花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

風水カレンダー

2005-10-30 | 花のこと
ームページにも書きましたが、風水師の李家幽竹先生の「花風水カレンダー」のアレンジメントを担当させていただきました。
12ヶ月分、12個のアレンジメントを作りました。
その月のラッキーカラーやラッキーアイテムを使って、アレンジメントを考えるのがとても楽しくて、アレンジする時も普段とは違った感覚だったように思います。
そのせいか、のびのびとアレンジを作ることができました。

カレンダーをまだ買っていない、という方は、ぜひ候補にいれてみてください。
小さなカレンダーもついていて、とってもお得です。


風水だけでなく占い的なことは、あまり時間がないので深く追求したことがありませんでしたが、今回、幽竹先生のお話を伺って、ちょっと風水に興味がわいてきました。
たとえば、「花風水カレンダー」の9月は、テデイベアが出てきます。
9月は「土の気」だそうで、茶色や白がラッキーカラー。
冬への始まりで、「溜め込む」時期だそうです。
「熊」は冬眠前にいろいろと溜め込みますよね。
だから、9月には熊のぬいぐるみなどを飾ると良いそうです。
つまり、お金などがたまりやすい、と言うわけです。

「熊のぬいぐるみはちょっとねぇ」とおっしゃる方は、まさに、カレンダーを飾っていただければ良いわけですね。
素晴らしいことです。

折原さん

2005-10-26 | 花のこと
折原さんは、千葉県丸山町で花を栽培している生産者さんです。
私は折原さんからハーブゼラニウムを定期的に届けていただいています。
ハーブゼラニウムは、センティッドゼラニウムのことで、香りがよく、たくさんの種類があることでも知られています。

私が、折原さんの圃場を初めて訪れたのはもう3年前です。
そのころは、折原さんの看板でもあるホワイトレースがたくさん咲いていて、ハーブゼラニウムのハウスはわずかでした。
でも、今はハウスを増やして栽培していると聞きました。
つまり、ハーブゼラニウムはこの数年で、大ヒットとなった訳です。

そんなヒットを飛ばしても、折原さんは相変わらず熱い思いを胸に秘めた素敵な方です。
先日のIFEXでも偶然お会いしました。
かわいい奥様と一緒に歩いていて、端から見てもお似合いのお二人です。

折原さんのブログを拝見したら、小さく私が写っていたので、笑ってしまいました。
その中で、折原さんは

「がんばって働けば欲しい物は手に入るようになるけど、、、人や仲間との出会い感動とか大切な記憶や思い出はその時を逃せばそうはいかない、、、感動することができないと人の重い心は動かないし、行動を起こさないことには何も変わらないし始まらない・・・。」

と、泣かせることを語っています。(勝手に引用しました。ごめんなさい、折原さん)
「そうなんだよね!」と心の中で大きくうなずく私でした。
本当に、人との出会いや心のふれ合いはとっても大事で、それによって心が揺れたりするけれど、だからこそ、そこから感動が生まれるんだと思います。
そして、その時を自分勝手な理由で逃してはいけないのですよね。
やりたいことがあったり、逆にやりたいことが何もなくても、自分から何か行動しないと何も始まらないのですよね。

折原さん、若いのに言葉に重みがあります、、、。
いつの日か、長時間熱く語りあいたいです。

折原園芸ブログ

大輪の花

2005-10-25 | 花のこと
またまた、IFEXの続きですが、、。
ここ3年ほど、秋になると山形おきたまの大輪ダリアがたくさん出荷されます。
とにかく、大きくて、花色が豊富で美しいのが特徴です。

ダリアという花は、湿度にかなりよわいのでしょうか、切り花で長持ちさせるのは本当に難しいのです。
でも、この大きさ、色、花びらの形などのインパクトは、それを超えるものがあります。
ダリアの花束なんて、つかの間のはかなさかもしれませんが、その喜びは長い間記憶として残るものかもしれません。

写真のアレンジは、会場に展示されていた中で、私がもっとも素敵だと思ったアレンジです。
(私が作った訳ではありません)
本当にすてき。
豊富な花材の魅力を引き出すアレンジを作る方が増えてきて、とっても嬉しい気持ちになりました。

PCガーベラ

2005-10-23 | 花のこと
FEXにて、浜松のPCガ-ベラの生産者さんを紹介されました。
古橋さんと藤野さんです。
とってもにこにこと、楽しいお話をしてくださいました。
ガーベラについてはもちろんのこと、「今、PCガーベラの中で一押しは、、」とおっしゃるので、どのガーベラだろう、とわくわくしながら聞いていると「ピロロとクララ」(PCガーベラのキャラクターです)などと、あっさりかわす、強者でした。

楽しいお話の後、PCガーベラの展示ブースに行って、驚きました。
なんて、素敵な展示でしょうか。
ヨーロッパに行くと、こういう展示方法はよく見かけますが、日本でこんなにきれいに展示されているのを見たのは初めてでした。
それも、ひとつひとつに名前がふってあります。
まさに、生で拝見するカタログ、といった感じです。
こういう形でのインパクトはかなり強烈ですから、やはり記憶に残りますね。
ホームページを拝見しましたら、本当に一生懸命な方々だとわかり、とてもうれしくなりました。

PCガーベラHP


私は、本気の人たちが大好きです。
人生をかけて全力でぶつかってこられた方達には、私も全力で答えたいと思っています。
だから、一生懸命な生産者さんにお会いすると、「どうしたら、この花のよさを、もっと多くの人たちに分かってもらえるだろう」と考えます。
自分のできる範囲の(町の小さな花屋ですからできることは限られていますが)ことを、精一杯させていただきたいと思っています。

PCガーベラさんのガーベラについても、これから考えなくてはいけない課題の一つとなりました。


IFEXに行ってきました

2005-10-21 | 仕事のこと
日、東京ビッグサイトで行われているIFEXに行ってきました。
IFEXは「国際フラワーエキスポ」の略だそうです。
花の国際商談会が本来の目的のようです。
昨年から始まって今年で2回目ですが、私は今回初めて伺いました。
昨年は、別のイベントが重なっていくことができなかったのですが、IFEX帰りの方々が口々に「すごかったよ!」とおっしゃっていたので、今年をとても楽しみにしておりました。

今回私は、仲卸のプランツパートナーさんのブースの中で、デモンストレーションをさせていただきました。
写真は、デモの様子です。
中央のGジャンを来ているのが私です。
白い花のツリーが見えていますが、まだ途中のアレンジでこれから、仕上げようとしています。
赤いトレーナーをお召しになっているのは、今回司会を担当してくれたプランツパートナーの鈴木さん。
鈴木さんにはいろいろお世話になりました。

お客様はプロの方々ばかりです。
そんな方々に、お見せするようなテクニックも持ち合わせておりませんし、人が集まるのか、見てご満足いただけるのか、とても不安でしたが、なんとか、無事終了いたしました。
今回は、小さなアレンジメントと、ホワイトツリーを作成いたしました。
ホワイトツリーには、ダスティミラー、ダスティミラーシラス、フィリカ、バラのアンネマリとアバランシェ、ユーカリの実などをアレンジに使いました。これらは、いずれもプランツパートナーさんでいつでもお願いできる商材です。
人前で何かをするのがとても苦手ですが、今回は、プランツパートナーさんにご迷惑をおかけしてはいけないと思いまして、なるべく、手早く、きれいにアレンジできるよう心がけました。
また、アレンジしながらおしゃべりするのも苦手ですが、なるべく言葉でご理解いただけるようにお話ししたつもりです。
緊張のあまり、言葉足らずだったり、声が低いので聞きにくかったりしたかと思いますが、皆様最後まで熱心にご覧いただけました。

言葉をしゃべればしゃべるほど、緊張してあがってしまい、頬も赤くなってきましたので、そうそうにアレンジを作り終えて終了させていただきました。

その後、大勢いらしてくださっていた生産者さんとお話しさせていただきました。
そのお話はまた後日いたします。

未来の花屋さん

2005-10-17 | 仕事のこと
今日、小学生の女の子3人と一人のお母様が付き添いで、店にいらっしゃいました。
ご挨拶をすると「自分が将来なりたいと思っている仕事をしている人に会ってインタビューしてくるという授業が学校にあって、お話を聞きに伺いました」とお母様がおっしゃいます。
3人の女の子は雨の中、小さなかわいいメモ帳をだして、インタビューに備えています。
もちろんお引き受けいたしました。
「私でよければ、、」と。

早速、用意してきたメモを見ながらインタビューです。
「お花屋さんの忙しいときはどんな時ですか?」から始まりました。
(これは「もの日」というものをまず説明して、お答えしました)

「やりがいを感じるのはどんな時?」

「大変なことは何ですか?」

「花屋になるためにはどんな勉強をすれば良いですか?」

と、立て続けに質問です。
上から順番にこう答えました。

「自分が作った花束やアレンジメントをご覧になったお客様のお顔が、ぱあっと輝いた瞬間、この仕事をしててよかった、と思います。
仕事をして、ありがとう、と感謝されるなんて、こんなに素敵なことはないと思います」

「生きているものを扱うので、毎日命を管理していると思っています。
それが、もっとも気を使うところです。花は、息をしているし、だんだん年をとって枯れていくけれど、なるべく長生きさせてあげたい、しかももっともきれいな状態で、と思うと、毎日のお手入れがちょっと大変です」

「花屋さんになるためには、もちろん技術も必要です。
でも、それは、その時覚えようと思えば覚えられるから、
今から何かする必要はありません。
それよりも今は、たくさんの美しいものを見てください。
空の色、木々の色の変化など自然の美しさをよく見極めてください。
映画をたくさん見たり、本をたくさん読むことも必要です。
たくさんのものを見て、心を開く、ということを大切にしてください。
毎日見慣れている木だって、ある日良く見上げてみたら、
実がなっていたり、葉が色づいていたりするかもしれません。
そういうことに、気がつくことが大切です。
そして、そういうことに感動できればなお良いですね」

3人は、最初はメモを取っていましたが、話の後半はボンヤリと私の顔を見ていました。
あまりに抽象的な話だったので、理解してもらえなかったのでしょうか?
なるべく、ゆっくりしゃべったつもりですが、早口だったのかもしれません。

インタビューが終わって、ひっそりした瞬間「お店の中をよく見せてもらっていいですか?」と聞いてくれた時は、私もうれしくなって「もちろん!」と答えて自由に見てもらいました。
その間、ジニアのキャンディストライプ、という花を小さくラッピングしたものを3組作り、最後に3人にお渡ししました。
3人は、それまでのかたい表情から一変、
ぱあっと顔が輝いて「えー!うれしい!」と喜んでくれしました。

ほらね、花屋がやめられないのは、こんな一瞬があるからですよ、と心の中で、再び答えたのです。


2005.10.18

堀木さんのバラ

2005-10-17 | 花のこと
長野の堀木さんのバラが、とてもきれいでよく仕入れします。
一番のおすすめは、オリエンタルキュリオサ。
曖昧なベージューオレンジのような、サーモンピンクのような美しいバラです。
花びらの巻きも素敵。
ほとんど毎回仕入れると行っても過言ではありません。

有名なところでは、写真のジプシーキュリオサ。
土についたまま咲かせることで、色の変化がおきてくる、驚きのバラです。
かなり咲かせた状態で出荷されるのですが、その大人色に魅せられた人も多いのでは?

堀木さんは、とても熱心なご家族単位の生産者さんです。
堀木さんの情熱のかたまりが、
ただでさえ美しいバラをより豊かに感じさせてくれるのかもしれません。

年間を通じて大切にしたい、素敵なバラです。


2005.10.17

ジニア ダブ

2005-10-16 | 花のこと
この秋、久しぶりに衝撃的な花と出会いました。
草花園さんが作っている「ジニアのダブ」です。

ジニアはいままで、比較的小輪の可愛いものが主流でした。
それが、今年はこの「ダブ」が出現したおかげで、
ジニアの印象さえも変えてしまいました。

「ダブ」をご覧になった方はみなさん「ダリア?」と聞かれます。
そう、ダリアのように大輪で、カクタス咲きで、印象深く、色も多彩。
茎もしっかりしていて、花瓶に生けて毎日水替えをすれば、1週間以上楽しめます。
また、オアシスにさしても大丈夫。

今、ジェンテでは一押しです。
アレンジに入れるとこんな感じになりました。
ダリアの黒蝶と入れると迫力がありますね。


こんな素敵な花と出会えるときがあるから、花の仕事はやめられない、と思います。


2005.10.16