僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

「バラの花壇」 星降る街

2020年02月01日 | Wish
新しい年になったと思ったら、もう2月。

月日が経つのは早いものです。
もうすぐ立春を迎えようとしています。

そんな季節の移ろいの中、私はバラの花壇の手入れをしました。

総本数27本。
ほとんどが近所のお寺様と、檀家さんからの頂き物です。

だから絶対に枯らすわけにはいきません。

これは至上命令です。
手抜きはだめよ。

プレッシャーで一杯です。

昨年一年間、きれいな花を咲かせて、お寺を彩ってくれたバラたち。
そろそろ来季に向けて手準備をしなくてはいけません。

この準備を怠ると、生育が滞ってしまいます。
だからこれは、大切な作業です。

バラの選定。
鉢植えのバラの土の入れ替え。

偉そうなことを言っていますが、私は素人。
おまけに不器用です。

多分、結果は皆様のご想像の通りです。

それでもi一日を費やして頑張りました。

まずは、バラの植え替え。
大きくなった鉢植えのバラを、花壇に移植していきます。

花壇に穴を掘って、新しい土を入れて、肥料を入れて、バラを植える。

これを8回。
8本のバラを花壇に移植します。

スコップが重たい。
腰が砕けそうだ。

爪は剥がれ、指先の皮膚はボロボロ。
何をしているんだか。

自己嫌悪になりそうです。

途中、近所のお寺様が回覧板を持ってきました。
「こんにちは。何をしているんですか?」

「 いえ・・・ちょっと」
恥ずかしくて、下を向いていました。

新興宗教の勧誘の人。
「何か不安はありませんか?」

「 不安はありすぎて、何が不安なのかわかりません」
そう答えると、不思議そうな顔をします。

それでも、バラの話に花が咲きます。
たくさんのアドバイスをいただきました。

趣味は宗教を超える。
なにか、すごく新鮮。得した気分。

残るは、鉢植えのバラの土の入れ替えです。
選定をして、短くなったバラの鉢を傾けていきました。

慎重に、丁寧に。
バラを痛めないように細心の注意を払います。

19個の鉢の土を入れ替えた時には、太陽は山陰に消えようとしていました。


終わった/・・・。
長い一日だった。

植物は、手をかけてやればやるほど、きれいな花を咲かせます。

手入れをした植物が、春に美しい花を咲かせたときの喜びは、
計り知れないものがあります。

そして、それは子育ても同じです。
大切に育てた子供たちが成長していく様を見る喜び。

いつか旅立ちの時を迎え、自分の手を離れる存在だとしても、
親としてこれ以上の幸せありません。

もうすぐ立春がやってきます。
新しい季節の到来です。

今年は、人との関係を大切にする季節です。

たとえ、小さな出会いだとしても、大切にしていきましょう。
助け合って未来を切り開いていきましょう。

もうすぐ春を迎えます。
皆様の心に、たくさんの花が咲きますように・・・。
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