おかあちゃん(高齢者のガン)私のオッパイ(石灰化)??? とワン子

2006年8月母は肺がんと診断される。完治目的の定位放射線治療を受ける。

おかあちゃん 私…壊れていく

2012年04月05日 09時10分14秒 | 母の事(肺がん) そして絆
おかあちゃん、私ね。
今日はとてもいい天気。空は一面青空だよ。
綺麗な雲を見つけて手を振った。「おかあちゃん、ありがとう」って言ったよ。
おかあちゃん、ワン子は6時前に吠える。だから、「6時まで吠えちゃだめ。」
そう言ったら、6時まで吠えなかったよ。面白いね。
分かるのかな。6時に散歩に行った。太陽はもうだいぶ上まで上がっていた。
日が長くなったんだね。私は、昨日も一日中泣いていた気がする。
このままでは、気が変になりそうだよ。
昨日も、おばさんは電話してきた。「どうへ」って聞くから「おかあちゃんを思い出して泣いている」
「泣いてばっかりいるとあかんへ。おかあちゃんが悲しまはる」そう言って、もう違う話。
他のおばさんがどうだとか、こうだとか。私は足が痛い。腰も痛い。自分の話ばかり。
このおばさんは、いつも他のおばさんと話していても、ちょっと話がちがうけど…と言って自分の話を仕出す。
おかあちゃんの話を聞きたいのに。私の知らないおかあちゃんの事が聞きたいのにと思う。
いつも、彼女の言いのまま。まあ、いいか。この人も一人暮らしが長い。話す機会はそうないのだろう。
聞き役に回る。でも、よく分からない事ばかり。だだ、ふん、ふんと聞く。

お友達の方が、一生懸命聞いてくれるし、力になってくれる。それも仕方ないか。
おばさんは良く電話をしてくる。気にはしてくれているのだろう。

おかあちゃん、毎日毎日私はおかあちゃんを思うと泣いてしまう。
なんで私だけが生きているんだろう。私はおかあちゃんに何をしてあげれば良かったんだろう。
おかあちゃんが、何で私の横に居てくれないんだろう。
「○○子、好き好き。」「○○子、どこ行ってたん」「おかあちゃんと○○子は一緒」等
聞きたい。聞きたい。おかあちゃんの声が聞きたい。
おかあちゃんに、何をしてあげればここにいてくれたんだろう。
至らなかった自分を責める。もっともっと生きたかったおかあちゃん。私の傍がいいって言ってたおかあちゃん。
ここに居てくれたら、私はどんなに幸せだろう。ごめんね。ごめんね。
こんなに愛しているのに。世界中の神様、仏様に「私の命の半分をおかあちゃんにあげて。私とおかあちゃんは
一緒に死ぬの。お願いです。」あんなに頼んだのに。
おかあちゃん、私は泣いて泣いて泣いて壊れていきそう。
昨日、散歩の途中におばあさんに会った。おばあさんは犬が好きだった。
ワン子は、おばあさんに甘えて行った。おばあさんが、「分かってるんやね。誰にも甘えたりしないやろ?」
と言われた。「はい」って答えたけどこの子は誰にでもなつく。番犬にはならないよ。
私が守ってやらないと。変な犬。
その、おばあさんを見ていると、おかあちゃんを思い出した。
1人で、お買い物をして私が迎えに行くとニコと笑って嬉しそうにした。
私が、荷物を持つと押し車に乗せているから大丈夫を言う。
本当に元気だった。おかあちゃんは、杖を持つのも嫌がった。
かさに杖のゴムを付けるのがあってそれを付けたらとつけてみた。
「楽やな。」って付けてくれるようになった。それ位、身を構うおしゃれな人だった。
そのうち、「押し車はどう」「いやや。おばあさん見たいや」そう言ってたね。
デパートに行った時、お洒落な押し車を見つけた。「どう」「楽やね」
それから、おかあちゃんは押し車で大活躍。お米まで買ってきた。
もちろん、お店の人に入れてもらった。沢山買って来てくれたね。
かわいかった。おかあちゃんって呼ぶと、止まってニッコと笑ってくれた。
その顔が、好きだった。おかあちゃん、私、頑張って見るよ。

おかあちゃん、ありがとう。大大大大大好き。愛しているよ。
これからもズーとズーとズーとズーとズーと一緒だよ。よろしくね。
コメント
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