首が回らない！

戯休「・・・声に出しては言えない事があるんだ・・・。」
女騎士「ふふ。　この変態さんめ。」
戯休「違うわ！　そしてお前に言われたくないわどちくしょうが！！」
侍女「とはいえ、そんな会話の入り方をされては身構えてしまうものなのでございますよ。」
戯休「そこは悪いと思うけど・・・単に暑いと言いたかっただけなんだ・・・。」
姫武者「普通の事というか、今皆さん口にしてると思いますけど？」
戯休「何というか・・・これは俺自身の価値観なんだが・・・暑い時に暑い暑い連呼する人間を好きではないんだよ、俺。」
公女「あはははっ！　言われると余計に暑くなるって」やつかなっ！」
戯休「と言うか、みんな暑いの我慢してるんだからうだうだ泣き言言うな！な感じ。」
黒侍「その同じ場に居れば。大概同条件でゴザろうしなぁ。」」
戯休「実際に暑く感じるのはその通り。　我慢をしろとは言わない。　無理をせず出来る限りの対応はしてほしい。　だが暑い暑いというだけは勘弁してくれと。　俺は思ってる。」
女騎士「疲れたを連呼する、眠いを連呼する、といった類のも同様だな。」
戯休「言ってどうにかなるならどんどん言うと良い。　そうでなければ体力の無駄だし、周囲への悪影響もある。　口にするだけ損ってもんだ。」
姫武者「その代わり、対策だけは神経質なくらいに行ってもらうとして、ね。」
戯休「しかし、5月でこれだからなぁ・・・。　恐ろしいったらないわな・・・。」
公女「西日がソーラレイな快聴亭も、既に中々の地獄だったよねっ！」
戯休「流石にこの週末、扇風機出したわ。　耐えられん・・・。」
黒侍「色々言ってはゴザルが、根本的に誰よりも暑さに弱いでゴザルからなぁ、主殿は。」
戯休「エアコンはせめて今月中は使いたくないしね・・・。　でも来月は諦めないといけないかもね・・・。」
侍女「動力の基本料金をケチるのも大変なのでございます・・・。」
戯休「まぁ今年に始まったことじゃない。　上手くやるとするさ。」
公女「何にせよ、今年も扇風機は大活躍って事だねっ！」
戯休「ところがぎっちょん、何気に壊れてたわ、マイ扇風機。」
女騎士「・・・ある意味、エアコンの故障に次ぐ非常事態ではないのか？」
戯休「壊れたっつっても、横の首振りが出来なくなってたってだけだけど。　　縦は大丈夫だけど、横がこう、カラカラと音が鳴ってて・・・。」
黒侍「故障でゴザルな、それは。　かといって修理に出せるものでもないでゴザろう？」
戯休「20年前に買ったやつだからなぁ・・・。　それに、むしろ買ったほうが安いのかも。　まだ買うつもりもないけど。」
姫武者「それで大丈夫なんです？　直接当たりっぱなしは体に良くないと思いますけど。」
戯休「縦の首振りで何とかするか、リズミカルな風で誤魔化すか、はたまた壁当て循環を狙うか・・・とりあえずは足搔いてみるとするよ。」
侍女「あまり効果が無い様でしたら、そこはケチってはいけないのでございますよ？」
戯休「それは勿論。　それも大事な体調管理、仕事の一環さぁ。」