花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

お花見

2006-03-30 | 仕事のこと
桜の花が、咲きました。
今週の頭から、満開になるのは、今日か明日かと心配しておりました。

今日、桜の花をバックに、桜の花のアレンジの撮影を行いました。
撮影日を30日と前々から決めていたので、今日、桜がどんな状態であるのかは、
一種の賭けのようなものでしたが、、、、

ご覧の通り、見事ぴったりでした。
まだ、満開とは言えないのが多少残念ですが、
神田川の淀んだ水面に映る薄墨色の桜色は、早朝の光を浴びてきらきらと輝いていました。

この自然の桜の花をバックに、たくさんの桜を生けたアレンジメントは、、、
来年の4月に皆様にご覧いただけることと思います。
お楽しみに。

ハウスの中

2006-03-21 | お知らせ
信州でラナンキュラスを栽培している方のところにお邪魔しました。
これは、ハウスの様子です。
今、出荷用の花を切り終えたばかりですので、理路整然とすっきりとした様子ですね。

生産者さんのところへ行くと言うと、「花一杯でいいねー!」とか「たくさん切ってくるの?」なんて聞かれます。
花摘みツアーではないので、このように、花が咲いてない事の方が多いのです。
それに、花はあくまで生産者さんが、大切に育ててきたもの。
「切っていいよ」と行ってくださる生産者さんも多くいらっしゃいますが、
私はやっぱり、切れません。
その方の苦労や工夫の結晶なのですから、1本でも多く売っていただいた方がいいと思ってしまいます。

花を育てる様子を一度でも見て、生産者さんのお話を聞いたなら、
花に対して失礼のないように、自分のできる事を精一杯して行こう、と心から思うのです。

葉っぱ

2006-03-19 | 花のこと
昨日は、信州の生産者さんを訪ねました。
午後に寄った「堀木園芸」。
たびたび、ブログでも紹介しているバラの生産者さんです。

この葉っぱは「ジプシーキュリオサ」。
ギザギザの葉先が特徴です。
そして、これは赤ちゃん葉っぱ。
小さくて青くて柔らかいのです。
つやつやしていて、人間の赤ちゃんのほっぺのようです。

こんな元気でかわいい葉がどんどん大きくなって固くなるころ、
花は大きく色づいて、味わいのあるバラへと変化して行くのです。


なぜに?

2006-03-15 | 仕事のこと
この写真は、1月のものではありません。
3月14日火曜日。
しかも、九州大分県での写真です。

仕事で訪れた大分は、、、大雪でした。
今年初めて、車にチェーンを巻きました(私は巻いてないけど)。

先日の宮崎もそうでしたが、「九州」と聞くと、ついつい薄着で出かけてしまいます。
もちろん、大分もそうでした。
万が一、と思って持って行ったカシミアの薄いセーター。
着続けました。
持って行った洋服、ほとんど着てました。

でも、こんなに美しい景色が見れた事、宝物だったかもしれません。
山の続く日本らしい風景に、眼鏡橋とまではいかないけれど、橋が架かっていて、
雪が降り、杉の木に積もる。
現実を忘れて、頭がぼんやりするような感覚でした。

訪ねた場所では、イギリス製の薪のストーブで部屋を暖めてくださって、
パチパチと燃える音だけでも豊かな気持ちになりました。
イギリス、フランスの本物のアンティークの家具や調度品に囲まれて、
天井の高い八角形の部屋に長い時間いる事ができました。
窓の外には、白い雪。

物語の中を訪れたようで、忘れられない日となりました。


夕日

2006-03-09 | お知らせ
どこに行っても、心を動かされた時、ついデジカメのシャッターを押してしまいます。
これは、先日の宮崎での帰り道。
飛行機に間に合うかどうかの瀬戸際時でしたが、
あまりに夕日がきれいだったので、ついカメラを取り出して、パチリ。

広くて低い空のしたの部分に、大きな太陽が沈む様子は、
東京のそれとはまったくちがう、様子でした。

川や空が夕日色に染まる時、鳥の群れが空の向こうに飛び立ちました。

宮崎へ

2006-03-05 | 花のこと
 先日、ラナンキュラスの育種家の方のところに行って参りました。
場所は宮崎県。日帰りです。
朝、市場で仕入れをしたあと、直接羽田に行って飛行機に乗り、
ラナンキュラスを見て、最終便で帰るという、スケジュールでした。
ちょっと、慌ただしかった。

 でも、行った甲斐がありました。
まだ育種したばかりのラナンキュラス、膨大な数を見ることができました。
これから、選別して、商品化するかどうかがきまります。

 ラナンキュラスは、今、とても素敵です。
とにかく色が豊富。
それに花びらの形も様々です。
市場で、「これは!」というラナンキュラスに出会えると、胸がキュンとします。

 そして、そんな「キュン」を何度も感じてしまった、このハウスの中。
大好きな色や咲き方が並んでいる畝は、ひそかに「しあわせの小道」と名付けました。
あんな、素敵な小道があったなら、誰もが心癒されて、優しくなれると思います。

 そして、やはり、育種家の草野さんの目は、厳しさを併せ持つ、器の大きな優しいまなざしだったのです。

ブーケ

2006-03-02 | お知らせ
しあわせの結婚式のご本人が、前回のブログのコメントに登場してくださったので、
調子に乗って、当日の様子をご紹介します(ご本人にはご了承を得ています)。

これは、お色直しの時のお二人です。
お色直しで登場のとき、みんな、入り口方向を見て待っていたのですが、
「あっ」と気がつくと、ブラインドがざっと開いて、
プールの前で2人が手を振っていました。
プールの向こうは、すぐに海です。
ガラスの向こうから笑顔いっぱいのお二人が海を背にこちらを向いていて、
なんとも印象的な演出となりました。

新婦は海の色を意識されたのでしょうか、エメラルドグリーンの、たくさんのレースで覆われたドレスでした。
このドレスに、彼女らしいかわいらしさと奥ゆかしさ、純粋な気持ちを合わせるとしたら、、、、、
パンジーだ!と思ったのです。
そして、スイトピー!
花びらのひらひら感が彼女のかわいらしさを。
楚々とした花形が奥ゆかしさを。
そして、3段の繋がりにすることで、無垢な気持ちを。

とびきりSweetなブーケになりましたが、彼女のイメージにはあっていた、と自己満足しています(笑)。