GEN事務局会田の大同活動日記

中国黄土高原でのGENの活動や、現地の人々の生活をお伝えします。

ツアー3日目①農村の教育事情&果樹園の見学

2006年03月28日 | Weblog
昨日の夜は疲れ果ててなんと9時半には寝たので、今日は6時には起床。
今日は昨日の天候と打って変わってきれいに晴れ渡りました。
中国に来てから、毎日体を動かし、早寝早起きでよく食べよく寝て、どんどん健康的になっています。

7時すぎに小学校4年生の偉くんが学校から帰ってきました。
なんと朝5時半から授業だったとのこと。
「???」と思い、詳しく聞いてみると、なんと授業は毎日5:30~7:00、8:00~12:30、14:00~17:00、19:00~20:30と、朝から晩まで一日10時間半もあるそうです!!
中国が、日本とは比べ物にならないほどの過酷な競争社会に突入していることは知っていましたが、それが農村の小学校にも及んでいるとは。
「勉強たいへんだね」と偉くんに声をかけると、「ううん、勉強はとっても楽しいよ」とのこと。
大同のスタッフに、「小学校のうちからあんなに勉強ばっかりじゃあちょっとかわいそう気がする」と私が言うと、「小学校、中学校、高校、大学、社会人と進むにつれて、競争がますます厳しくなっていくんだよ。大人になったときに競争社会で勝ち残っていけないほうがもっとかわいそうな思いをさせてしまう。」と言われました。

村には元々公立の小学校がありましたが、退職をした先生が村に新しく私立の学校を建てたとのこと。
今、霊丘県は景気がいいために、小学校と中学校の学費が全額免除になっていますが、私立の小学校に行かせるには年間800元の学費がかかります。
それでも今や私立の小学校は200人も生徒を集めているそうです。
公立の小学校の生徒数はその10分の1の25人です。
そのうち公立の小学校は立ち行かなくなってしまうかもしれません。

どちらにしろ、学費が免除されるのは大同市ではまだ霊丘県だけ。
それもまだ始まったばかりです。
都市と農村はもちろんのこと、大同市内、それも農村の中でも教育格差が広がっているのを目の当たりにした思いです。

朝ごはんをホームステイ先でいただいたあと、「小学校付属果樹園」を見学しました。
村の果樹林にはリンゴ、ナツメ、ブドウ、アンズ、スモモ、クルミなどが植えられています。
緑の地球ネットワークは96年から「小学校付属果樹園」としてこの村で協力を始めました。果樹林130haのうちの半分の面積がGENの協力で植えたものです。


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