先日の夜、某駅へ向かって定刻で走っていた。終点の一つ手前のバス停から、一人の若い男性が乗った。カバンをゴソゴソやりながら、ICカードで「ピッ」と精算した。
「さぁ、あとは終点の某駅へまっしぐらぁ~!」と、走り始めて1分ほど経ったところで… 先程の男性が運転席の横までやってきて「すいません、ここでいいので降ろしてもらえますか?」と言ったのである。
その時、バスは流れの速い国道を走行中で、しかもそこには歩道がなく… とても“安全に降りてもらう”ことはできなかった。が、それ以前に、私には「ここでいい」という言葉が引っ掛かったのである。
例えば… バス停の20~30mくらい手前で予期せぬ大渋滞に嵌ってしまって、バスが動かないまま5分も10分も経ってしまった… そんな時に「ここでいいので…」と言われたならば、私も理解できるのだが…(これが私の変なところ!?)
当然、私は正面を向いたまま「それは出来ません」とキッパリ断った。終点に到着して「ご乗車ありがとう~」と扉を開けると、彼は急ぎ足でバスが走ってきた方向へ戻って行った。会社に忘れ物でもしたのだろうが… 仕方がないよなぁ…