花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

おわび

2008-07-08 | 花のこと
久しぶりにこちらに書き込むことになってしまいました。


ただいま、こちらのミスで、

ジェンテのホームページがすべて見れない状態になってしまいました。


復旧に数日かかるものと思われます。



ご迷惑をおかけしますが、少々お待ち下さいますようお願い申し上げます。

フランスの風

2007-08-20 | 花のこと
フランス在住のピアニスト・越智まどかさん。
ご帰国なさるたびに「一度ゆっくりお話ししましょうね~」と言いつつ、
お互いに時間がとれないまま数年が経っておりました。

先日、それがようやく実現したのは、
いくつかなさる日本でのコンサートのうちの一つ、
「シャンパンブランチコンサート」のお手伝いをさせていただくことになったからです。



お手伝いと言っても、私は花をいけるだけですが、、、、。

ようやく実現した、2人のミーティングの内容は、
今回帰国なさっての日本でのコンサートのこと、
パリの最新事情、
フランスの郊外のお話、
そして、お互いのメンタルな部分まで。
気がつけば、3時間を超えておりました



まどかさんのブログはたびたび読ませていただいておりました。
そのなかに「ムチエの森」でのお話が書かれていたのですが、
超大作だったので、時間を作ってゆっくり読みたいと思っておりましたところ、
まどかさんから、思いもかけず、その時のお話しを伺うことになりました。

お読みいただければ、その大感動をわかっていただけるのかもしれませんが、
私は、まどかさんから直接お話を聞いて、
自分が体験したわけでもないのに、
なぜか、涙があふれてきてしまいました。

その涙は、感動ももちろんあったと思いますが、
その森と領主が持つ、壮大な優しさを感じたからだと思いました。
包まれるような許容の心を感じたからだと思いました。
そして、その優しさにゆったりと包まれた、
まどかさんの素直な心に感動したからだと思いました。

人との出会い、それを包み込む環境、大きな愛。
まどかさんは素敵な時間をすごされたのです。
そんなまどかさんが奏でるピアノはどんな響きでしょう。


当日は、ピアノとチェロの響きの邪魔にならないように花を添えようと思っております。
活け込みが終ったら、私も「シャンパンブランチ」をいただきながら、
ラフマニノフの「ヴォカリーズ」を楽しみに聴きたいと思っております。

まだ、若干お席もあるようです。
お時間がおありの方、光の差し込む日曜日のカフェで、
パリのような休日をすごしませんか。


ご予約・お問い合わせ
Tel/03-5322-1153(CAFE'Z /カフェーズ)
E-Mail : sawarabipiano@aol.com








ガーベラ ムーチョロコ

2007-07-24 | 花のこと


ガーベラ「ムーチョロコ」。

このグリーンのわさわさしたものです。

「なんですか?これは?」って感じなのですが、
この暑い時期に、さわさわしたグリーンがいい感じ。

モナルダなどの夏の草花とあわせると、いっそう夏らしく。



アレンジしてみると、結構存在感があります。

秋からは、しっとりとしたアレンジにもあいそうです。


しかし、ガーベラなんですよね~。
どうしても、ガーベラって思えないんですけれど、
アレンジする時、その茎の太さに「あ、そうか」って思わされます。


ジェンテにいらしたら、是非、ご覧になって下さい。
新しい花の誕生です。




展示会

2007-07-16 | 花のこと
先日、種苗会社さんが行っているトルコキキョウの展示会に行ってまいりました。
展示会とは、生産者さんに売るための花の見本市みたいなものでしょうか。
一日で3件まわるというスケジュールだったので、駆け足ではありましたが、
どこへ行っても大勢の生産者さんの熱い思いが沸々と感じられて、
それはたいへん、刺激的な一日となりました。


ここでも
   


ここでも
   


押すな押すなの人だかりです。
全国の生産者さんが集まるのですから、そりゃもう、あなた、、、。


しかし、私はと言うと、
まだ生産者さんの手元にも届いていない花をたくさんみることができて、
「あれもいいな」
「これもかわいい」
「あ、あれもステキ」
などと、無責任(!)にトルコキキョウが咲く畝を歩いてまわれて、
「ああ、幸せ!」と、満足、満足。

だって、こんなのとか、




こんなのとか、


あるんですよ~。
かわいいでしょう?
来年には、市場に出回るのかな?


最後に、時間も遅くなってしまって、特別に見せていただいた種苗会社さんでは、
こんなにステキな景色に出会えました。




トルコキキョウって、こうやってそよそよしている姿が本当にきれい。

う~ん、日本人でよかった!って感じでしょうか。



このたくさんの花から、どの品種をどのくらい選んで作るのかを決める生産者さんって、
本当にすごいなと思います。

自分たちの土地に合った、育てやすい、なおかつ、愛情の注げる、
そして、値段がつきやすい、、、そんな花を選ばなければいけませんものね。


私は花屋で良かった、、、、そんなことを思ってしまったのでした。


メルヘンローズ

2007-07-04 | 花のこと
昨年の3月、メルヘンローズさんを訪ねて九州・大分へ行きました。
このときは、「新種の花を訪ねる」という「花時間」の取材だったので、
私がメルヘンローズさんのハウスへお邪魔して、
新しいバラをたくさん見せていただいて、お話を聞かせていただき、
翌日、メルヘンさんのバラを、
ステキな洋館であれこれアレンジしたものを撮影したのでした。

それから、何度かメルヘンさんのバラを仕入れる機会があり、
いつも、そのふっくらした上品な仕上がりは、
期待を裏切ることのない、ステキなものだったのですが、
先日、また、ステキなバラを発見しました。




「ヴィンテージジェラード」です。

うん、うん、確かに「ジェラード」って感じです。
溶けちゃいそうな危うさと、
甘~い口溶けのイメージでしょうか。
そのわりに、花びらもたっぷりと、花形も大きく、
スイートなのに、存在感があるという感じ。


     

こちらは、以前からある「ヴィンテージパール」。
これも、花びらのひらひらした感じが、
美味しそうなイメージです。
「パール」と名打っているように、
品格も感じられます。


バラって、やっぱり上品でかわいくて、大好きです。




動物園

2007-06-22 | 花のこと
ジェンテに小さな動物園が出来ました。




かわいい~でしょ~!

trayというギャラリーで、今開催中の

渡辺姉妹店「動物園へようこそ」

2007年6月21日(木)~26日(火)12:00~19:00(最終日は17:00まで)


こちらで、展示販売していたものを買い求めました。



おすまし羊がラズベリーを乗せたり、



グーズベリーと同じ大きさの子犬がいたり、



絶品はこのシロクマ。
後ろ足にかわいい肉球が見えてます。



つんととんがった鼻先のある子犬の目線の先には、
バクがいるのですが、なぜか、バクの撮影には失敗しました。。。。


こんなかわいい動物たちがいっぱいのギャラリーに足を運ぶと、
胸がキュンと切なくなるような「動物の物語」を読むことが出来ます。

なんだか、ちょっと悲しくなるような、
でも、心がホワっとするような、
昔のようで、昨日のような。
夢のようで、ホントのような。


そんな空想(妄想)モードに突入出来る優しい空間で、
連れて帰る動物を選ぶひと時。
ホントに癒される時間でした。


渡辺さん、とってもステキだったよ。
展覧会、おめでとうございます!



小さな花屋さん

2007-06-19 | 花のこと
幼稚園の帰り道、ジェンテの前を通る小さな女の子。

先日、こんなにステキな花束を見せにきてくれました。

     

うわ~、カワイイ!
幼稚園の庭に咲いている真っ赤なゼラニウムとピンク色のマーガレットを束ねています。

「かわいいねぇ、上手ねぇ」と言うと、
「ウフフ」とうれしそう。

「お家に戻ったら、もう一度茎を切って、
コップにたっぷり入れたお水の中で、お休みさせてあげてね」
というわたしの話しを真剣なまなざしで聞いてくれます。


あっ!
   

髪の毛にも飾っていたのね。


かわいいなぁ~。

彼女が今一番なりたい職業は「お花屋さん」。
毎日の行き帰りにたくさんの花を見て、
彼女なりにかわいいと思ってくれているのでしょう。

これから彼女がもっと大きくなって、きれいなお姉さんになるにつれ、
さまざまな仕事がこの世にあることを知り、
自分の可能性を試すべく、まったく違う仕事に就くのかもしれません。

でも、そんな時でも、こんな小さな花が周りの人々の笑顔を誘って、
自分もとっても幸せになれること、
覚えてくれているといいな。


そして、翌日も彼女はまたかわいいブーケを見せにきてくれて、
ブーケのテクニックはどんどん上達して行くのです。





韓国からお客さま

2007-06-16 | 花のこと
随分前のことですっかり忘れていたのですが、
以前、韓国の方が店にお越しになって、
「韓国版・東京ガイドブック」を作るための取材の申し込みがありました。

突然のことだったのでなんの準備もなかったのですが、
私の「英国、花からはじまる旅」をお読みくださったそうで、
「英国の本のような、東京の町案内のガイドブックを作りたいんです」
と仰って下さったので、なんだか私もうれしくなってしまって、
インタビューにも積極的に答えたのを覚えています。


今日、韓国人の若くてかわいい女の子が店にいらっしゃいました。

なんと!
韓国からわざわざジェンテを見るために来て下さったとのこと。
そして、「このガイドブックを読んでから、ジェンテに来たくてたまらなかった」
と仰るのです。



あ!
あの時のガイドブック?!
と思いついて、中身を見せていただきました。


なんて読めばいいのかわかりませんが、
「gente」って書いてあります。



うわー、営業時間が載ってるのはわかりますが、
他の文章は、♂♀みたいな文字が組み合わさってて、さっぱりわかりません。


さらに、別のページにも



「英国、、、」の本の話しが出ています。


お客様の流暢な日本語からすると、
私がイギリスで研修を受けたとか、
ヨーロッパへたまに行くとか、
元は会社員だったとか、
そんなことがたくさん書いてあるそうです。



彼女は、フローリストになるのを目指して、来週からアメリカへ留学するそうです。
花の学校への留学の前に、どうしても一度ジェンテを見ておきたかったとのこと。

興奮して、一気にいろんなことを話してくれました。
一緒に記念写真もとらせていただきました。


最後に「今度ここへくる時には、ちゃんとフローリストになってるから」と
笑って話してくれました。



彼女のさわやかな笑顔と興奮して上気した頬の色が印象的で、
なんだか、とっても明るい気持ちになりました。

彼女がいつの日か、ジェンテの店頭に立って、
「私、フローリストになったよ」って報告に来てくれたら、
こんなにうれしいことはないでしょう。

何時かその日まで、私もまだまだ頑張ろうって思えたひと時でした。





始まりました

2007-06-02 | 花のこと
先日お知らせした通り「トルコキキョウフェア」を開催中です。

幸せ色の黄色いトルコキキョウをいろいろアレンジしています。

     

広告に掲載されている麻のドレスをお借りして、
ナチュラルな雰囲気でアレンジしてみました。
これは「シュークリーム」というかわいい名前のトルコキキョウです。


   

花びらにウエーブがあって、ふわふわした優しさを感じます。
「シュークリーム」という名前も美味しそうです。


他には、大輪で存在感抜群の「エクローサイエロー」、
そして、バラのような「ロジーナイエロー」をご用意しています。


     

ついでと言ってはなんですが、せっかくのフェアなので、
他にもたくさんの素敵なトルコキキョウをご用意しました。



今日も、大勢のお客様にお越しいただいて、
たくさんの「え~?これがトルコキキョウ?!」というお声を聞きました。
そのたびにスタッフ共々「そうなんです、これがトルコキキョウなんです」と、
大きく頷きながら、お返事をさせていただく満足感(笑)。

そして、たくさんのトルコキキョウをご覧になって、
その中から、ご自分のお好きな究極の1本をお買い上げになる時のお客様の笑顔が、
なんともお幸せそうな、照れくさそうな、満足そうな、、、。

あ!
だから「幸せ」色なのでしょうか。
人々を幸せにするのは、色ではなくて、
花が持っているパワーそのものなのかもしれません。



埼玉へ

2007-05-29 | 花のこと
埼玉、朝霞の生産者さんのところへ出掛けて、トルコキキョウを見てきました!

すごくいい天気!
空が青くて、雲が白くて、太陽がきらきらしていて。
そして、涼しい風がそよそよと吹いて行きます。

   

コットンボールのような雲が登場。
これだけで、もう気持ちがいい!


ハウスの中で素敵なトルコキキョウを拝見。
どれもこれも、渾身の作ですね。
いろいろな気遣いがあちこちに見られて、感心しきり。

そんな時、ハウスの外では1年生が集団下校。
   

ハウス内のトルコへの情熱と全く無関係に、楽しそうに帰る男の子達です。


ハウスの外に出ると、また風そよそよ。
   


う~ん、いい気持ち!

もう1軒のハウスへ行っても、情熱の固まりは変わらず。
ジェンテスタッフ2人は、我が道を行くようです(笑)。
   



トルコキキョウの写真はないのか! って怒られそうなので、
最後に奥様からいただいた花(摘心後の花だそうです)を使って、
店に戻ってからアレンジを作りました。

   

コサージュのグリーンかな?
この渦巻きと花びらのフリル感がたまりません!
大好きです!


それから、もう1点。

     

コサージュオーシャンかな?
紫色のインパクトがでてるといいのですが、、、。


店に戻ったのが夜10時。
それからアレンジ作って、朝撮影しましたので、
上出来のアレンジではありませんが、お許し下さい。


アレンジメントを作るのは、比較的早い方ですが、
製作中、頭の中にはいろいろな思いが巡りました。

これだけの素敵な花をいけることの出来る幸せ。
そして、この素敵な花を作って下さる情熱。
その作り手の思いを私に教えて下さる市場の方の想い。

そんな様々な気持ちを感じて、私に出来ることはなんだろう。

生産者さんのところへ伺って、
いつもいつも最後はこの質問が頭の中を駆け巡ります。

でも、今日思ったのです。
本当に私に出来ることは、たった一つ。

私がその花を、思いっきり「好き」になるってこと。
いろいろな人の思いを受けとめて、花に「愛情」を注ぎ込むこと。

それが不器用な私にできる、最大の方法だと。

今までも、実は気づいていました。
そして、その想いを、スタッフや生徒さんやお客さまに伝えてきたつもりです。
そうやってジェンテ内で、密かにブームになっている花もたくさんあります。

その「好き」の気持ちが、井の頭公園の脇にあるこんな小さな花屋から
日本中に届いたら、どんなに素敵なことでしょう。


そんな壮大な妄想を繰り広げながら、
まずは、目の前にあるトルコキキョウの素敵さに心を満たして、
明日の仕事の準備に取りかかろうかな、、、っと。



トルコキキョウフェア

2007-05-27 | 花のこと
毎年この時期に、トルコキキョウフェアに参加しています。

今年も、5月31日(木)から6月6日(水)まで行います。
今年のテーマは「幸せ色のトルコキキョウ」。
幸せ色=黄色、ということで、

エクローサ イエロー
シュークリーム
ロジーナ イエロー

の3種での展開です。


、、、ということで、今週からのフェアに先駆けて、
ジェンテの店内を模様替え。


   

チョットずつ、色々移動して、、、、


   

「幸せ色のトルコキキョウ」を飾るためにふさわしい空間を作ります。


このフェアでの顧客想定としては、
「自立した活動的な女性。
生活の中でちょっと余裕もあって、花を楽しむ。
何事にも好奇心旺盛で、
自分なりの幸福を実際の形にしていこうとする力強い、
それでいて決して気張ることのない女性像」
とのこと。

かなり、絞り込まれていますね(笑)。


でも、黄色って、きっと、うれしい色だと思うんです。
それに、ちょっと、さわやか色。
そして、自然で温かな色。

気軽にお部屋にも飾れるような、幸せ色を提案したいと思っています。

また、今回のフェアには、スタッフのアイディアもたくさん盛り込まれる予定です。
さて、どのくらいイメージを膨らませられるでしょうか。

私も楽しみです。





いい天気です

2007-05-21 | 花のこと
ここしばらく、いいお天気の日は、かなりいいお天気です。

雨の日は豪雨のごとく雨が降り、
風の日は突風のごとく風が吹きますが、
お日様がでている日は、きらきらまぶしいくらいです。

湿度も低めで、本当にいい気持ち。

そんな明るい気分になって、庭にでてみれば、色々変化が起きていました。


ブルーベリーの花が落ちて、実を付ける準備を始めています。

   

ボケボケですね。


それから、こんなバラが咲いてました。

   

あなたは、誰?

   

誰だか知りませんが、きれいなので、良しとしましょう。





母の日のアレンジメント

2007-05-11 | 花のこと
母の日のアレンジメント、webでのご注文は数量に達しましたので、
閉め切らせていただきました。
たくさんのご注文ありがとうございました。
なお、店頭での受付は引き続き行っておりますので、
お気軽に御相談くださいませ。

アイリス

2007-05-08 | 花のこと

透明感のある花が好きです。

花びらの向こうの光が見えたり、
光を浴びて、花びらの模様が見えたりするからです。


アイリス。

     


ジャーマンアイリスの種類なのでしょうが、
妖艶な花びらです。

     



私のアレンジは、甘い色が多いと思われているそうですが、
こういう妖しい花も大好きです。
一歩間違えれば、、、、という、ぎりぎりの路線のものも好きです。


もしも、ジェンテにいらしていただいたとき、
店の中で「おや?」と思う花を発見されたなら、
それが、その日の「妖しい」花だったのかもしれません。




きれいなんです!

2007-04-29 | 花のこと
この間も書いたばっかりでちょっと気が引けますが、
トルコキキョウ、すごくきれいなんです。



ね?
きれいでしょう?




ね?ね?
きれいでしょ?


お客様が驚いて下さる率NO.1が、トルコキキョウです。

「え?この花なあに?」
「何てきれなバラ!」
「シャクヤクかしら?」

みんな、トルコキキョウを見たお客様がつぶやいた言葉です。

「こちらは、トルコキキョウなんです」と語るスタッフの説明を
『しんじられない』という顔つきで聞いて下さいます。



普通に生活していると、なかなか心を大きく動かされることってないと思うんです。
そんなに、毎日心を動かしていたら、疲れますしね(笑)。

でも、花には、そういう力があるんですね。
「うわ!」って叫びたくなるような驚きや、
「はぁ~っ」って幸せのため息をつくような香りや
「すごいわねぇ」って心からの感動や、、、。



そういう花の美しさを、トルコキキョウから感じたお客様が今日は多かったようです。
明日からは、何の花からどんなことを感じていただけるかな?