁されてます。どういう質問レクだったか。ただ、そのとき若干気になりましたのは、調査対象事業所の入れ替えの影響があった旨の説明を受けたと総理は。これは誰から、当時、厚労相も同席していたんです。誰が、何人ぐらい同席していたんですか」

 安倍晋三「正直言って、全く覚えていないんですが、普通、普通ですね、総理・・・、これ、これ、答弁、どこだっけ。(原稿を見ながら)これ予算委員会です。いやいや、27年9月3日って。予算委員会?参議院の?イヤイヤ。あー、本会議? 本会議かな?(後ろを振り返って)本会議?(「厚生労働委員会」の声)ああ、厚労委員会?あー、厚労委員会。

 あの、普通総理レク、例えば予算員会の場合は、えー、この秘書官とですね、あと各省から来ている参事官が同席を致します。で、厚労省、厚労省、厚労省の人がね、厚労省から来るっていうことはないですね。官邸の、に厚労省に(から?)来ている人は入りますけれども、私のレク、については、あー、そうだったのかなあと、えーこう思っています。

 いずれに致しましても、そのとき、質問に対して答えるときにですね、この、あの、いくつか質問がありますから、その中の一つだったんだろうと、おー、思います」

 長妻昭「総理はですね、対象事業所の入れ替えの影響があった旨の説明を受けて、何だ、感想と言うか、何かご発言はされた記憶はありますですか」

 安倍晋三「あの、答弁に答えるときにはですね、確かにどういう答弁をするかということだけを説明を受けますから、そこで政策的な遣り取りをするという、普通、余裕ないんですよ。その、あの、何問も言ってますし、何問の中には、いわば30分だと8問ぐらいなんですが、大体20問ぐらい、皆さん言っておられますから、8問、答えるのは8問のようでも、20問分のレクを受けますから、そこでいちいち遣り取りをすると、い、い、い、忙しいですから、それはないんですね。

 あの、あと、この年っていうのは、平和安全法制の年で、まだ、その最中ですから、千問ぐらい、そっちで質問すんで(ふっと苦笑しながら)、そっちで頭が一杯なんで、だったんだろうと思います」(ウソをついている)

 長妻昭「ただ、総理ですね、先日、こんなことを仰ってるんですね。『相当詳しくですね、3年に一度変えると、大きなブレが出てくるということと、今まで3年間、毎月、毎月出していた統計を全部変えるんですよ。毎月統計を示したことに対して分析していく意味が一挙になくなってしまう』とね。遡って変えると。で、その遡りの影響があった
9月3日に(総理レクを)受けたわけですが、総理は、じゃあ、どんな具体的な説明を受けたんですか。賃金が下がると遡って、そんなような話だったんですか」

 安倍晋三「正直に申し上げると、そこに書いてあることをささっと読んでですね、えー、この、あの、答弁について、『ああ、そうですか』で、大体終わるんですよ、普通。あの。30秒ぐらいしか(答弁の)時間がないですから。この前詳しくお答えさせて頂いたのは、いわば長妻先生のようにですね、非常に詳しい方に答弁しなければいけませんから、しっかり勉強してこいと言われましたので、で、勉強した結果ですね、これはいわば、むしろ総入れ替えよりもローテーションでやった方がですね、段差が小さくなるんだなと、毎年、毎年、溜まらないですから、段差が。

 そうして別にそれで大きく見せるわけじゃなくて、段差がこうこうなっていく(手で上がっては下がる繰り返しの様子を見せる)、あー、それは尤もだなということでお話をさせていただいた。素人的にも尤もだなあと感じた、ということ、まあ、コストの方は分かりませんよ。議論があったということでありますが、これは専門家の話なんだろうと思います」

 長妻昭「そうしましたらですね。これあの、ちょっとメールの問題とか。あの事実関係とか。あの記憶が若干曖昧なんで、中江首相秘書官がですね、これまで時系列的に厚生労働省毎勤関係で首相官邸サイド、どういうような接触をして、発言をして、遣り取りがあったのか、それについて理事会でも、資料要求、そして、資料作成、メールの実物の提出、お願いします」

 委員長野田聖子「後刻理事会で協議を致します」

 安倍晋三と根本匠、中江元哉、3人が3人共にウソをついているということがお分かりだと思う。先ず最初に厚労大臣根本匠。

 長妻昭が「変なメールが出てきた、どんなメールか」と問い、根本匠が厚労省発信のメールだと答えたのに対して長妻昭が中身を聞くと、根本匠は「一旦戻ります」と言って、自席に戻る。直後に分かるが、安倍晋三が席に座ったまま、根本匠に「一旦戻れ」と声をかけた。答弁中の大臣に総理大臣が「一旦戻れ」と声をかけるのも異常なら、根本匠が声をかけた安倍晋三に怪訝な面持ちで振り返ることもなく、「一旦戻ります」と言って、くるりと背中を見せて自席に戻るのも異常である。

 普通は答弁の最中に「一旦戻れ」と言われたなら、相手が首相であっても、何事だろうと声をかけた首相の方に怪訝な面持ちを向けるものだが、そういった素振りさえモ見せなかった。そうすることができるのは前以って「言質を取られないように」とか、「足を掬われないように」などと地位の上の者から地位の下の者に何らかの指示があって、両者がそれを暗黙の了解としているときぐらいであろう。

 安倍晋三としては「下手なことは喋るな」と言いたいところを、そのとおりに声をかけることができないから、異常ではあるが、「一旦戻れ」と声をかけることで、「下手なことは喋るな」のサインに替えた可能性がある。そうでなければ、この異常な声掛けは理解できない。

 根本匠は長妻昭から「ご質問の通告があった」と言っている。当然、厚労省の事務方が根本匠用の国会答弁書を作成している。根本匠が原稿を読みながら答弁をしているのはこのためだろう。根本匠は東京大学経済学部を卒業し、1974年に建設省に入っている。頭脳明晰であるはずである上に国会答弁時に原稿を与えられていたなら、論理明快にスムーズに答弁できるはずである。だが、つっかえたり、同じ言葉を繰り返したり、言い淀んだりだりして、論理的組み立てなどどこにも感じることができない、情報を小出しにする答弁となっている。

 役人が作成した国会答弁書自体が論理的組み立てを無視した内容となっているはずはなく、根本匠が読み上げる段階でそれを無視する必要性に迫られた結果の情報の小出しと見なければ、整合性が取れない。つまり安倍晋三指示の統計不正・統計操作だとバレないように言葉を選ばなければならなかったから、言い換えると、原稿どおりには喋ることができなかったことからの原稿を見ながらの情報の小出しとなったはずだ。

 長妻昭は首相秘書官の中江元哉に対して「どんな話をしたのか」尋ねているが、2015年3月31日の首相官邸で厚労省の姉崎元部長と宮野元総括審議官との間でどんな話をしたのか尋ねているのか、「毎月勤労統計調査の改善に関する検討会」の第6回2015年9月16日会合の2日前の阿部座長にメールが入った2015年9月14日のことを聞いているのか、すぐには判断がつかない。このために中江元哉は「話の筋が分かりにくくて、ちょっと理解できない」と答えたのだろう。

 根本匠はメールに関して次のように述べている。「厚生労働省から阿部座長に送ったメール」であること、「中身は確認していない」こと、中身は「現在、厚生労働省の担当方面に確認中である」こと、「阿部座長に厚生労働省から発言の内容について確認をした」と言っていること、メールに書いてあることの提案の主は「中江総理秘書官のことだと思われる」ということである。

 これに対して首相秘書官の中江元哉は長妻昭に質問されたことは「今の厚労大臣のご答弁にもありましたが、これは中江首相秘書官とかのことだろうということで、姉崎さんが部下の方にメールを送らせたと、(ちょっと首をひねってから)そういうことだと思いますが」と言って、2015年9月14日の日のことを持ち出し、「厚生労働省から説明を受けた記憶は私には全くございません」と、その日の接触自体を否定している。

 中江元哉は「メールの関連で姉崎当時の部長に、が、そういうことを言ってるということですから」と発言していることは、別の国会質疑で告げられた情報かもしれないが、但し根本匠は「厚生労働省から阿部座長に送ったメール」とは言っているが、「姉崎さんが部下の方にメールを送らせた」などと送信者を特定した言い方はしていない。にも関わらず、特定しているのは自身が既知の事実としている情報だからだろう。だから、「姉崎さんが部下の方にメールを送らせたと」言ってから、まずいことを口にしたかなといった様子で首をひねることになった。

 それが誰に明らかにしてもいい、後ろ暗さのない既知の事実であるなら、首をひねることはない。明らかにしてしまったなら、根本匠の答弁と整合性が取れないことに気づいたからこそ、思わず首をひねることになったはずだ。

 ウソの極めつけは何と言っても安倍晋三、その人である。「国会開催中は総理レクは数限りなくゴマンと受けるし、答弁は国会会議録として残るから、一つ一つ覚えてはいない」だけで済むはずだが、余分なことを延々と口にしていること自体がウソの証明としかならない。そのウソをとくとご覧できるように安倍答弁を全文改めて提示することにする。 

 安倍晋三「正直言って、全く覚えていないんですが、普通、普通ですね、総理・・・、これ、これ、答弁、どこだっけ。(原稿を見ながら)これ予算委員会です。いやいや、27年9月3日って。予算委員会?参議院の?イヤイヤ。あー、本会議? 本会議かな?(後ろを振り返って)本会議?(「厚生労働委員会」の声)ああ、厚労委員会?あー、厚労委員会。

 あの、普通総理レク、例えば予算員会の場合は、えー、この秘書官とですね、あと各省から来ている参事官が同席を致します。で、厚労省、厚労省、厚労省の人がね、厚労省から来るっていうことはないですね。官邸の、に厚労省に(から?)来ている人は入りますけれども、私のレク、については、あー、そうだったのかなあと、えーこう思っています。

 いずれに致しましても、そのとき、質問に対して答えるときにですね、この、あの、いくつか質問がありますから、その中の一つだったんだろうと、おー、思います」

 長妻昭「総理はですね、対象事業所の入れ替えの影響があった旨の説明を受けて、何だ、感想と言うか、何かご発言はされた記憶はありますですか」

 安倍晋三「あの、答弁に答えるときにはですね、確かにどういう答弁をするかということだけを説明を受けますから、そこで政策的な遣り取りをするという、普通、余裕ないんですよ。その、あの、何問も言ってますし、何問の中には、いわば30分だと8問ぐらいなんですが、大体20問ぐらい、皆さん言っておられますから、8問、答えるのは8問のようでも、20問分のレクを受けますから、そこでいちいち遣り取りをすると、い、い、い、忙しいですから、それはないんですね。

 あの、あと、この年っていうのは、平和安全法制の年で、まだ、その最中ですから、千問ぐらい、そっちで質問すんで(ふっと苦笑しながら)、そっちで頭が一杯なんで、だったんだろうと思います」

 長妻昭「ただ、総理ですね、先日、こんなことを仰ってるんですね。『相当詳しくですね、3年に一度変えると、大きなブレが出てくるということと、今まで3年間、毎月、毎月出していた統計を全部変えるんですよ。毎月統計を示したことに対して分析していく意味が一挙になくなってしまう』とね。遡って変えると。で、その遡りの影響があった
9月3日に(総理レクを)受けたわけですが、総理は、じゃあ、どんな具体的な説明を受けたんですか。賃金が下がると遡って、そんなような話だったんですか」

 安倍晋三「正直に申し上げると、そこに書いてあることをささっと読んでですね、えー、この、あの、答弁について、『ああ、そうですか』で、大体終わるんですよ、普通。あの。30秒ぐらいしか(答弁の)時間がないですから。この前詳しくお答えさせて頂いたのは、いわば長妻先生のようにですね、非常に詳しい方に答弁しなければいけませんから、しっかり勉強してこいと言われましたので、で、勉強した結果ですね、これはいわば、むしろ総入れ替えよりもローテーションでやった方がですね、段差が小さくなるんだなと、毎年、毎年、溜まらないですから、段差が。

 そうして別にそれで大きく見せるわけじゃなくて、段差がこうこうなっていく(手で上がっては下がる繰り返しの様子を見せる)、あー、それは尤もだなということでお話をさせていただいた。素人的にも尤もだなあと感じた、ということ、まあ、コストの方は分かりませんよ。議論があったということでありますが、これは専門家の話なんだろうと思います」(以上)

 長妻昭は安倍晋三に対して月曜日の国会答弁用に受けた総理レクの内容を聞いた。先ず、「政策的な遣り取りをするという、普通、余裕ないんですよ」と答弁している。質問通告がある政策に対して国会答弁を原稿で用意するのは、政策の細かいところにまで精通しているわけではないからだろう。間違えられては困る、あるいは間違えたら恥をかくことになるキモのところの大体の説明まで受けることはないというのは俄には信じることができない。

 「大体20問ぐらい、皆さん言っておられますから、8問、答えるのは8問のようでも、20問分のレクを受けますから、そこでいちいち遣り取りをすると、い、い、い、忙しいですから、それはないんですね」

 このことがウソ偽りのない真正な事実なら、「い、い、い、忙しいですから」と、滑らかに言葉が出てこなくて、つっかえることになり、同じ言葉を何度も繰り返したりすることもないだろう。事実ではないことを矢継ぎ早にこれでもかと言葉を費やして事実と見せかけようとすると、事実に則らない言葉だから、矢継ぎ早の速度に追いつかないことになってスムーズに言葉が口を突いて出てこないことになる。

 つまりウソつきの症状を見せることになった。


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