僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

「嘘つき!」

2019年01月18日 | 日記
時計の針は、午後5時を過ぎている。
夕暮れの中、家内は車に乗り込み、仕事場へと消えて行きました。

「月忌回向が終わった後、犬のカッタをするから。
 それから仕事に行くわ」

昼間、そう私に告げた家内。
月忌回向が終わると、車でワンちゃんを迎えに行きました。

けれど、いつまでたっても帰ってきません。

事故にあった? 
それとも、ワンちゃんのカットをやめて、仕事に行った?

それならそうと、僕に言ってくれてもいいのに。

1時間30分後、家内がワンちゃんを連れて帰ってきました。

今から、カットをするつもり?
仕事に間に合うの?

黙々とカットをする、家内。
辺りは暗くなってきました。

「終わったよ。疲れた~」

ワンちゃんを入れたゲージを、車に積み込む家内。
もう、仕事に間に合いません。

「この犬、職場の人の犬だから。
 このまま、仕事をするわ」

わざわざ、仕事場までワンちゃんを迎えに行ったの?
赤字じゃないの?

「目先のことを考えると、そうかもしれないわ。
 でもね、私だっていつまでも、介護の仕事ができるわけじゃない。

 だから、ワンちゃんのカットの依頼は大切にしたいの」

そうなの・・・。
だったら、今日の晩御飯は、マーボ豆腐だけでいいよ。

「お腹すかないの?」

大丈夫さ。


「家内孝行」?の私は、そうつぶやきました。

ps

[なにが家内孝行よ。
 さっき、チャーハンを食べてたこと知ってるのよ。

 本当は、お腹いっぱいなくせに・・・。
 嘘つき!」(家内談)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする