おふだ作りをしていた家内が、一言。
「お守りのおふだ、数が足りるかしら?」
星祭の法要に必要な、お守りのおふだ。
「去年、残り少なくなっていた気がするのだけど」
のんびりとした口調で言ってくれる。
数が足りなかったらどうするの。
今から注文しても、法要に間に合わないよ。
「ちょっと待ってて」
そう言い残して、本堂へ走る。
しばらくすると、「あったわ」。
明るい返事に、胸をなでおろす。
小さなお寺。すべてが手作業。
手伝ってくれる人は、誰もいない。
こたつに入って、せっせと励む。
後姿が、切ないぜ。
「印鑑、もう寿命ね。
新しい印鑑に交換しないと」
そう言い続けて、幾年月。
節約モードも限界です。
筆を持つ手が笑っている。
ほらほら、文字まで笑っているよ。
心地よい時間。
ゆっくりと流れていくひと時が、
なぜか僕には愛おしい。
「お守りのおふだ、数が足りるかしら?」
星祭の法要に必要な、お守りのおふだ。
「去年、残り少なくなっていた気がするのだけど」
のんびりとした口調で言ってくれる。
数が足りなかったらどうするの。
今から注文しても、法要に間に合わないよ。
「ちょっと待ってて」
そう言い残して、本堂へ走る。
しばらくすると、「あったわ」。
明るい返事に、胸をなでおろす。
小さなお寺。すべてが手作業。
手伝ってくれる人は、誰もいない。
こたつに入って、せっせと励む。
後姿が、切ないぜ。
「印鑑、もう寿命ね。
新しい印鑑に交換しないと」
そう言い続けて、幾年月。
節約モードも限界です。
筆を持つ手が笑っている。
ほらほら、文字まで笑っているよ。
心地よい時間。
ゆっくりと流れていくひと時が、
なぜか僕には愛おしい。