花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

こんなものが

2006-07-31 | 私的なこと
今日は、来年度の雑誌の連載分の撮影でした。

すっかり梅雨があけて、気温も高すぎず、湿度もあまりなく、
スタジオの中は明るくて、涼しくて、気持ちよくて。
ゆったりした時間が流れ、ぼんやりと室内を見ていたら、、。

こんな子がいました。

この子はどうして、阿波踊りを踊っているのかと、
不思議でならず、そっと携帯で写真を撮りました。


(阿波踊りを踊っているのではなく、
ドアストッパーだったんですけれどね)


山イチゴ

2006-07-28 | 花のこと
山いちごがはじけて、イチゴがでてきました。
かわいいね。
もさもさのガクに覆われてたくせに、
はじけるとこんなに瑞々しい。
粒のそれぞれが、光り輝いています。

オアシスにさしてから4日後の出来事です。


愛いっぱいの幸せ

2006-07-18 | 花のこと
香りのある花が好き。
それぞれの長さや、大きさがそろってなくても、
茎が曲がってて、あちこち暴れて、
棘がたくさんあって、扱いが大変でも、
それでも、幸せの香りを放つ花は、本当に素敵です。

バラは香りのする花の代表のように言われますが、
全く香らないバラもあって、その香りも千差万別です。

最近、愛あふれるバラと出会いました。
今、そのバラに夢中です。

それぞれの長さや、大きさがそろってなくて、
茎が曲がってて、あちこち暴れて、
棘がたくさんあって、扱いが大変ですが、
それでも、どうしても特別なシーンで使いたい花。

愛情ある人が育てて、愛を感じる生け手が扱えば、
もともとの芳醇でなおかつ可憐な香りも、
もっともっと高く放たれ、
そのはかない美しさは、より気高く誇り高くなるように思います。

愛いっぱいにあふれたその空間は幸せに満たされ、
空気をも平和にしてくれるでしょう。


まだまだ、人間的に未熟で、
この花をより愛情いっぱいに生けるという域には達していませんが、
いつの日か、花の力を借りて、愛があふれる世界を作れたらと、
努力を重ねて行きたいと思います。





ハープは愛の楽器

2006-07-16 | 仕事のこと
久しぶりに結婚式の会場装花のお仕事をさせていただきました。
最近は、どんなに小さなレストランでも
プロデュース会社が参入していて、私のような小さな花屋では、
ブーケやご両親の花束や受付か入り口のアレンジまでが
精一杯でした。

でも、今回はすべてを自由にさせて下さる会場でした。

お二人のお人柄の素晴らしさもあって、
私もついつい肩入れしてしまいましたが、
やっぱりそうしてよかったと思えるようなひと時でした。


会場には、生演奏でハープが入るとは聞いていました。
生のハープを間近で見れるのは初めてなので、
実はとっても楽しみにしていたんです。

そして、ついにとっても大きくて、
そして美しいハープとご対面しました。
ハープ奏者の方は、とってもきれいなお姉様。
写真は本番前なので、携帯メールをうたれてますね(笑)。

ちょっとだけお話ができて、
少しハープのこと教えてもらいました。
このきれいなゴールドのハープはグランドハープと言って、
ハープの中では一番複雑な音色の出せるものだそうです。

アイリッシュハープなどとの違いは、
ハープ本体についている足のペダル。
ピアノのようなペダルが6個くらいついてます。
ペダルは3段階になっていて、
1本の弦を3色の音色にわけて演奏することが出来るそうです。
(わかりにくい説明でごめんなさい)
「だから、一度グランドハープを演奏したら
他のハープは弾けなくなりますよ、うふふ」って。

「うふふ」っていわれても、
他のハープだって触ったこともないのに、
グランドハープなんておそらく一生、
手にすることはないと思います。

形の美しさ、色の輝き、そばで見ると意外に無骨な弦の太さ、
そして、小さなペダルがたくさん並んだ機能性。


美しいものには、やっぱりそれなりに、
陰での努力が存在するんですよね。

ちなみに、このハープは自前だそうで、
会場撤去作業後、汗だくで車を運転していたら、
きれいなハープ奏者のお姉さんが、
新郎のご親族にハープを積み込むところを
手伝ってもらっているのを発見!

おっかし~な~?
大きな花箱を運んだり、
3メートルくらいある鉄枠に乗って作業しても、
誰も手伝ってくれなかったのにな~。

ええ、花屋は確かに力持ちだし、
外見ってことも大切なんでしょうけれど。






ガラスの街

2006-07-07 | 花のこと

オランダの郊外に、
街全体で鉢物の栽培している場所があると聞きました。
そこは、町中にガラスのハウスが並んでいて
まるで「ガラスの街」のようだ、ということでした。

「ガラスの街」という言葉の響きは、
都会的で、冷酷な街という印象でしたが、
その話しを聞いたとたん、同じ「ガラスの街」が、
とっても温かくて、素朴で、
愛あふれる言葉に聞こえてきました。

一晩中、こうこうと明かりが射して、
眠らない街でもある、とのことでした。

生産者さんの所へ行くと、ついつい長居してしまい、
夕日を見たり、お月様が出て来てしまったりするのですが、
オランダにあると言う「ガラスの街」へ、
いつの日か、もしも行くことが出来たなら、
お日様が沈んだり、お月様と顔を会わせたりしても、
アセることなく、ハウスの中を楽しめるんだろうなと思って、
ちょっと、嬉しくなりました。