ダイブ！

公女「何だか主殿が普段と違うグロッキー状態だねっ！」
黒侍「・・・昨日、現場で派手に転んだそうでゴザル・・・。　受け身も取れない、完全ノーガード状態で。」
女騎士「ふふ。　相変らず愉快な生活を送っているな。　それで痛いところが疼く感じか？」
侍女「実際右上腕部から落ちたそうで、昨日既にかなり痛かったみたいでございますね。」
姫武者「勿論転んだわけだから他のところも痛くなるわよね。　翌日に。」
女騎士「若くなければそうもなる。　三日酔いもしたりするし、流石の衰えだな、主殿は。」
黒侍「実際各所が痛いみたいでゴザルが、一番の問題はそこではないみたいでゴザルよ。」
侍女「まだ酷くはないみたいでございますが・・・・・首がむち打ち状態になったのでございます・・・。」
姫武者「転んでもなるものなのね、あれ・・・。」
公女「というか、そこまで思いっきり転倒して受け身も取れなかったって事になるねっ！」
侍女「足下が危なかったり、乱雑であれば、自称ビビリーマンな主殿なら石橋を叩き過ぎて壊す位に進むのでございますが・・・・。」
黒侍「見晴らしの良い、しっかりと整地された山砂の上だったそうでゴザル。　通常は足がもつれでもしない限りは転ばないでゴザルな。」
女騎士「では何で転んだのだ？　よもや計画的に火曜サスペンスされたわけでもあるまい。」
姫武者「丁度昨日は火曜日・・・じゃなくて！　仮設ゲートのワイヤーが張ってあったみたい。」
公女「工事現場あるあるだねっ！　でもそれだけベタベタなポイントなのに転んじゃったんだっ！」
侍女「一応僅かでもフォローを入れるならでございますが・・・・山砂も乾ききって、新しいワイヤーと似た色にはなっていたのでございます・・・。」
姫武者「主殿の目が弱くなっているのが拍車をかけたかしら・・・。　失念していたのは明らかなミスだけど・・・。」
公女「で、完全に転ぶ要素が無いと思い込んでいたらズドンといっちゃったんだねっ！　それはむち打ちにもなるかなっ！」
黒侍「困ったことに悪化し続けているみたいでゴザってなぁ・・・。　3年前の交通事故の時以上に症状が重くなりそうでゴザル。」
女騎士「・・・交通事故なら保険も下りるが、そういわけにかないではないか・・・。」
姫武者「完全な自爆だものね・・・・。　安全対策だって全く問題なかったのだし、全て主殿の責任。」
公女「踏んだり蹴ったりだねっ！　ここまで来ると次は良い事でも来るんじゃないかと期待しちゃうねっ！」
黒侍「そういえば・・・・差し入れで小さな柏餅を3つ貰ったそうでゴザルよ。」
侍女「・・・・割に合わないどころの騒ぎではないのでございます・・・・。」
女騎士「まぁ主殿が完全にKOされて更新されぬと我々も困るし・・・一応これ以上悪化せぬよう祈るとしておこうか。」