えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

二人の無実がさらに、さらに明らかになって

2010-10-15 | 日記
布川事件・再審の第4回公判が
水戸地裁土浦支部で行われた。

先ほど帰宅。

どんなふうに表現すればいいのだろうか?
とにかく
時間が経てば経つほど
「感動」という表現しかできない今日の公判だった。
この感情はいったい何がそうさせるのだろうか・・・

43年前の
1967年10月15日は
夫が厳しい取り調べを受け続けた5日目で
捜査官の偽計によって
無実を言い通すことができずに
「心が折れて」うその自白をしたその日なのだ。

折しも、その10月15日
夫は再審の『本人尋問』のため証言台に立ったのだ。

夫は、なぜ「やってもいない強盗殺人を認めてしまったのか」
当時の状況を説明するのに
悔しさがこみ上げてきたのだろう。
絶句して、言葉が詰まってしまった。
それは、真実を貫くことができなかった後悔と、
そのような状況に追い込んだ捜査官への怒りが伝わってくるものだった。

夫の自白をもとにSさんが逮捕される。
やはり10月15日深夜だった。

今日杉山さんも法廷に立った。
なぜ「認めたのか」

「警察、検察は何を言っても信じてくれない。
 裁判所なら必ず分かってくれる筈だと思った。
 早く認めて、裁判で無実を明らかにしたかった」と証言した。

二人とも1時間以上に及ぶ尋問が続いた。
尋問の経過とともに
「二人は無実」というのがどんどん明らかになっていった。
こんなはっきりした「えん罪」があるのだろうか、と思った。

検察官の反対尋問は
すればするほど精彩を欠き、何一つ有罪立証に近づくものではなかった。

私が近親者ということばかりでなく、傍聴者全員が同じように感じてくださったのではないだろうか。

記者会見を終えて、食事を兼ねて弁護団、参加者の交流会があったがとても和やかで、
楽しい時間となった。


終わって「ほっとした」という夫。
本当にそうだろう。

長い一日が終わろうとしている・・・。
夫の寝息が聞こえる。

何度も言ったけれど、もう一度言いたい・・・

「本当にお疲れ様でした・・・」

そして、ご参加くださった守る会、救援会、支援者の皆さん

「本当にありがとうございました」




もっと、もっと「感動」と言えることがあった。
でも・・
でも・・・
私も眠い・・・です・・・

また・・・