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日本在住歴約40年のRon McFarlandと外資系勤務が長い齋藤信幸が、それぞれの海外体験を語ります。

割安感がない理由、割高感がある理由。

2021-06-27 16:20:13 | 雑記
2000年の頃からほぼ毎年、行っていた韓国。2015年からは義母の介護でしばらく行かなかったが、コロナ前の2019年7月、久しぶりにソウルへ。海鮮料理を中心に韓国料理を堪能。衣料品や生活雑貨のデザインは格段に良くなり、コーヒーションも渋谷・原宿よりも洒落ているのではと思えるような店が増えてきた。ただ、割安感はない。以前は日本よりも3割くらい安いという感覚であったが今は同じくらいに思われる。

同じくコロナ前の2019年9月に米国コロラド州とニューメキシコ州を旅行。ホテル代が高い米国の夏休み期間を外していったが、一般的なビジネスホテルでも料金は高かった。もともと日本よりも賃金水準は高いが、ここにきて差がまた開いた気がする。

以下は、日本経済新聞2021年6月22日の記事。

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これまでグローバル企業は「安いニッポン」を考慮した値付けが多かった。動画や配送料が無料になる米アマゾン・ドット・コムのプライム会員。年会費は米国が約1万3千円、英国が約1万2千円に対し日本は4900円と4割程度だ。ネットフリックスの値上げは、グローバル標準の価格が各国の経済事情とはお構いなしに入り込んできたことを示す。賃金が上がらない国の負担は重くなる。その代表が日本だ。

経済協力開発機構などのデータでみると、日本で最高だった1997年の実質賃金を100とすると、20年秋時点で日本は90.3と減少が続いている。米国は122.2、英国は129.7、韓国は157.9だ。

米アップルの「iPhone」を購入する際の負担感を比べると、日本の消費者のつらさが
浮かび上がる。最新の「iPhone 12 Pro Max」(データ容量は512gb)は日本人の平均月収の約45%。一方、米国は25%にすぎない。iPhoneの性能向上に伴う単価の上昇が、賃金が伸びない日本に重い。
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私が「割安感」を感じなくなり、「割高感」を感じたのは、デフレの続く日本と韓国・米国との物価の差だ。賃金・物価ともに上がっているのだ。

そんなの海外旅行をしなければ関係ない!?

いやいや、輸入品の価格は上がっていく。よって、いずれ日本はインフレに。

日銀が目指していた消費者物価の前年比上昇率2%という長い間の目標が達成できる日がくるかもしれません。
またもや国の施策によってではなく外的要因で。


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