僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

十七才の、君

2017年04月09日 | 日記
時折、雨の降りしきる街。
満開の桜が、風に揺れている。

僕は、薄紅色の花びらに、思いをよせた。

君は今、なにをしているの・・・?
あの時見せた涙は、微笑み花にいだかれているの?

届かない、問いかけ。
返ってくるはずのない、言葉。

僕は、ポケットに両手を入れて、歩き始めた。



月忌回向に行きました。
小雨に打たれた桜は、満開の彩を見せています。

街並みに連なる、ソメイヨシノ。
きれいだ・・・。

私は、息をのみました。

こんな風に、桜の花が美しいと感じるようになったのは、いつからだろう?

桜は、春に花咲く。

当然のように繰り返されてきた、自然の摂理。
まるで、奇跡・・・。

川辺の桜並木を、散策する人たち。

その人たちに向かって、問いかける。
「あなたは、なにを考えていますか?」

僕の心に、郷愁がよぎる。
「君は、なにをしていますか?」

そよ風に舞う、桜の花。

僕を見つめる、君の瞳。
十七才の君は、僕に背中を向けた・・・。

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