おかあちゃん お仕事が決まりそうだよ

おかあちゃん、私ね。
先週の金曜日に病院に面接に行ったんだ。
今日まで、連絡なかったから駄目なんだ。と思ってた。
そしたら、さっき電話でね。看護師さんの助手をしてほしい。どんな仕事だろう。
私ね。薬とか分からないし、人を殺したりしないだろうか。（笑）
今更、警察のお世話になったりはいやだよ。まじめに生きてきたのにね。（笑）
でも、仕事はしたいんだ。怠け者の私が勤労意欲に燃えている。可笑しいね。
変われば変わるもんだね。「土曜日に来て下さい。」だって。
おかあちゃん、昨日ね。もう１つ書類を送ったんだ。
私が、天職と思ってきた経理の仕事だよ。でもね。私は思うんだ。
経理の仕事も数字だし。長く仕事から離れていた私には無理かもしれない。
だからね。体を動かす、例えば売店とか、受付とかがいいかも知れないね。
給料は関係なく、働きたいよ。人の中に入って行きたいよ。
今のままでは。犬のお守をして、家でテレビを見てインターネットをコチコチして。
気が変になりそうだよ。仕事が人にとって大切な事が初めて分かったよ。
犬と遊んでたって、気は晴れない。
仕事をしていても気が晴れるって事はないけど、仕事をしている間は、忘れられる。
頑張ってみるよ。重要なお仕事の割に安いよ。

今日ね。とてもいい天気で暖かだったよ。月曜日から仕事だったら、今週だけだな。って思って
先日退院したおばさんを見舞った。帰りにワン子と嵐山に立ち寄った。
桜が綺麗で最高だった。携帯の待ち受け画面のおかあちゃんに「綺麗だね」って車中から見せた。
涙が止まらなかった。沢山の花見客だったね。
よく行ったね。病院の帰りに嵐山に寄った。去年は「寄っていこか」そう言っても「行かへん」
あれは、私に負担をかけまいと言ったことだったの。私はしんどいんだな。と思ったけど
もちろんしんどかった。でも、桜を見られないほどだったんだろうか。
私を思いやってのことだったんだろうか。今になっては分からない。
最後の最後まで、私の事を思いやってくれた。おかあちゃん、もっともっと甘えてくれて良かったのに。
ごめんね。ごめんね。私は本当に分かっていただろうか。
今日は一面青空で雲が見えなかった。４時ごろ遠くに雲が見えた。手を振ったよ。
遠くだから、雲の上のおかあちゃんに見えたかな。
「おかあちゃん。私は、元気だよ。頑張ってみるよ」そう言ったよ。
おかあちゃん、今年阪神は強いよ。首位に立ったよ。
一緒に応援しようね。六甲降しを歌おうね。

おかあちゃん、ありがとう。大大大大大好き。好き。好き。愛しているよ。
これからも、ズーとズーとズーとズーとズーと一緒だよ。よろしくね。