[WWF]へーげる奥田の空談言説

サークル「WWF」主宰・へーげる奥田が適当に告知したり興味の対象について論じたりするウェブログである。

NHKの討論番組とか

2005-08-21 01:13:55 | Weblog
このところなかなか香ばしい選挙戦が展開されつつありますが、民主党は影がうすいですな。やっぱりペヨンジュンあたりを擁立するのがいいんではないかと思いますがどうでしょう。日本の主権をチャイナとコリアに委譲するべきだという民主党にはベストセレクションだと思いますが。

先日(2005/08/15)放映したNHKのアジアがどうしたこうしたというような討論番組を録画しておいて観たんですが、全体的に意外と公平な構成で好感が持てましたねえ。今までだったらとにかく日本が悪くてチョッパリは反省で戦争は悪くて軍靴の音が聞こえたりして過ちは繰り返さないとかなんとかそういうトーンの一点張りだった訳で、発言もチョッパリ反省側の人が中心で、異論ある者には反論させなかったりする、などという構成が多かった訳ですな。しかし今回はいろんな考え方の発言者にわりと公平に発言させていたように思うし、発言には反対側の反論をさせていたし、見ていてストレスがそれほどたまらないディベート番組だったと思います。ジャーナリストのサクライさんも、なかなかよい仕事をしていたように見受けられますですな。

私が見るところ、第二次大戦終結から60年たって、「いつか来た道」を歩み始めているのは明らかにチャイナやコリアであって(アメリカなんかは60前からずっと武力覇権の道を歩きっぱなしですが)、日本の「反戦平和」なヒトタチがなぜチャイナの「過剰な軍備拡張」とか「武力を背景にした他国への恫喝的強要」だとか北コリアの核兵器開発だとか南北コリアの徴兵制度などにクレームをつけないのか、その論理的整合性がわかりません。

あと、最近チャイナやコリアの言い分ばっかりヨイショして垂れ流せばいいといった従来の反戦マスコミのトーンも少しずつ変わってきたように思えますし、正論派の意見もちゃんと採り上げられるようになってきて好ましいのですが、現状であまり取り上げられていない部分があります。それは、チャイナ・コリアの日本に対する反日問題とは、つまるところ哲学問題である、という側面です。

日本人にとって「哲学」なんてのは、ヒマ人が小難しそうなことやって喜んでいるヒマな遊び、程度の認識ですが、どうもコリアビトにとっては違うようです(チャイナについては全然勉強していないので知りません)。韓国哲学についての本とか読んでみると、コリアビトにとって哲学というのは、相手を圧倒し、自己の社会的ポジションを守るために命懸けで扱うという性質のものであり、そのへんはイザとなったら「問答無用」とか言って刀とか振り回せば事が済むと考えている野蛮な雑種民族であるチョッパリにはなかなか理解できない思考習慣の差異というものなのかもしれません。私は、少なくともコリアの反日の根本原因は、彼らに特有の哲学的思考習慣にあると考えています。これを前提とせず、相手がこちらと同じ知的土壌にあって、議論すれば理解できるのだなどと考えている以上、ことの本質は見えてきません。

日本が自己の歴史観を公に語ることをタブーとし続けてきた空気が変わり始めた現在、すでに状況は哲学上の情報戦の様相を呈しています。儒教的哲学の文化を持った国の独特な思考習慣を理解するところから始めないと、問題解決はなかなか難しいのではないかと思いますですな。