僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

嬉しい!

2017年04月26日 | 日記
 「五月の星降る街、よかったよ。
  今、感想を君に伝えようとしていたんだ」

受話器から聞こえてくる言葉に、私は胸が熱くなるのを感じました。

  もうそろそろ、お盆のお説教を、お願いしないといけないな。

雨の降りしきる、たそがれ時、私は小倉のお寺に連絡をしました。
ここのお上人様は、私の大先輩でもあり、恩人です。

口は悪いが、心根はやさしい。
無法松を思わせる、人物です。

早稲田大学出身で、熱烈なサユリスト。
日本ペンクラブ所属。

出版された本も、たくさんあります。

全国にその名をとどろかせている? 逸材です。

その方に、毎年お盆のお説教をお願いしていました。
そして、星降る街も読んでいただいていました。

電話がつながると、開口一番、よかったよ! の言葉。
思いがけない言葉に、嬉しくて、地に足がつかなくなりました。

  そ・・・そうですか。
  ありがとうございます。

私には、人には言えない苦しみがあります。
こう言うと、「そんなものは、誰にでもあるよ」って、返事が返ってきます。

そうと分かっていても、私は自分の抱く苦しみから逃れることができませんでした。

だから、柴田トヨさんの「くじけないで」を読んで、救われたと思いました。
その気持ちをしたためたのが、五月の星降る街です。

だからこそ、余計に嬉しかったのかもしれません。

今、お寺には、私一人。
もうすぐ家内が、仕事から帰ってきます。

この気持ちを、どうやって伝えようか・・・。
そんなことを考えながら、パソコンに向かっています。

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