花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

ハーブゼラニウム

2006-01-30 | 花のこと
久しぶりにハーブゼラニウムのお話を。

千葉県の折原さんが作っている
ハーブゼラニウム。
今、茎がパンパンでとってもいい感じ。
葉っぱも生き生きとしています。

これはジェンテのカウンターに飾っているハーブゼラ。
花束などに利用する時、
どうしても下葉を取ることになるので、
大きな下葉が集まります。

そこで、イギリスで買って来た
ポッコリとした黄色い陶器のカップに
まとめて飾りました。
寒さで赤くなっていたり、
時間が経って黄色く色づいて来た葉先もいい感じ。
販売中のキャトルセゾンのCDの横に並んでいます。

お客様がお支払いをなさるとき、
ちょっと手先に触れてその香りを楽しんでくださるのも
嬉しいひとときです。



今後の出版物やイベント

2006-01-29 | お知らせ
2月7日発売 花時間3月号  
「今年のチューリップ、ますます個性的!」
                              
3月24日~30日 ジェンテ店頭にて
「’春うらら’ギフトアレンジメント」

サカタのタネ一押し、桜色のトルコキキョウ春うらら。
八重咲きのかわいい花を使ったアレンジメントを展示します。
もちろん「春うらら」も店頭にてお買い求めいただけます。
            
                        

セントブリジット

2006-01-28 | 花のこと

これは、以前にお話ししたアネモネの新品種「セントブリジット」です。
かわいいでしょう?

八重咲きのものは以前からありましたが、
こんなに大輪ではありませんでした。
そして、このセントブリジットは、とにかく花びらの枚数が多いのです。
はなの重みで多少下を向くものも出てきますが、
それがまた動きを感じることができて、素敵。

その上、セントブリジットは、球根花にしては、とても持ちがいいのです。
今なら2週間くらいはきれいに咲いてくれます。
毎日、少しずつ花を大きくして、茎を伸ばし、変化していきます。
その動きや流れが、もう、かわいくて、かわいくて。

まだ、出荷本数は少ないのですが、とってもきれいなアネモネです。
もしも、店頭で見かけたら、ぜひお家に連れて行ってくださいね!


引っ越しました!

2006-01-27 | 私的なこと
なんとなく、不安だったので、ブログ引っ越しました。

記事と写真は移動できたのですが、
コメントの移動ができませんでした。
せっかく楽しいコメントをたくさんいただいたのに、
申し訳ありません。

あちらのページは、あのまま残しますので、
気になるコメントなどありましたら、
気軽に開いてみてください。

こちらのブログでは、たくさん絵文字がありました。
コメントたくさん残してくださいね。

平々凡々とした日々ですが
それでも仕事がどんどんたまり
ついに怒濤の日々となり
神頼みをしてみたり、
もうダメだと背筋が寒くなったりするけれど、
それでもやっぱり真剣にお星様に願いを込めて、
明日も私です。


みんなの応援、ありがとうございます。

てな、具合にね!

王様のケーキ

2006-01-20 | 花のこと
ジェンテの斜め向かいにあるケーキ屋さん「レピキュリアン」。
フランスを思わせる内装とフランスより美味しいかもしれない焼き菓子たち。
特にお店の名前を施した「ポムドレピキュリアン」は絶品中の絶品です!
リンゴの入った焼き菓子ですが、少しだけ暖めてもらって、
濃いめのコーヒーとともにいただくと、
ほんのりとリンゴの甘さが入ったサクサクとした食感がたまりません。



この写真は、1月に限定販売されている
「ガレットデロア」を切り分けたところです。
「ガレットデロア」とは、王様の焼き菓子を意味するそうです。
もともとはキリスト教の行事で、
1月6日の公現祭を祝う特別なお菓子でしたが、
現在では年の初めになるとお菓子屋さんの店頭を飾る、
新年に欠かせないケーキだそうです。
このケーキの中にはフェーブと呼ばれる小さな陶器の人形が一つ入っており、
皆で切り分けたときこの陶器にあたった人は紙の王冠をかぶり、
王様のように振舞えるという慣わしがあります。

もちろん、レピキュリアンさんでも、ガレットデロアを1月限定で焼いています。
仕事でご一緒した人々と楽しみながらおいしいケーキをいただこうと、早速購入。

ガレットデロアのいわれをお話しして、順番に切り分けたケーキを選びました。
「これが少し膨らんでいる」
「ここに空気の層がある」などと、
横からのぞいたり、高さを確かめたりして慎重に選びながら、
少し楽しんでくださっています。
私はもともとくじ運もないので(今まで何かにあたったことは一度もありません)、
目の前に置かれたとっても平らなイメージのものをとりました。

そして、いよいよ「いただきます!」

小さな小さな陶器でできたフェーブがケーキの中に入っているので、
一緒に飲み込んでしまわないように、慎重に少しずついただきました。

誰に当たるかな?
王冠が似合いそうな人だと良いな。
どんなフェーブが入っているかな。

などと、考えながらいただいていると、私の口の中で「カリ」っと音がして、、。

、、、、私があたってしまいました、、、、、。

どうして、こんな時だけ、あたるのでしょう?
自分で持っていったお菓子なのに。
とっても静かな空気が流れて、、、、
「でも、このケーキ本当に美味しいよ」という、
皆さんの慰めのお言葉をいただきながら、紙でできた王冠を頭に乗せて、
特に王様でも女王様でもないまま、
精巧にできたフランス製のフェブの人形についているケーキのくずを取り除いたのでした。


男二人、花を語る

2006-01-18 | 花のこと
この写真は、昨日の撮影で、編集者の方とカメラマンさんが、
私の花をめぐって議論を戦わせている(?)ところです。
男性2人が、花を見ながら話し合ってる図、というは、
日常ではなかなかご覧になる機会が無いかと思い、
写真を載せてしまいました!

昨日、店は定休日でしたので、雑誌の花の撮影の仕事に出かけました。
花の撮影の場合、通常、自然光で行われます。
(ストロボなどを炊かないで、お日様の光を利用するのです)
日の沈むのが早い今の季節は、
2時くらいまでにメインの花の撮影を終了させたいので、
昨日は朝の8時にスタジオに集合でした。

作ったアレンジは、全部で11個!
お日さまが雲に隠れてしまったり、風が強く吹いたりして、
なかなか思うようにはことが進みません。
さらに、それぞれのアレンジのポイントや、花材撮りなどもして、
お昼御飯を食べたのは3時過ぎでした。

撮影の現場は、ほとんどの場合、終始和やかな雰囲気で進みます。
昨日も、穏やかな優しい日の光につつまれて、
笑い声が響きあう、ほのぼのムードのなかで、
楽しく過すことが出来ました。
今回のスタイリストさんとカメラマンさんには、初めてお会いしたのですが、
親しみやすい、それでいてプロとしてのプライドを持ち合わせた素敵な方々でした。
また、編集者の方も、現場の雰囲気を和ませるために、
様々なお気遣いをしてくださいました。

撮影現場の仕事は、緊張も伴って、精神的には大変ですが、
こんな一日があるからこそ、私はまた新鮮な気持ちで店頭にたてるのかもしれません。




花はどこから

2006-01-16 | 花のこと
今日、素敵な1冊と出会いました。

タイトルは「花はどこから」。
子供向けの本です。
少しレトロな印象も伴いますが、去年の11月に出たばかりの本です。

お家に飾った花をきっかけに湧き出た女の子の不思議を解く内容になっています。
お母さんが素敵な花を花瓶に生けています。
「花はどこからくるの?」
その疑問に答えるべく、生産者さんと流通業者、市場、仲卸、花屋と、
それぞれの実情をしっかりとわかりやすく書いています。

次の疑問は「花瓶はどうやって生まれるの?」
最後の疑問は「水はどこからくるの?」
それぞれに、しっかりとした答えが書かれているのです。

対象は、子供ですが、絵本ではなく写真で校正されているので、
大人でもかなり読み応えがあります。
むしろ、大人のために書かれた本かも知れません。
見た目にわかりやすく、奥の深い内容です。


興味深いのは、生産者さんの様子を描いている部分、
2件の生産者さんがでていますが、
1軒はあの「市川バラ園」さんです。
市川さんが選別している様子も載っていて、バラの写真もありました。
もう1軒は「青木園芸」さん。
ダスティミラーシラスやアイビーマキシを作っていらっしゃって、いつもお世話になっています。
本業はレースフラワーですが、秋色あじさいも2年前から始めています。

生産者さんの様子がはっきりと分かる写真は今までなかったのではないでしょうか。
市川さんも青木さんも、とっても幸せそうに、かつ厳しい目を持って選別作業をしていらっしゃいます。


私が一番感動したのは、水道水の説明の中で、
「花はなぜ「生ける」というのでしょう。
それは、切り取った花の生命を保つために、
水の入った花瓶に入れて「生かす」からです。
水こそは生命のもとなのです。」
という一文です。

「花をいける」って、簡単に言ってたけど、
「花を生かす」ってことなんだ、と初めて知りました。

私は花を「活ける」と書くことが多かったのです、
それは、「いける」ことによって「活き活き(活動的に)」と花を見せたいと思ったからです。

偶然、同じように文字に動作の気持ちを込めていることを発見して、嬉しくなってしまいました。


本屋さんで見かけたら立ち読みでも、と言いたいところですが、
立ち読みではもったいない1冊です。
(福音館書店さんとも、写真家の大西さんとも、文章の一澤さんともなんら関係はありません。念のため)

「花はどこから~花、花びん、水をめぐる3つのものがたり~」
写真 大西暢夫
文章 一澤ひらり

福音館書店 1700円

花はどこから-花・花びん・水をめぐる3つのものがたり

DVDのこと

2006-01-13 | 私的なこと
年末に「お正月はDVDを見ます」と書き込みしたので、
皆様から「見れたの?」とか「何見たの?」とか質問を受けております。

しかし、実は、DVDは全く見ませんでした………。

どうしても見たいテレビ番組が3日連続で、朝早くからあったので、
それにあわせて行動したため、いろいろなことが押せ押せになり、
あっという間のお正月休みとなりました。

どうしても見たかったテレビ番組は、旅の番組です。
それ以外にも朝7時から私の大好きな歌舞伎の演目をやっていたりして、
休みなのに毎朝6時起きで午前10時までテレビを見ておりました(笑)。

見たかったDVDというのも旅のシリーズです。
4年ほど前に買った「深夜特急」は、まだパッケージに入ったままですし、
それ以外にも6本ほど旅のDVDを購入しています。
歌舞伎も7本ビニールにくるまったままのDVD が、、。


旅のシリーズに憧れるのは、現実逃避のあらわれでしょうか?
そういう自覚はありませんが、人生の中で後悔していることが一つあります。

なぜ、学生時代にバックパッカーで世界中(いや日本中でも)回らなかったのか、
ってことです。

学生のときのあの若さとノリがあれば、いろいろなこと体験できたかな、と思います。
でも、冷静に考えると、学生時代のノリで旅行して世界を回っても、
脳の中に伝わってくるものは、かなり少なかったかもしれません。
それに、あの時はあの時で「時間がない」なんて、思ってました(苦笑)。


購入のきっかけとなったケーブルテレビで見た「深夜特急」の再放送のごく一部。
インドだったかな、ネパールだったかな、
大地に沈む地球と同じ大きさの圧倒的な夕日の映像を見て、涙がでました。
世界中を夕焼け色に染めつくす太陽。
体中があの色に染まったら、心も一緒に焼け付くされて、生まれ変われるような気がしました。
頭の中には、たった一度見たきりのあの夕日がいつも存在しています。
それを確かめたくてDVDを買ったのに、4年も放置しているなんて。

今年はもう少し人間らしい暮らしをしていきたいと思います。


春の花

2006-01-12 | 花のこと
春の花がそろい始めました。
寒さのためでしょうか、茎がパンパンになっていて、とってもいい感じです。
これならば、暖房の入った部屋の中でも長い間楽しんでいただけることと思います。


この写真は、パンジーとラナンキュラスのアレンジメントです。
パンジーのフラメンコを切り花にしたものは、
他にない大人っぽいかわいらしさです。
ラナンキュラスは、色が豊富で、特にピンク系とパープル系が絶品です。

草花のアレンジメントって、どうなの?って思う方もたくさんいらっしゃるでしょうが、
ほら、こんな風にアレンジすると、思いがけない魅力が出てくるでしょう?
(そう思っているのは私だけかもしれませんね)

寒い日が続いています

2006-01-09 | 花のこと
寒い日が続いておりますが、
幸い連日お日様が顔をのぞかせてくれるので、
楽しい気分の毎日です。

そんなわけで、
今朝もノラが一匹ひなたぼっこ。

ジェンテのいつもの風景です。

今日から。

2006-01-06 | 花のこと
今日から、店を開けました。

今年は、新潟県など大雪でハウスの被害も出始めているようです。
チューリップの出荷がとても遅いのです。
また、年末には春の花がだいたいそろうのですが、
昨年末は、早春の花はあまり見かけませんでした。

それでも、年が明けてみれば、市場の花は、春の花ばかり。
ラナンキュラスにチューリップ。
アネモネにヒアシンスなどなど、、。
店先もすっかり春の様子です。

連日寒さが厳しくなりますが、皆様お風邪など召されませぬよう。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

市川バラ園のバラ

2006-01-06 | 花のこと
スッカリ有名になった市川バラ園。
繊細で香り高く、夢のようなバラを次々と発表してくださいます。

その中でも、この冬とっても気に入っている3種類をご紹介します。

まず、「マハ」。
これは、私が定番的に大好きなバラの一つ。
クリーム色から、アプリコットがかったピンク色がほんのりとあらわれてくる色と、
ハラハラと波打つ花びらが特徴の、満ちたりたバラです。
市川さんにお聞きした時、プラド美術館に行った時に見た「裸のマハ」にヒントを得たと聞きました。
ゴヤの「裸のマハ」はまだ実際には見たことがありませんが、
いろいろと曰くのある絵画の一つだということは知っていました。
「着衣のマハ」もあるのですよね、確か。
写真集などで見る限り「裸のマハ」はとても満ち足りた顔をしています。
ほんのりと色づく頬にふっくらとした輪郭。
優しい曲線の体。
バラのマハもまさに、そんな感じ。
気高き慈愛の香りがします。
特にこの季節、花びらのハラハラ感と色づきの良さは、
こちらの心を満たしてくれます。

次に「イヴシャンテマリー」。
イヴ姉妹の一番末っ子です。
(イヴピアッツエ、イブミオラ、イヴシルバの後ですね)
まさに、極上のバラでしょう。
乙女心が描く、バラの姿、そのままです。
ふっくらとした蕾感。
水溶き色の淡いピンク。
はかなげで、切ないくらいの、しとやかピンクです。
花びらのフリル感。
そして、これこそがバラの香り、とでも言うべき、体中を幸せにする香り。
幸せの象徴と考えられるようなバラなのです。

最後に「ヴァンヴェール」。
世田谷市場では、当初の仮名「キャベツ」のままやり取りされています。
本数の出荷は少ないのですが、ごくまれに仕入れることが可能です。
純白の花びらの間に筋がかった若草色。
そのコントラストが、清々しい優しさを、導いてくれるのです。
少なめの花びらと、その間から見え隠れする花芯の色。
たっぷりと横に膨らんで咲く姿。
凛とたたずむその姿は、意思のある美しい女性を連想させます。


これらのバラは、今の時期が一番きれい。
もし、店頭で見つけたらぜひぜひ、お買い求め下さい。
その美しさは、格別のもの。
心があらわれます。

ちなみに、今年のジェンテは、1月6日(金)からの営業です。



あけましておめでとうございます

2006-01-01 | 花のこと
2006年、明けましておめでとうございます。
戌年ということで、ご近所の犬「ジェイド」とブーケのツーショットです。
ジェイドは、「大原商店」さんのご一家が飼われている犬。
とってもおりこうです。

ジェイドは、ジェンテのこと、大好きみたい。
そっと、中に入ってきて、店先を一周した後、裏の作業場、お教室、水場など、
すべてをまんべんなくチェック。
そして、この写真のようにお気に入りの場所に座って離れません。
その間、しっぽや鼻先で花を倒したりしないような配慮もしてくれます。
一度座ったら、名前を呼んでも、なでなでしても、まったく動きません。
そんなことは他ではないそうです。

花の香りを嗅いで、満足そうな遠い目つきをして、ただ、ただ、座ります。
その顔がかわいくって、かわいくって。

看板犬になってもらっても良いのですが、
ひなたぼっこにやってくる野良猫たちがジェイドの存在を許さないかもね。

いずれにしましても、今年もよろしくお願いいたします。


ps:勝手ながら、今年はジェンテからの年賀状は取りやめにしております。