goo blog サービス終了のお知らせ 

源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

22玉葛14 返さむと

2008年04月10日 | 21乙女~24胡蝶
源氏物語歌集 350
巻二十二 玉葛 14 源氏

    返さむと いふにつけても かたしきの
    夜の衣を 思ひこそやれ


2008-0410-ysg350
Kad04-154

□情棄てぬ御心にて、書き給ふ。いと心安げなり。
(源氏)「返さ・・・やれ
ことわりなりや」とぞあめる。□

22玉葛13 きてみれば

2008年04月09日 | 21乙女~24胡蝶
源氏物語歌集 349
巻二十二 玉葛 13 末摘

    きてみれば うらみられけり から衣
    かへしやりてむ 袖を濡らして


2008-0409-ysg349
Kad04-152

□(末摘)「いでや、賜へるは、なかなかにこそ。
きて・・・して」
御手の筋、ことにあうよりにたり。□

22玉葛12 恋ひわたる

2008年04月08日 | 21乙女~24胡蝶

源氏物語歌集 348
巻二十二 玉葛 12 源氏

    恋ひわたる 身はそれなれど 玉かづら
    いかなるすぢを 尋ね来つらむ


2008-0408-ysg348
Kad04-148

□硯ひき寄せ給うて、手習ひに、
(源氏)「恋ひ・・・らむ あはれ」と、やがてひとりごち給へば、
げに深く思しける人の名残なめりと見給ふ。□


22玉葛11 数ならぬ

2008年04月07日 | 21乙女~24胡蝶
源氏物語歌集 347
巻二十二 玉葛 11 玉葛

    数ならぬ みくりや何の すぢなれば
    うきにしもかく 根をとどめけむ


2008-0407-ysg347
Kad04-144

□先づ御返しを、とせめて書かせ奉る。いとこよなく田舎びたらむっものを、
と、恥づかしく思いたり。唐の紙のいとかうばしきを取り出でて、書かせ奉る。
(玉葛)「数な・・・けむ」 とのみ、ほのかなり。□

22玉葛10 知らずとも

2008年04月06日 | 21乙女~24胡蝶
源氏物語歌集 346
巻二十二 玉葛 10 源氏

    知らずとも 尋ねて知らむ 三島江に
    おふる三稜の すぢは絶えじを


2008-0406-ysg346
Kad04-143

□物まめやかに、あるべかしく書き給ひて、
端に、(源氏)「かく聞ゆるを、
(源氏)知ら・・・じを」 となむありける。□

22玉葛09 初瀬川

2008年04月05日 | 21乙女~24胡蝶
源氏物語歌集 345
巻二十二 玉葛 09 玉葛

    初瀬川 はやくのことは 知らねども
    今日の逢ふ瀬に 身さへ流れぬ


2008-0405-ysg345
Kad04-138

□・・・ うれしき瀬にも」と聞ゆ。
(玉葛)「初瀬・・・れぬ」 とうち泣きておはする様、いとめやすし。
容貌はいとかくめでたく清げながら、・・・□

22玉葛08 ふたもとの

2008年04月04日 | 21乙女~24胡蝶
源氏物語歌集 344
巻二十二 玉葛 08 右近

    ふたもとの 杉のたちどを 尋ねずは
    布留川のべに 君を見ましや


2008-0404-ysg344
Kad04-138

□参りつどふ人の有様ども、見下さるる方なり。
前より行く水をば、初瀬川といふなりけり。
(右近)「ふた・・・しや うれしき瀬にも」 と聞ゆ。□

22玉葛07 憂きことに

2008年04月03日 | 21乙女~24胡蝶
源氏物語歌集 343
巻二十二 玉葛 07 乳母

    憂きことに 胸のみ騒ぐ 響きには
    ひびきの灘も さはらざりけり


2008-0403-ysg343
Kad04-127

□「海賊の船にやあらむ、ちひさき船の、飛ぶやうにて来る」などいふ者あり。
海賊のひたぶるならむよりも、かの恐ろしき人の追ひ来るにや、と思ふに、
せむ方なし。 (乳母)「憂き・・・けり」□

22玉葛06 ゆく先も

2008年04月02日 | 21乙女~24胡蝶
源氏物語歌集 342
巻二十二 玉葛 06 玉葛

    ゆく先も 見えぬ波路に 船出して
    風にまかする 身こそ浮きたれ


2008-0402-ysg342
Kad04-126

□(兵部の君)「浮島・・・かな」
いとあとはかなき心地して、うつぶし伏し給へり。
かく逃げぬる由、自ら言ひ出で伝へば、負けじ魂にて追ひ来なむ、・・・□

22玉葛05 浮島を

2008年04月01日 | 21乙女~24胡蝶
源氏物語歌集 341
巻二十二 玉葛 05 兵部の君

    浮島を 漕ぎ離れても 行く方や
    いづくとまりと 知らずもあるかな


2008-0401-ysg341
Kad04-126

□ただ松浦の宮の前の渚と、かの姉おもとの別るるをなむ、
顧みせられて、悲しかりける。
(兵部の君)「浮島・・・かな」□