花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

花に関わるもの

2007-05-17 | 思うこと






これらは、すべて、フランス製のラッピングペーパーです。

それぞれの模様と配色がとてもきれいです。



植物や鳥や虫や、様々な形、その組み合わせ。
また、それぞれの配色、色のバランス。
そうしたことから、アレンジメントや花合わせのヒントを得ます。




リボンも同じ。
その絶妙な色合わせや柄やデザインから、刺激を受けます。


花合わせのヒントは、花そのものより、
むしろこうした花周りのものから得ることが多いのです。





母の日、終了

2007-05-15 | 思うこと
おかげさまで、母の日が終了いたしました。
すべてが大成功というわけではないのでしょうが、
充実した母の日となりました。

お天気にも恵まれていましたね。

さわやかで、いい日でした。

ホームページの方にも書きましたが、
様々な人生模様を感じた、あたたかい一日でした。


ホントはぐっすり眠りたいし、休みたいけれど
(店は定休日があるけれど)、
やらなければいけないことがたまっているので、
それをさくっと片付けたいと思います。
(さくっと? できるのか?)



そうこうするうちに、花はすっかり夏模様です。



世田谷ストリートライブ

2007-04-21 | 思うこと
今日は、いつもお世話になっている世田谷市場の仲卸組合が主催する
「世田谷ストリートライブ」のイベントがありました。

仕事が終わってから、環八をひとっ飛び(?)して、
スタッフと市場へ向かいましたが、
残念ながら到着したときはすでに、ライブはほぼ終っている状態でした。

このイベントの第1回目のデモンストレーションを担当させていただいたのは、
かれこれ、もう5年くらい前のことです。
あれから、月日は流れ、世田谷花卉も大勢のお客様でにぎわっていて、
今日のイベントも大盛況でした。

今年のライブは、岩井淳さん、ローラン・ボーニッシュさん、中川聖久さんの
デモンストレーションで、ジャズの生演奏とともに、
素敵なアレンジをたくさんつくられていたようです。
ゆっくり見たかったです、、、、。


今年は、大勢の生産者さんがお見えになっていて、
ご自慢の花々を紹介するブースがたくさん並んでいました。
その全部を見切れる時間はなかったのですが、
大勢の生産者さんと一堂に会して、お話が出来る機会は、
そうそうあるものではありません。

本当にたくさんの熱心な方々と、ほんの少しの時間ですがお話が出来て、
すごく刺激を受けました。
私はもっともっと頑張らなければいけないと思いました。


そんな中で、一つ残念な出来事がありました。
数日前にこのブログにも載せた、バラのサーシャ
とても繊細で、神経を使う花だろうなとは想像はしておりましたが、
とっても立派に、かつ、大変きれいに作ってきて下さる生産者さんが、
この「サーシャ」をつくることをやめてしまったそうです。
それも、ここ数日のことだとか。

先日、水曜日に仕入れした花が最後だというのです。

もう、もう、もう、もう!
「えええええ~~~っっ?」
って感じです。

「どうして?」
「どうして?」
「どうして?」

困らせてはいけないと、思いつつ、出てくる言葉は、つい、、、。
「残念です」以外の何ものでもありませんでした。


花を作るというのは、我々が想像する以上に大変なんだと思います。
そして、サーシャはそんな中でも、かなり作りにくい品種だったようです。
(理由をいくつかお聞きしました)
そう考えると、そんな大変な株なのに、
あんなにきれいに仕立てて、届けていただいていたんだなぁと、
胸がいっぱいになりました。

そして、「美しくて、いい香り!」などと、
勝手な意見を言ってばっかりの自分を反省して、
「いつか、また幸せの花と出会えるかな」と自分を盛り立てて、
誰のせいでもない、このどうしようもない状況を受け入れるのでした。


良い花って、ホントは、どんな花なんでしょう。
そんなことも、再び考えさせられました。








2007-01-15 | 思うこと
手をよく見ます。
自分の手、誰かの手。

手相にも、ちょっと興味があって、わざわざ見せてもらうこともあります。
でも、ホントは手相より「手」そのものが好きなんだと思います。

一番好きな手は、大きくて、ごつごつしてて、ちょっと色が黒くて、
爪の先に土など入っていると最高です。

今まで大勢の方の手を拝見させていただいて、(といっても、偶然かいま見ただけですが)、
「ステキ!」「惚れてしまいそう!」と思うような方々もたくさんいらしゃいました。


そのうちの一人は、市川バラ園の市川さん。
ハウスにお伺いした時、作業場でロワイヤルの茎についた棘を、
素手で、ざざ~っと一気に取り去って、その葉と棘を捨てるために、
ぱっと開いた手のひらの、それはそれは美しかったこと。
バラの脂で黒ずんだ手のひらは固そうで、柔らかそうで、
でも、バラの香りを含んだ優しくあたたかい手だと思いました。


そして、もうお一方は、やはりバラの生産者さんである、
堀木バラ園の堀木さん(お父さんの方ですね:笑)。
ハウスの中で作業をしている時に、
あまりにもつやつや、ごつごつ、ふわふわしているその手先の様子に、
思わず「手を見せて下さい」と、意味不明なお願いをしたのでした。
「俺の手かよ」と苦笑いしながら、そっと開いて下さった両手のひらは、
ふくふくとしながらも、深くて濃い手の模様が、
過酷で、且つ喜びあふれる過去の日々を物語っているような気がして、
その日中、ずーっと頭から離れなかった、そして、今でもよく覚えている、
まさに、「本物の手」という感じでした。


女優さんのような、節もなく、すーっと細く流れる、いわゆる白魚のような手は、
きっと、それを維持するための努力の賜物でもあるのだろうと、
それは、それで美しいと思います。

でも、私は、やっぱり、大きくて、ごつごつしてて、ちょっと色が黒くて、
手の筋がはっきりとした、働き者の手が大好きです。
そういう手は、また、手先の動きが非常に細やかで、繊細だったりもするのです。