木村 和美 Architect

建築家木村和美の日常活動とプロジェクトについてのブログ

●忙中閑

2011-08-14 10:14:51 | Weblog

 

 

昨日からお盆休みとなった。お盆前に予定が集中し、片付ける事も多く連日の暑さも手伝って慌しい日々の連続だった。

おまけに今月が私の事務所の決算報告の月にしているものだから気忙しい気持ちが倍加してしまった。

やっと今日の午前中になって精神的にも少し落ち着いてほぼ半月振りにこのキーを叩いている次第である。

 

個人的な仕事でも、高層オフィスのリノベーション、地方ホテルのリノベーション、都心のオフィスの耐震、補修プロジェクト、三浦半島の懸案の商業リゾート・プロジェクトの話が進行しつつあり、それぞれ大きな問題を抱えている。

又しばらく自分の仕事に集中している間にも世間では大きな変化があるようだ。

アメリカの財政問題に端を発した超円高、それに世界的な株安、、、。

イギリスにおける暴動事件等々。停滞している日本の政治も秋にはどうやら何らかの動きがあるようだ。

 

お盆前に東京、横浜のマンションのデューデリを行った。

世田谷の公園に面した幾つかのマンションでは、ペットの声がたくさん聴かれ、廊下にはかっこよい自転車が置かれていた。

このようなマンションは決まっていわゆるデザイナーズ・マンションである。

自転車が多くあるのは駅からの距離が遠いからだと思っていたが必ずしもそうではなく、ある一定の居住層があると思われる。

 

ホテルの設計でも感じるが、最近のビジネスホテルの客室プランの変化が激しい。

マーケットの競争も厳しいせいもあるが、ケイタイ電話の多様化に伴って、仕事のスタイルも変化しそれに対応した新しいハイタッチ、ハイテックの世界が見られるようになった。

携帯電話の充電器等は必須のものとなってきたが、ハイタッチの面でも従来の単一的なユニットバスの世界では中々顧客の支持は得られなくなった。

 

いわゆるデザインが改めて商品価値、ブランド価値を決める、あるいはそんな顧客層が確実にいる時代が始っている事を実感している。

 

翻って東北地方の震災復興の話しは、一向に前向きな話が聞こえてこない。

お盆の特別番組で改めて震災の津波の状況を再現しているが、放射能セシウムの影響も、いよいよ京都の大文字焼きの薪にまで影響して先行き益々不透明になってきた。

 

私の今の日常生活と余りにかけ離れた様々な世間の出来事に、このお盆の休暇で改めて思いを馳せ、又違う目で自らの仕事を見直してみようかと思う。

 

 


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