えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

オカリナ

2006-05-25 | 日記
 keikoさんがオカリナに夢中になっている時期があった。
あのオカリナ奏者「宗次郎」氏の追っかけもしていたっけ・・・。
ワタシも車に乗せられ、彼が有名になる直前まで住んでいたという(栃木県の山の中にあった小学校の廃校跡)工房?まで付き合わされたこともある。
もちろんkeikoさんはコンサートにも行った。
カセットテープを何時も車の中において聴いていた。
 でも、何時頃からか、完成されたショー的な「宗次郎」氏の演奏より、もっとオカリナ本来の音色を素朴に聴きたいと思うようになり、自分でも吹いてみたいと思うようになったんだ。
 笠間焼きで、1人だけオカリナを焼いて自らも演奏するという「平本孝夫氏」を(当時小学4年生だったAくんがオカリナが欲しいと言ったことから)知ることになって・・・そういえばあの工房もよく通ったな・・・。

「教えてください。通いますから」と言ったけれど、keikoさんの「浜千鳥」を聞いた平本さんは
「それだけ吹ければあとは独学で十分。教えることありません」と言ったんだ。

 keikoさんは職場の仲間も誘って、平本さんのオカリナを紹介し、オカリナ同好会のように、昼休みになると屋上に集まってはみんなで練習をしていたんだ。
そんなふうだから、もちろん家でも時間があればkeikoさんはよく吹いていた。
楽譜が欲しいがために、通信教育も申し込んだ。楽譜をコピーして仲間と分け合った。
 だけど、だけど・・・・
何故か、人間にとって「癒し」になる音色なのかもしれないが、ワタシ(ネコ)にとってはどうしても受け入れがたい?音色で、keikoさんが練習を始めると毎回鳴きながら部屋を出て音から避難していたんだ・・・。
とにかくワタシはあの音色が嫌だった・・・。
小学生のKちゃんが
「お母さん、へただから聞いてられないんだって!かわいそう・・・」って、よく笑いながら言っていたっけ・・・。
うん、少し当たっていたかな?(ゴメン!笑)

 そんなkeikoさんだったから
syoujiさんが「オカリナの楽譜が欲しい」って言うのを聞いて、がぜん元気になったのは分かるよね・・・。
keikoさんは、少しでも話すきっかけのチャンスになる!syoujiさんの役に立てるかもしれない!って思ったんだ・・・。
(後になって、syoujiさんはkeikoさんよりずっと、ずっと音楽の知識があって『私の出る幕じゃなかった・・・』って思うんだけど・・・ね)