僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

寒い

2020年02月08日 | 日記
早咲きの桜が咲いています。
車窓を流れる風景が、暖かな陽射しに浮かび上がる。

それでも、早朝の外気は冷たい。
玄関を出ると、身体がキュッとなります。

「行きたくないよ」
心の中で、僕はつぶやく。

着ぶくれをした家内。
僕も防寒着を着たい。

でも・・・
「お坊さんは、毎日が修行なんだから、
 薄着じゃなきゃ、だめ」

「人が見ているのよ。
 頑張っていますって、アピールしなくちゃ」

あったかそうにしている君が、
なぜか僕は、腹立たしい。

はげ頭に手をやると、凍ってしまいそう。
キンキンに冷えていますよ。

指先も痛い。
どうにかしてください。

「仕方がないわね。
 これでも入れていなさい」

手渡された物体を見て、言葉が出ませんでした。
使い捨てカイロ・・・。

君は、こんなものまで使っているの。
馬鹿正直な自分が情けない。

お坊さんだって、厚着がしたい。
そんなことを思う、今日この頃。

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