花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

夏休みのお知らせ

2007-08-04 | お知らせ

8月15日から9月5日まで、夏休みをいただきます。
店頭及びweb shopもすべてお休みとなりますので、
お客様には御迷惑をおかけしますが、ご了承くださいませ。

ただいま、ホームページ工事中のため、更新が出来ませんので、
細かいお知らせはこちらで行ってまいります。

夏休み中には、新しいホームページをご覧いただけると思いますので、
お楽しみに。
(スタッフブログもはじまります!)



フェア終了

2007-06-09 | お知らせ
トルコキキョウフェア、終了いたしました。
たくさんのお客様にお越しいただきまして、ありがとうございました。


期間中、何回お客様の驚きのお声を聞いたことでしょう。

「これは、バラ?」
「え?これもトルコキキョウなの?」
「信じられない!」
「きれいね~」
「立派ね~」

たくさんのお声を聞く度に、
とてもうれしくて、ちょっと鼻高々(笑)な反面、
たくさんのこんなに素敵な花たちが、
まだ、ほとんど知られてないということを実感いたしました。


今、たくさんの切り花が世界中から集まります。
特に、ここ数年の中国、韓国、台湾からの花は、
それなりに美しくて、輸送時間も短いため、
一部国産品と何ら遜色のないものもたくさんあります。
中国、昆明からの秋色あじさいなどは、ほんとうに立派です。


けれど、日本にもたくさんの生産者さんがいて、
その多くの方は、驚くほどまじめに、熱い思いで花を育てていらっしゃいます。
日本の気候を生かして(または、生かせるように創意工夫なさって)、
花への研究を怠らず、花びら1枚にも傷かつかないよう、細心の注意を払って、
そして、いつでも、一歩先を行く花を模索検討されていらっしゃいます。
その努力は、花そのものを作っているときもさることながら、
土や肥料に至るまでの環境への配慮も考えたものでもあったりします。

そうした多くの作り手の想いのある花たちを、
一人でも多くのお客様にお伝えしたい。

今までもその想いは変わらずに進んできたはずなのですが、
まだまだ努力が足りなかったようです。

これからも、熱い思いで育てられた花たちを
さらに熱い思いで、お客さまにお伝えしていきたいと思います。


これから本格的な夏になろうとしているのに、
熱くて、暑くて、ゴメンナサイ!





母の日のアレンジメント

2007-05-01 | お知らせ
今年の「母の日」は、5 月13日、間もなくですね。
いよいよ、花業界が最も賑わう時期になってきたということでしょうか。

毎年この時期、たくさんのご注文をいただいてまいりました。
本当に有り難いことだと思っております。
しかし、その数があまりにも増えてきてしまい、
ここ数年は、アレンジメントをある意味パターン化して、
スタッフと手分けをして制作してまいりました。

そして、たくさんのお母様への愛情を感じつつ、
アレンジメントを作れば作るほど、
ご注文をいただけばいただくほど、
実は、心のなかに、小さなモヤモヤを感じておりました。
そのモヤモヤは、段々年を重ねるごとに大きくなって、、、、。

そのモヤモヤとは、、、、
通常、ジェンテでアレンジメントをお引き受けするとき、
お客様からたくさんの情報をお聞きして、
その場面や、相手の方や、その目的に、
最もふさわしいと思われるアレンジメントをお作りしてきました。
それは、いつでも、どんな時でも変わらずに。

なのに、どうして母の日だけ、
パターン化しなければならないんだろう、ということ。

一つ一つ心を込めてお作りしたいのに、
こちらの提示するパターンにお母様を当てはめていただいてしまってるのではないか、
そういうことに気づいた瞬間から、
これではいけない、
どうにかしなければいけない、
と、葛藤し続けておりました。


そして、私は今年、小さな決心をいたしました。

つまり、「母の日」のアレンジを特別なものととらえずに、
通常のジェンテでお受けするご注文通りに作って行きたいと。


以下、今年のジェンテの母の日のアレンジメント用のご注文ページから抜粋しました。


普段店でお作りするアレンジメントは、
お相手のイメージに合わせたオリジナルなのに、
母の日だけ定番のような商品からお選びいただく。
多数のご注文に確実にお応えする為、
ある程度の定番化が必要だったからではありますが、
私はそこに疑問を感じておりました。
 
母の日の花って、本当はお母様のための、
とっておきのプレゼントだったはずです。
だから、おひとつおひとつ心を込めてアレンジしたいと思いました。
「明るくてお料理好き」とか、
「ちょっと夢見る夢子チャン」とか、
「大人しいけどしっかり者」、とか…。
お母様の情報から想像を膨らませてアレンジメントをお作りする、
完全フルオーダー。
もちろんご希望の色や花があれば、ぜひ教えて下さい。




お母様のことをたくさん教えていただく。
そうして、お客様との会話の中で、様々なイメージを膨らませて行く。

この方法は、私がアレンジメントを作る時に、最も大切にしている、
そして、最も楽しい方法なのです。


お芝居や演奏会、ミュージカルなどの楽屋花や、
個展や発表会へのアレンジメントのご注文を受けるとき、
その方がどんな方で、今回はどんなお役をなさるのか、
どんな曲を演奏するのか、
どんな衣装を身にまとうのか、
そもそも、どんな気持ちでその舞台へ望むのか、
また、どんな作品を作られて、何を大切にされているのか。
調べられることを徹底的に調べて、勉強して、
そして、どうしても足りない部分はイメージで補って、
そうして、アレンジメントを作ってきました。

「そこまでしなくてもいいんじゃないですか?」と言われたこともあります。
でも、せっかく花の仕事をしているのですから、
最大限のことをしたいと、いつもいつも思っているのです。

そして、その「イメージング」こそ、
この仕事の最大の醍醐味であり、
最も大切なことだと再認識したのです。


そんなわけで、貴女のお母様のこと、たくさん教えてください。
そして、こちらもたくさん質問してしまうかもしれませんが、
どうぞ、お許し下さい。
でも、世界でたった一つの、
貴女のお母様のためだけのアレンジメントを作るために、
スタッフ一同、心を込めて頑張ります。


「お招きの花展」

2007-03-18 | お知らせ
3月21日から池袋西武にて行われる、
「花時間」プロデュースのイベント「お招きの花展」
に参加する事となりました。

「お招きの花」。
私は、気の置けない友人をコンサバトリーに招くという状況設定で、
ディスプレイを含めたアレンジをする予定でおります。

庭でもない、お家でもない、
庭とリビングの中間地点でもあるコンサバトリー。
さて、どんなアレンジになるでしょうか。


私がイベントで使用する予定の花は、
今、私がお気に入りの花を中心にと思っています。

ということは、
かなり繊細なものも多くて、
本来ならディスプレイに使うようなタイプの花ではないのかもしれません。
花のコンディションを保つのは、本当に大変。
百貨店内ですので、温度は高めに設定されてますし、
乾燥も激しいのです。
だから、本当はそれを見越して、丈夫な花を使うのがある意味のプロなんだと思います。

しかし、丈夫さを優先するというのは、
私の花の選択方法ではありません。

やはり、大勢のお客様にご覧になっていただくのですから、
普段私が考えている想いの通り、
花がどんどん変化して行く様子を実際に感じ取っていただいてこそ、
私が出品する意味があるんだと思うのです。

ですから、普段、私が仕入れする花の選び方で、
日々のメンテナンスを行いながら、
空間を飾って行きたいと思っています。

そのためには、大勢のスタッフの力を借りなければならず、
そうした力に支えられてこそ、
私の花の活動は成り立っているのだと、確認させられます。
感謝せずにはいられません。


花展はいよいよ、明後日21日からとなります。
このブログ上でも、途中報告をしていきたいと思っております。
お時間がございましたら、ぜひ、お立ち寄り下さい。









お知らせ

2007-02-16 | お知らせ
2月19日(月)は都合により臨時休業させていただきます。
仕事が重なり、どうしても店を留守にしなければならなくなりました。
こんな事態ははじめてなのですが、申し訳ございません。


また、このお知らせをホームページに載せず、
どうして、ブログに載せているかと言うと、
店のパソコンが、ダメダメくんになってしまったからです。
だましだまし使っていた7年ものmacが、
ついに、うんともすんとも言わなくなってしまいました。

実は1ヶ月くらい前にも「もうダメだ!」という時があって、
プロの方に修理をお願いしたのですが、
若々しい男性が電源のスイッチを入れたとたん、、、
そうです、ご想像の通り、フルに動き始めたのです。
結局、彼が何度も立ち上げをチェックして下さって、
何でもないということになり、
そのままおかえりになりましたが、、、、、
そうです、ご想像の通り、
おかえりになった瞬間から、立ち上がらなくなりました(悲)。
今は、そんなmacと意地の張り合いとしています。

そんなわけで、ホームページの更新が出来ずにいるわけです。
もちろん、そんな理由で更新しないのは、とんでもないことなので、
時間が出来たら、またイケメン(?)修理人さんにおこしいただいて、
macのご機嫌を伺いながら、そぉーっと使って行くのか、
この際、すぐに不機嫌になるmacときっぱりと決別するのか、
決断しようと思います。

ということで、しばらくホームページはそのままですが、
さぼっているわけではありませんので、お許し下さい







発売日は、満月

2007-02-02 | お知らせ
今日は、とってもきれいな夕日。 そして、満月です。

先日お知らせした「イラクサの小道の向こう」の本当の発売日は、2月2日。
満月の日なんです。
実は、今まで出している本(「日々のくらし、日々のはな」、「英国、花からはじまる旅」)
すべて、満月の日が発売日になっています。

私が頼んだんじゃないですよ~。
T氏がそうしたいって言うんです。
だから「うれしい!」って答えたんです。


天空に浮く、大きな大きな、まあるい輝きが
おだやかで、素朴で、親しみに満ちているように感じます。
こんな風に幸せを感じることの出来る夜は、ちょっとだけ、仕事を休みましょうか。


恥ずかしながら、、、

2007-01-30 | お知らせ
え~っと、え~っと、、、、恥ずかしながら、お知らせです。
先日お話しした、3冊目の本が発売になりました。
今日から、書店に並んでいます。


「イラクサの小道の向こう」というタイトルです。

白い表紙です。

写真少なめです。

文章が多めです。

イギリス、コツウオルズの小さな村の話しです。

静かで、ゆっくりした本です。

「この本は旅と花と人生の本ですね」と、出版社のT氏はおっしゃいました。

「自信作です」と、デザイナーのS氏はおっしゃいました。

「ここまで待っててよかったぁ」と、編集のW嬢はおっしゃいました。

こんなに素敵なメンバーに囲まれて
(もちろん、他にもたくさんの心ある方々のお力をお借りしています)
あまりの幸福感に耐えきれず
「本当にこの本は出るんでしょうか?」と質問して、
3人から、大ひんしゅくをあびました。

いつも、素敵な本をたくさん出している「アノニマ・スタジオ」さんからでています。

税込1680円です。


すいません、お知らせでした。




インクの香り

2007-01-21 | お知らせ
1年ちょっとぶりに、インクの香りを嗅ぎました。
やっぱり、この香り、大好きです。
良い香り。
ツンとしてて、ほんわりしてる。
冷やっとしていて、あたたかい。


そうです。
ようやく、3冊目の本を出版することになりました。
今回は、旅のエッセイ集のような形になりました。
イギリス・コツウオルズのお話です。

そんなわけで、印刷の立ち会いのため、
凸版印刷の工場に行ってきました。
編集者さんとデザイナーさんと凸版の方々との間に交わされる
意味不明(笑)の言葉のやりとりから、写真の色がどんどん変化して行くさまは、
いつみても、気持ちいいものです。
爽快!って感じです。
最初に刷り上がってきたものでも充分きれいに思えるのですけれど、
その会話によって、もっともっときれいになって行くのですから、
やっぱり、プロの仕事ってすごいですよね。


今回は、エッセイ集なので、写真の点数は少なめですが、
どれも、選りすぐりの写真ばかりです。

詳しいお話は、この印刷した紙が「本」の形になった時にもう一度させていただきます。
発売は、今月末になります。



カレンダー

2006-12-19 | お知らせ
来年のカレンダーのご用意はもうお済みでしょうか?

まだとおっしゃる方は、ぜひ、花時間1月号に付いてくる、
2007年用のカレンダーをご利用下さい。
こちらのカレンダーの偶数月のアレンジを、
このたび私が担当させていただきました。

テーマは「その月一番きれいな花と器」。
花は、その月にふさわしい季節の花を。
器は、それに見合った、とっておきのものを。

1月号に付いてくるカレンダーは、前半の半年分。
私は2、4、6月を担当してます。


2月は、球根花をたっぷりと。
撮影場所は、なんと、ジェンテの店内です。
器は、私がイギリスで買ってきた古いミキシングボウル。
洗面器くらいの大きさのある、存在感のある器ですが、
そのなかに、まさに“春爛漫”という感じで、
たっぷりとアネモネ、ラナンキュラス等々を生けました。
春のうきうき感を感じていただけるとうれしいのですが。

4月は、桜。
以前、このブログの「お花見(3/30)」のページに、
撮影の様子を書かせていただきました。
満開の桜をバックに、桜の花を生けるという贅沢感。
器は、カットガラスのコンポートを使いました。
桜の花(まさに「花」)をたっぷりと、いけることにして、
洋風に枝ものを楽しむ方法をお見せしたつもりです。

6月は、ユリ。
やはり、ブログでご紹介した
「遠出(5/30)」の「ガラスの森」での撮影でした。
器は、「ガラスの森」でお借りしたベネチアングラス。
どれも繊細でこの世に1点しかないもの。
そして、とても高価なものばかり。
下見に来た時から、どうしても気に入ってしまって、使いたかった器たちです。
まさに、職人技のなせる技術の賜物と思われる美しさ。
それに、負けないように、笹ユリ、ひめゆり、ヒメサユリなどと、
三宅さんのアルストロメリアの原種など、初夏の花を数点。
すべてが繊細。
その組み合わせのバランスが、アレンジメントの決め手になると思われます。


カレンダーの写真は、1ヶ月の間、毎日目に触れるもの。
できれば、いつみても新鮮な印象になればいいなと思って、アレンジしました。
実際は、自分でも飾ってみなければ、その真偽のほどはわかりません。
でも、どのアレンジも、とても気に入っています。
だって、花時間でいつもお世話になっている、山本正樹さんが撮って下さった写真です。
その写真の美しさは、ご覧いただければすぐにわかっていただけることでしょう。
いつも、実際のアレンジ以上の美しさを2次元の世界で表現して下さるのです。


素敵な仕事をさせていただける幸せをかみしめながら、
来年の偶数月は、ちょっとドキドキして過ごすことになりそうです。





雑誌のはなし

2006-11-20 | お知らせ
12月号の「花時間」で、
「一種の花をつかったリース」のページを担当いたしました。
リースは、合計5点。

市川バラ園さんの熱い思いのこもったバラ「ジャルダン・パフュメ」をつかったリースは、
少し、大人の女性をイメージして。

PCガーベラさんのガーベラを使用したリースは、
カワイイ小さなお子さんのいる、温かいご家族に。

この秋、とっても美しかったケイトウは越後中央から。
これは、秋色のパステルの雲がもこもこしているイメージで。

グリーンのカラーのリースは、
ちょっとスタイリッシュに。

そして、秋色あじさいのリースは、3つつなげて。
少しアンティーク調に仕上げました。


撮影したのは、もうずいぶん前でしたので、
なかなかクリスマスのイメージがわきにくかったのですが、
こうして、印刷されてみると、色々思うところもあり、
また反省材料になるのでした。



ところで、少し前になってしまいましたが、
10月号の「家庭画報」のアレンジのページに載せていただいた時にも、
市川さんのジャルダンパフュメと、
青木さんの秋色あじさいをつかわせていただきました。
大きな反響をいただき、いまだに店にお問い合わせのお電話をいただきます。

その時は、市川さんの優しいお顔も、
青木さんの幸せいっぱいのご家族の様子も載っていました。
こんな素敵な方々が生み出す花だからこそ、
大切にお客様にご紹介したいと思っているのです。
野菜と同じように、作り手の顔が見えるというのは、
お客様にとって安心材料の一つでもあると思います。

これからは、生産者さんが積極的に世の中に出て行く時代なのでしょう。
私もそのお手伝いが出来ればと思っています。



こんな壁紙が!

2006-04-18 | お知らせ



先月、雑誌「LEE」の花のページを担当させていただきました。
そして、気がついたら「LEE」のホームページで、こんな壁紙が出来てました!

こちらから

上の3点、リースのアレンジ、かごに入ったジュリアのアレンジ、
そして、ワイヤーバスケットのパンジーが私のアレンジメントです。

もし気に入っていただけたら、ぜひ、パソコンの壁紙にご利用下さい。
これからの季節なら、リースのアレンジかな?



ハウスの中

2006-03-21 | お知らせ
信州でラナンキュラスを栽培している方のところにお邪魔しました。
これは、ハウスの様子です。
今、出荷用の花を切り終えたばかりですので、理路整然とすっきりとした様子ですね。

生産者さんのところへ行くと言うと、「花一杯でいいねー!」とか「たくさん切ってくるの?」なんて聞かれます。
花摘みツアーではないので、このように、花が咲いてない事の方が多いのです。
それに、花はあくまで生産者さんが、大切に育ててきたもの。
「切っていいよ」と行ってくださる生産者さんも多くいらっしゃいますが、
私はやっぱり、切れません。
その方の苦労や工夫の結晶なのですから、1本でも多く売っていただいた方がいいと思ってしまいます。

花を育てる様子を一度でも見て、生産者さんのお話を聞いたなら、
花に対して失礼のないように、自分のできる事を精一杯して行こう、と心から思うのです。

夕日

2006-03-09 | お知らせ
どこに行っても、心を動かされた時、ついデジカメのシャッターを押してしまいます。
これは、先日の宮崎での帰り道。
飛行機に間に合うかどうかの瀬戸際時でしたが、
あまりに夕日がきれいだったので、ついカメラを取り出して、パチリ。

広くて低い空のしたの部分に、大きな太陽が沈む様子は、
東京のそれとはまったくちがう、様子でした。

川や空が夕日色に染まる時、鳥の群れが空の向こうに飛び立ちました。