花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

クリスマスリース

2006-11-28 | 花のこと

いよいよ、今週から12月。
クリスマスも本格的に近付いてきた感じです。

11月の早くから「今年のリースはどんなもの?」と、
お客様からご質問を受けておりました。
なかなか、そこまで仕事が追いつかず、
ずいぶんお待たせしてしまいましたが、
先週から、フレッシュリースを店に展示しています。


リースのアレンジは、時代を反映するのでしょうか。
今年は、少し、キラキラし感じがお気に入り。
景気も回復しているようですし、
朴訥としたなかに、輝く素材をプラスしています。

輝く素材とは、コニファーのフルーアイスやブルーエンジェルなど。
シルバーに輝いて、それは、それは、美しいのです。


今年のクリスマス。
みなさまは、どんな飾り付けをなさるのでしょうか。




雑誌のはなし

2006-11-20 | お知らせ
12月号の「花時間」で、
「一種の花をつかったリース」のページを担当いたしました。
リースは、合計5点。

市川バラ園さんの熱い思いのこもったバラ「ジャルダン・パフュメ」をつかったリースは、
少し、大人の女性をイメージして。

PCガーベラさんのガーベラを使用したリースは、
カワイイ小さなお子さんのいる、温かいご家族に。

この秋、とっても美しかったケイトウは越後中央から。
これは、秋色のパステルの雲がもこもこしているイメージで。

グリーンのカラーのリースは、
ちょっとスタイリッシュに。

そして、秋色あじさいのリースは、3つつなげて。
少しアンティーク調に仕上げました。


撮影したのは、もうずいぶん前でしたので、
なかなかクリスマスのイメージがわきにくかったのですが、
こうして、印刷されてみると、色々思うところもあり、
また反省材料になるのでした。



ところで、少し前になってしまいましたが、
10月号の「家庭画報」のアレンジのページに載せていただいた時にも、
市川さんのジャルダンパフュメと、
青木さんの秋色あじさいをつかわせていただきました。
大きな反響をいただき、いまだに店にお問い合わせのお電話をいただきます。

その時は、市川さんの優しいお顔も、
青木さんの幸せいっぱいのご家族の様子も載っていました。
こんな素敵な方々が生み出す花だからこそ、
大切にお客様にご紹介したいと思っているのです。
野菜と同じように、作り手の顔が見えるというのは、
お客様にとって安心材料の一つでもあると思います。

これからは、生産者さんが積極的に世の中に出て行く時代なのでしょう。
私もそのお手伝いが出来ればと思っています。



少し早いクリスマスプレゼント

2006-11-14 | 私的なこと
先日、大切なお友だちから、少し早めのクリスマスプレゼントをいただきました。
彼女は、折にふれ(心や体が弱っていたり、記念日となり得そうな日など)に、
本当に突然、さりげなく、心に染み入る贈り物をしてくれます。

今回は、1年がかりで行っていた仕事がようやく一区切りついたところでした。
(といっても、1年かかってしまったのは、まったく私の責任なんですけれど)
「これ、少し早いけどクリスマスに」と言って、手渡しくれた、
和紙とかわいいリボンでくくられたプレゼント。
ラッピングをほどく前からドキドキして、手が慌ててしまって。

中から出て来たのは、「The 12 Days of Christmas」。

きれいなグリーンに赤いリボンをくわえた2羽の白い山うずらが表紙の絵本でした。

作者はRobert Sabuda。
後から調べると、ポップアップアートの世界では有名な方だそうで、
1ページ開く度に、
声をあげずにはいられない、楽しくて、うれしくて、驚きの、そして、幸せな、
そんな感動の連続でした。
そして、それは、何度見返しても変わることのない感動です。

真っ白の紙がおりなす、幻想の世界。
驚きと発見の連続。
開く度に、音楽や鳴き声や人々の笑い声が聞こえてきそうです。

心がワクワクするのはどうしてでしょう?
見終わった後、また再び1ページ目から開いてしまうのはなぜでしょう?
可愛らしくて、ほのぼのしていて、
それなのに、美しい。


こういう世界があったんですね。
空間が広がっていた心の引き出しの中が、少し埋まっていくのを感じました。

1年かかってしまった仕事を終えて、再び少しずつ、自分のペースを取り戻して、
12年目の花屋の生活をはじめていきたいと思いました。
あらたなジェンテのスタートだと思っています。


鉢の仕入れ

2006-11-07 | 仕事のこと
表日(月・水・金)の夕方、時間があえば、鉢物の仕入れにいくことがあります。
鉢のセリ日は裏日なのですが、その前日から荷物が入ってくるので、
先取り(先に引き取ってしまうこと)をするのです。

まだ、品物は全部そろっているわけではないのですが、
そのなかから「これ!」と思うものを見つけて、
手に取って、株の状態や土の様子を見て、欲しいものを先取りしてしまいます。

それでも、競争は激しくて、やはり、いい品物、めずらしいもの、素敵なものは、
既に誰かのものになっていることも多く、すべてが手に入るわけではありません。


普段は切り花の段ボールが積まれたセリ場に、
台車に乗ったたくさんの鉢物があるのは、かなりお気に入りの光景です。
苗や植木、たくさんの蘭など、それぞれの目的に会わせた花が並びます。
その数は膨大で、これが次の日には跡形もなくなってしまうのですから、
どれだけ多くの人の手に、花たちが幸せをもたらしているのでしょう。


ちなみに、昨日は秋の叙勲の発表の直後でもあり、
立派な立派な、それは立派な(笑)胡蝶蘭がずらりと並んでおりました。
世相を反映して、花たちはそれぞれの元へと渡っていきます。





十三夜

2006-11-03 | 私的なこと
今日は十三夜。
とても、きれいなお月様です。
神々しくて、淋しげで、心に染み入ります。

以前、何かで書いたことがあると思いますが、
ある方から聞いた月のお話。

月は、以前、なにか悪いことをしたのでしょうか、
草も木も、水もない、本当に淋しい星ですが、
そのおかげでしょうか、
誰よりも一身に太陽の光を受けることが出来るようになったそうです。

太陽は、これまた、燃えて燃えて、誰もそばに寄ってこない淋しい星。

だから、太陽と月は、必然で絶対の関係なのだそうです。


お月様のきらきらと放つ光は太陽のもの。
太陽と月を感じながら、明日の結婚式のお仕事が上手くいきますようにと、
手を合わせました。
(他にもいろいろ個人的にお祈りしちゃいましたけど、、、)


3連休。
全く関係ないですけれど(笑)、
お月様の光があれば、頑張れそうです!!