新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

フランス・メッス③ ゴシックの大聖堂中央扉口には、聖母子像がドンと位置する

2020-12-01 | フランス・メッス

 雨模様の中、大聖堂に着いた。すぐ近くにある案内所でパンフレットをもらって大聖堂へ。

この大聖堂の名称はサンテティエンヌ大聖堂。キリスト教で最初の殉教者となった聖ステファノの名前を冠したものだ。1220年から1521年にかけて、以前あった2つの教会を1つにして造られたゴシック様式の建築。聖堂の前が狭いため、全体を撮ることがとても難しい。

 雨が降り出して靄までかかり、写真撮影には最悪のコンディションになってしまった。

 それでも正面入り口から鑑賞を始めた。

 入口付近には聖人像がずらりと並ぶ。

聖書、十字架、羊・・・。それぞれに手に持ち、思い思いのポーズで佇んでいる。

 ここにも目隠しをした(された?)像がある。ランス、ストラスブールの大聖堂でもこのような像を見かけた。

 正面向きではなく、脇に隠れたような配置になっている。この像はキリスト教という新しい宗教に敗れた旧教会の寓意像、という位置付けになっているということを聞いた。気のせいか哀愁を感じる。

 一方、キリスト教のメインである聖マリアの母子像は扉口の中央にドンと位置している。

 そしてタンパンには最後の審判が描き出される。

 

 

 

 

 

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