午後7時過ぎ、家内が境内の、草刈を始めた。
僕は買ってきた、ソメイヨシノの苗木を植える。
「ねぇ、ひまわりの種は、どこにあるの?」
草刈り機のエンジン音に消されて、家内の声が聞き取れない。
ひまわりの種は、明日にしましょう。
昨晩のことです。
夜11時過ぎ、僕は電気カミソリで、ひげをそっていた。
ひげをそり終えて、電気カミソリの掃除をしていたとき、足にゾワゾワとした感触が・・・。
一瞬で、総毛だちました。
「母ちゃん、ムカデが出た!」
返事がありません。
「母ちゃん、ムカデだってば!」
お風呂に入っていた、家内が飛び出てきました。
「どこ?」
「ここ!」
家内はスリッパを振り上げました。
ムカデに向かって、何度も振り下ろします。
「・・・それ・・・僕のスリッパ・・・」
「エイッ!」
そして、スリッパを足にはいて、ムカデを踏みつけました。
「・・・それ、僕のスリッパ・・・」
とうとうムカデ君は、踏みつぶされてしまいました。
「母ちゃんは、勇者だなぁ」
「本当は、男の人がムカデを退治するのよ。
うちは、男と女が入れかわっているわよね・・・」
「ところで・・・母ちゃん。
君・・・・スッポンポンなんだけど・・・」
「キャー!」
叫び声をあげて、勇者は湯船に飛び込みました。
「本当に・・・あなたって人は、役立たずなんだから!
どうするのよ、これ・・・」
スッポンポンの勇者の嘆きは、お風呂の中で、いつまでも消えませんでした。
僕は買ってきた、ソメイヨシノの苗木を植える。
「ねぇ、ひまわりの種は、どこにあるの?」
草刈り機のエンジン音に消されて、家内の声が聞き取れない。
ひまわりの種は、明日にしましょう。
昨晩のことです。
夜11時過ぎ、僕は電気カミソリで、ひげをそっていた。
ひげをそり終えて、電気カミソリの掃除をしていたとき、足にゾワゾワとした感触が・・・。
一瞬で、総毛だちました。
「母ちゃん、ムカデが出た!」
返事がありません。
「母ちゃん、ムカデだってば!」
お風呂に入っていた、家内が飛び出てきました。
「どこ?」
「ここ!」
家内はスリッパを振り上げました。
ムカデに向かって、何度も振り下ろします。
「・・・それ・・・僕のスリッパ・・・」
「エイッ!」
そして、スリッパを足にはいて、ムカデを踏みつけました。
「・・・それ、僕のスリッパ・・・」
とうとうムカデ君は、踏みつぶされてしまいました。
「母ちゃんは、勇者だなぁ」
「本当は、男の人がムカデを退治するのよ。
うちは、男と女が入れかわっているわよね・・・」
「ところで・・・母ちゃん。
君・・・・スッポンポンなんだけど・・・」
「キャー!」
叫び声をあげて、勇者は湯船に飛び込みました。
「本当に・・・あなたって人は、役立たずなんだから!
どうするのよ、これ・・・」
スッポンポンの勇者の嘆きは、お風呂の中で、いつまでも消えませんでした。