僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

おじさん

2016年11月21日 | 日記
郷里のお寺のお手伝いに行きました。

その中に、お寺のお世話をしてくださっていた、お宅がありました。
今日が、37日忌です。

祭壇には、懐かしいお顔がありました。
 
  お久しぶりです。

私は、心の中で話しかけました。

先代の父親が住職をしていた、時代。
熱心に、お寺のお世話をする方々がいました。

法要など、お寺で行事があるときは、裏方として動いていました。

大みそかの除夜の鐘の時には、寒空の下、鐘楼堂の周囲で、
夜遅くまで、お詣りの来られた方の接待をしていました。

時の流れとともに、一人減り、二人減り、最後まで頑張っていたのに。

シンと静まり返った、部屋。
普段は、この家には誰もいないとのこと。

さみしいですよね・・・。

お子さんたちには、それなりの事象があるのかもしれないけれど、
どこかもの悲しさを感じました。


  夏休み。
  お盆経に、僕はやってきた。

  庭先では、風鈴の音がする。

  ローソクの灯り。
  お線香の匂い。

  おじさんと、おばさんが、僕の後ろで手を合わせる。
  僕は、緊張しながら、お経を読んだ。

  夏休み。
  思い出の中の2人は、いつまでも笑っていた。




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