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源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

18松風09 いさらゐは

2008年01月30日 | 17絵合~20朝顔
源氏物語歌集 290
巻十八 松風 09 源氏

    いさらゐは はやくの事も 忘れじを
    もとのあるじや 面がはりせる


2008-0130-ysg290
Kad03-192

□(尼君)「住み・・・なる」 わざとはなくて言ひ消つさま、みやびかによしと聞き給ふ。 
(源氏)「いさ・・・せる あはれ」と、
うちながめて立ち給ふ姿にほひを「世に知らず」とのみ思ひ聞ゆ。□

18松風08 住み慣れし

2008年01月29日 | 17絵合~20朝顔
源氏物語歌集 289
巻十八 松風 08 尼君

    住み慣れし 人はかへりて たどれども
    清水ぞ宿の あるじ顔なる


2008-0129-ysg289
Kad03-192

□・・・、かたがた心つくされ侍る」など聞ゆるけはひよしなからねば、
昔物語に親王の住み給ひける有様など語らせ給ふに、つくろはれたる水の音なひ、
かごとがましう聞ゆ。  (尼君)「住み・・・なる」□

18松風07 ふる里に

2008年01月28日 | 17絵合~20朝顔

源氏物語歌集 288
巻十八 松風 07 明石

    ふる里に 見し世の友を 恋ひわびて
    さへづることを たれかわくらむ


2008-0128-ysg288
Kad03-189

□「身を・・・吹く」 御方、(明石)「ふる・・・らむ」
かやうにものはかなくて明かし暮らす。
大臣、なかなかしづ心なく思さるれば、人目をもえはばかりあへ給はで渡り給ふを、・・・□


18松風06 身をかへて

2008年01月27日 | 17絵合~20朝顔
源氏物語歌集 287
巻十八 松風 06 尼君

    身をかへて ひとりかへれる 山里に
    聞きしに似たる 松風ぞ吹く


2008-0127-ysg287
Kad03-188

□・・・、かの御かたみの琴を掻き鳴らす。折のいみじうしのびがたければ、
人離れたる方にうちとけて少し弾くに、松風、はしたなく響き合ひたり。
尼君、もの悲しげにて寄り臥し給へるに起きあがりて、 (尼君)「身を・・・吹く」□

18松風04 かの岸に

2008年01月25日 | 17絵合~20朝顔
源氏物語歌集 285
巻十八 松風 04 尼君

    かの岸に 心よりにし あま船の
    そむきしかたに 漕ぎかへるかな


2008-0125-ysg285
Kad03-187

□ここら年を経て今さらに帰るも、なほ思ひつきせず、
尼君は泣き給ふ。
(尼君)「かの・・・かな」□

18松風03 いきてまた

2008年01月24日 | 17絵合~20朝顔
源氏物語歌集 284
巻十八 松風 03 明石

    いきてまた あひ見む事を いつとてか
    限りも知らぬ 世をば頼まむ

2008-0124-ysg284
Kad03-185

□御方、 「いき・・・まむ 送りにだに」とせちに宣へど、
かたがたにつけて、えさるまじきよしを言ひつつ、さすがに道の程も、
いとうしろめたなき気色なり。□

18松風02 もろともに

2008年01月23日 | 17絵合~20朝顔
源氏物語歌集 283
巻十八 松風 02 尼君

    もろともに 都はいでき このたびや
    ひとり野中の 道にまどはむ


2008-0123-ysg283
Kad03-185

□いともゆかしや」とておしのごひ隠す。尼君、 「もろ・・・はむ」とて泣き給ふさま、
いとことわりなり。ここら契り交して積もりぬる年月の程を思へば、
かう浮きたる事を頼みて、捨てし世にかへるも、思へばはかなしや。□

18松風01 行くさきを

2008年01月22日 | 17絵合~20朝顔
源氏物語歌集 282
巻十八 松風 01 入道

    行くさきを はるかに祈る 別れ路に
    たへぬは老の 涙なりけり


2008-0122-ysg282
Kad03-185

□・・・、ゆゆしきまで、かく人に違へる身をいまいましく思ひながら、
「片時見奉らでは、いかでか過ぐさむとすらむ」と、つつみあへず。
(入道)「行く・・・けり いともゆゆしや」・・・□

17絵合09 しめのうちは

2008年01月21日 | 17絵合~20朝顔
源氏物語歌集 281
巻十七 絵合 09 藤壺中宮

    しめのうちは 昔にあらぬ 心地して
    神代のことも 今ぞ恋ひしき


2008-0121-ysg281
Kad03-173

□聞え給はざらむもいとかたじけなければ、苦しく思しながら、
昔の御かんざしの端をいささか折りて、 (藤壺中宮)「しめ・・・しき」
とて、はなだの唐の紙につつみて参らせ給ふ。御使の禄などいとなまめかし。□