花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

動物園

2007-06-22 | 花のこと
ジェンテに小さな動物園が出来ました。




かわいい~でしょ~!

trayというギャラリーで、今開催中の

渡辺姉妹店「動物園へようこそ」

2007年6月21日(木)~26日(火)12:00~19:00(最終日は17:00まで)


こちらで、展示販売していたものを買い求めました。



おすまし羊がラズベリーを乗せたり、



グーズベリーと同じ大きさの子犬がいたり、



絶品はこのシロクマ。
後ろ足にかわいい肉球が見えてます。



つんととんがった鼻先のある子犬の目線の先には、
バクがいるのですが、なぜか、バクの撮影には失敗しました。。。。


こんなかわいい動物たちがいっぱいのギャラリーに足を運ぶと、
胸がキュンと切なくなるような「動物の物語」を読むことが出来ます。

なんだか、ちょっと悲しくなるような、
でも、心がホワっとするような、
昔のようで、昨日のような。
夢のようで、ホントのような。


そんな空想(妄想)モードに突入出来る優しい空間で、
連れて帰る動物を選ぶひと時。
ホントに癒される時間でした。


渡辺さん、とってもステキだったよ。
展覧会、おめでとうございます!



小さな花屋さん

2007-06-19 | 花のこと
幼稚園の帰り道、ジェンテの前を通る小さな女の子。

先日、こんなにステキな花束を見せにきてくれました。

     

うわ~、カワイイ!
幼稚園の庭に咲いている真っ赤なゼラニウムとピンク色のマーガレットを束ねています。

「かわいいねぇ、上手ねぇ」と言うと、
「ウフフ」とうれしそう。

「お家に戻ったら、もう一度茎を切って、
コップにたっぷり入れたお水の中で、お休みさせてあげてね」
というわたしの話しを真剣なまなざしで聞いてくれます。


あっ!
   

髪の毛にも飾っていたのね。


かわいいなぁ~。

彼女が今一番なりたい職業は「お花屋さん」。
毎日の行き帰りにたくさんの花を見て、
彼女なりにかわいいと思ってくれているのでしょう。

これから彼女がもっと大きくなって、きれいなお姉さんになるにつれ、
さまざまな仕事がこの世にあることを知り、
自分の可能性を試すべく、まったく違う仕事に就くのかもしれません。

でも、そんな時でも、こんな小さな花が周りの人々の笑顔を誘って、
自分もとっても幸せになれること、
覚えてくれているといいな。


そして、翌日も彼女はまたかわいいブーケを見せにきてくれて、
ブーケのテクニックはどんどん上達して行くのです。





韓国からお客さま

2007-06-16 | 花のこと
随分前のことですっかり忘れていたのですが、
以前、韓国の方が店にお越しになって、
「韓国版・東京ガイドブック」を作るための取材の申し込みがありました。

突然のことだったのでなんの準備もなかったのですが、
私の「英国、花からはじまる旅」をお読みくださったそうで、
「英国の本のような、東京の町案内のガイドブックを作りたいんです」
と仰って下さったので、なんだか私もうれしくなってしまって、
インタビューにも積極的に答えたのを覚えています。


今日、韓国人の若くてかわいい女の子が店にいらっしゃいました。

なんと!
韓国からわざわざジェンテを見るために来て下さったとのこと。
そして、「このガイドブックを読んでから、ジェンテに来たくてたまらなかった」
と仰るのです。



あ!
あの時のガイドブック?!
と思いついて、中身を見せていただきました。


なんて読めばいいのかわかりませんが、
「gente」って書いてあります。



うわー、営業時間が載ってるのはわかりますが、
他の文章は、♂♀みたいな文字が組み合わさってて、さっぱりわかりません。


さらに、別のページにも



「英国、、、」の本の話しが出ています。


お客様の流暢な日本語からすると、
私がイギリスで研修を受けたとか、
ヨーロッパへたまに行くとか、
元は会社員だったとか、
そんなことがたくさん書いてあるそうです。



彼女は、フローリストになるのを目指して、来週からアメリカへ留学するそうです。
花の学校への留学の前に、どうしても一度ジェンテを見ておきたかったとのこと。

興奮して、一気にいろんなことを話してくれました。
一緒に記念写真もとらせていただきました。


最後に「今度ここへくる時には、ちゃんとフローリストになってるから」と
笑って話してくれました。



彼女のさわやかな笑顔と興奮して上気した頬の色が印象的で、
なんだか、とっても明るい気持ちになりました。

彼女がいつの日か、ジェンテの店頭に立って、
「私、フローリストになったよ」って報告に来てくれたら、
こんなにうれしいことはないでしょう。

何時かその日まで、私もまだまだ頑張ろうって思えたひと時でした。





カレンダー後編

2007-06-13 | 仕事のこと
昨年末にお知らせいたしました通り、
今年の「花時間」のカレンダーを担当しています。

その後半(7月~12月)分のカレンダー、今発売中です。
「花時間」7月号(1050円)に付いてきます。


前半と同様、私は偶数月を担当しています。


8月は、ジニアを生けました。
真っ赤な大輪の、ちょっと昔風のジニアに、
イギリスで買い求めた1940年代のバスケットをあわせました。
すこしだけ、野暮ったさの残る田舎風の夏の風景をイメージしたつもりです。


10月は、大好きな市川バラ園の「ジャルダンパフュメ」を。
秋のバラとして、紅葉の風景の中で、
これまた、ちょっと田舎風なイメージでアレンジしました。
器は、昔、収穫に使われていたポテトボックスや、
きれいなバラの模様が入ったシガレットケース等、様々な木箱を組み合わせて。
香り立つ素敵なバラたちを、たっぷりと。
こんなにたくさんのバラに囲まれて、夢のようなひと時でした。



12月は、アマリリスを。
ちょっとクールな色合いの、でもウキウキする楽しさを感じていただけるイメージで。
古くなってしまったシルバーの大きなコンポートを使いました。
キラキラ光るオーナメントをたくさん飾って、
光の反射で華やかさを添えたつもりです。



撮影はほとんど今年したものです。
でも、遠い昔のような気もします。

そして、カレンダーをデスクの前に飾ったので、
それを見ながら、反省したり盛り上がったりして、
この1年は終って行くのだろうと思います。







フェア終了

2007-06-09 | お知らせ
トルコキキョウフェア、終了いたしました。
たくさんのお客様にお越しいただきまして、ありがとうございました。


期間中、何回お客様の驚きのお声を聞いたことでしょう。

「これは、バラ?」
「え?これもトルコキキョウなの?」
「信じられない!」
「きれいね~」
「立派ね~」

たくさんのお声を聞く度に、
とてもうれしくて、ちょっと鼻高々(笑)な反面、
たくさんのこんなに素敵な花たちが、
まだ、ほとんど知られてないということを実感いたしました。


今、たくさんの切り花が世界中から集まります。
特に、ここ数年の中国、韓国、台湾からの花は、
それなりに美しくて、輸送時間も短いため、
一部国産品と何ら遜色のないものもたくさんあります。
中国、昆明からの秋色あじさいなどは、ほんとうに立派です。


けれど、日本にもたくさんの生産者さんがいて、
その多くの方は、驚くほどまじめに、熱い思いで花を育てていらっしゃいます。
日本の気候を生かして(または、生かせるように創意工夫なさって)、
花への研究を怠らず、花びら1枚にも傷かつかないよう、細心の注意を払って、
そして、いつでも、一歩先を行く花を模索検討されていらっしゃいます。
その努力は、花そのものを作っているときもさることながら、
土や肥料に至るまでの環境への配慮も考えたものでもあったりします。

そうした多くの作り手の想いのある花たちを、
一人でも多くのお客様にお伝えしたい。

今までもその想いは変わらずに進んできたはずなのですが、
まだまだ努力が足りなかったようです。

これからも、熱い思いで育てられた花たちを
さらに熱い思いで、お客さまにお伝えしていきたいと思います。


これから本格的な夏になろうとしているのに、
熱くて、暑くて、ゴメンナサイ!





始まりました

2007-06-02 | 花のこと
先日お知らせした通り「トルコキキョウフェア」を開催中です。

幸せ色の黄色いトルコキキョウをいろいろアレンジしています。

     

広告に掲載されている麻のドレスをお借りして、
ナチュラルな雰囲気でアレンジしてみました。
これは「シュークリーム」というかわいい名前のトルコキキョウです。


   

花びらにウエーブがあって、ふわふわした優しさを感じます。
「シュークリーム」という名前も美味しそうです。


他には、大輪で存在感抜群の「エクローサイエロー」、
そして、バラのような「ロジーナイエロー」をご用意しています。


     

ついでと言ってはなんですが、せっかくのフェアなので、
他にもたくさんの素敵なトルコキキョウをご用意しました。



今日も、大勢のお客様にお越しいただいて、
たくさんの「え~?これがトルコキキョウ?!」というお声を聞きました。
そのたびにスタッフ共々「そうなんです、これがトルコキキョウなんです」と、
大きく頷きながら、お返事をさせていただく満足感(笑)。

そして、たくさんのトルコキキョウをご覧になって、
その中から、ご自分のお好きな究極の1本をお買い上げになる時のお客様の笑顔が、
なんともお幸せそうな、照れくさそうな、満足そうな、、、。

あ!
だから「幸せ」色なのでしょうか。
人々を幸せにするのは、色ではなくて、
花が持っているパワーそのものなのかもしれません。