Le cheval noir

全然更新できてない…orz

巡り巡ってもまたここでⅦ~Allez ! encore une fois ~

2011年07月27日 23時52分43秒 | Paris旅行2010その2
いい加減、間隔を空け過ぎだという自覚はありますorz

記事の内容的に、どうしても梅雨明けまでに記事を仕上げたかったのですがそれも叶わず…ははは。






※前回までのあらすじ※

フランスに競馬を観に行くこと実に四回目にしてようやくルメさんの凱旋門賞での騎乗を直に応援する機会を得た玄米茶。
まいどおなじみ観戦パートナーのF氏さんと共にロンシャン競馬場へ行き、1R前にしてパドック越しに無事にルメさんとも再会を果たす。
凱旋門賞直前でもあいかわらずな(?)彼の反応に感動しながらもWeekend Longchampの雰囲気を思いっきり楽しみ、
翌日はパリ近郊の「競馬の街」メゾンラフィットへ。
そこでいつもお世話になっているガロリーニ調教師の元で厩舎&調教を見学させてもらった後、メゾンラフィット競馬場へ行こうとするも、
思いっきりレース時間を間違えあやうくルメさんの応援も出来ずに終わりそうに。
しかし、親切な厩舎の方の助けもありギリギリセーフで駆け込み入場&無事再会。
この日はその1レースだけだったルメさんの騎乗も終わり、今回の旅の大方の目的は達成出来た!とホッと一息ついていたのだが…?



プロローグ
パドックで愛を叫んだ再会編
前半G1×4総集編
Goldikova姉様素敵すぎます編
レース回顧の無い凱旋門賞編
ガロリーニ厩舎見学編
駆け込みメゾンラフィット競馬場到着編



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さあ、ルメさんのメゾンラフィットでも騎乗も終わったし、
後はいつもの感じで彼が出てくるまで待っていましょうか…とF氏さんと二人で出待ちすることに。

出待ちとは言ってもここメゾンラフィットやサンクルー、あとシャンティイなんかも関係者専用エリアはあっても競馬場の出入り口そのものは関係者と
一般客の区分けがなかったので、ただ単にあまりウロウロせずにルメさんが見つけてくれやすそうな場所で待機って感じでしたが^^;




待つこと十数分。

しかし、いくら待てども出てくる気配は一向にナシ。
あれ、おかしいな~と思い始めた私たちの耳に何やら気になるアナウンスが。

前日から調整ルームに入るのがルールになっている日本の中央競馬とは違い、ほぼ毎日競馬のあるフランスではそんな制度はありません。
したがって、ジョッキーも皆自宅から毎日競馬場へ通っているはずなのですが、
なんと第4レースに騎乗するはずのメンディザバル騎手が競馬場に来ていないというではありませんか(汗)

ちょっと待てー!
つい昨日(凱旋門賞当日)、その人が目の前でG1勝つところ観ましたけど!?(オペラ賞@リリーオブザバレー)

体調が悪かったのか、それともただ単に寝坊なのか、結局理由はわかりませんでしたが、
とりあえずはっきりしているのは第4レースの出走予定馬の内の一頭の騎手がいないということ。


そこでピンときた私達。

「もしかして、ルメさんが替りにこの馬に乗るんじゃ!?」


厩舎も以前、優先騎乗契約を結んで数々の大レースを勝たせてくれたRouget(ルジェ)厩舎。
これはありえない話やないで…!?!?




待つこと数分間。




電光掲示板で発表が来ましたよー!!

その後場内アナウンスでも所謂「騎手の変更を発表いたします~」的な放送が流れ、
正式にルメさんへの乗り変わりが発表されました。

行方不明?になっているメンディザバル騎手がもし日本で同じような状況になったら、
きっと各マスコミに大騒ぎされ、月単位の騎乗停止処分を食らわされ、その他にも色々と大変なことになるんだと思うんですが、
この後確か彼は何事もなかったかのように復帰できていたはず。
さすがにRouget先生には怒られてそうですが…

うろ覚えなんですがユタカさんが昔フランスで同じようなことをしてしまった時も、
何事もなかったかのように騎手も乗り替わってレースが開催されていたし、
ユタカさん自身も特にペナルティは受けなかったと何かのインタビューで言っていたような気がします。
フランスはおおらか過ぎ。


出走馬がパドックを周回し始めましたが、
天気はあいにくの小雨…
私を含む観客は皆パドックの近くの木の下で雨宿りしていました。


しばらくすると、ちらほらジョッキー達もパドックへ姿を現し始めました。
日本と違って整列などの決まりごとは特になくそれぞれのタイミングでやってくるのですが、
肝心のルメさんはPasquier騎手(パスキエ、レイルリンク騎乗)とBenoist騎手(ブノワ)と連れ立って登場。

何かを楽しげに3人で喋っているようだったのですが、気になったのがルメさん以外の2人の視線。

あの…ニコニコチラチラこちらを伺うの、止めて頂けませんかね?(汗)
なんかすごく恥ずかしいんですけどもー!
彼らは一体何を、何を吹き込まれたんだー!?

ルメさんにはゼンカがあるので(笑)
うっすら想像はつくのですが、他の騎手さん達に知られるってなんか恥ずかしいんですよ~
いや、他の方にもルメさんのファンであることを認めて頂けたみたいで嬉しいんですけどね!複雑な心境。

ちなみに上記リンクに出てくるユースケ君は
ルメさん幕を出し始めて4シーズン経った今でもうちの幕をチラチラ見てくれていたりしますv
彼の幕じゃないことがちょっと申し訳なくなるくらい。





そして、肝心のルメさんは…



(左からブノワ、パスキエ、ルメさん)



ル「このレースで今日の仕事終わりだからねー!!」



と私とF氏さんに普通に声をかけてから騎乗馬の方へ向かわれました。
日本では絶対にありえない状況ですよね。

ルメさん残業お疲れ様でーす!
あと、ルメさんだ~vと思いながらも雨を理由に木の下から出ない無精なファン×2ですみませんでした orz




(F氏さんをガン見!中のルメさん@後ろのおっちゃんも気になる)

実はけっこうこのレースでは有力馬だったみたいで(たぶん一番人気だったはず)
馬体もイイ、返し馬もイイ!と、私たちもわくわくしていたのですが、





(返し馬中、ゴール版とゲート)

意外に伸びず…
馬場状態が良くなかったみたいなのでそれも関係していたのかもしれませんが残念。
検量室前で帰りを待っているとドッロドロになった彼らに再会出来ました。
雨の中本当にお疲れ様でした!


ちなみに勝ったのは…





カメラ目線あざーっす!パスキエ騎手でした。

ちなみにこの時の騎乗馬(レープロが見つからないので名前不明。わかったら訂正します)は珍しいスウェーデンからの遠征馬。
パドックでもファンと「その馬どうなの?」「知ラネ~w」と無責任かつある意味フェア?な会話を百面相しながら繰り広げていた彼。
やっぱりこの人、面白いわ~








次回予告:アフター競馬にて語られる凱旋門賞の真実と、まさかのあの人との再会!?

阪神&中山&フランス小ネタ集、拍手お返事

2011年07月05日 22時04分07秒 | horse racing in Japan
色気のないタイトルですみません。

何があろうと競馬は続いていくわけで…
いつまでも落ち込んではいられないということで気分を変えて、阪神&中山&フランスの小ネタ集と
拍手コメントのお返事をしたいと思います。遅くなってしまいすみませんでした。

さあ、いくぞー!!!




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※小ネタの順番は時系列になります。




【My favorite 芦毛】

毎年個性的な馬名をシリーズでつけてくれるシゲル軍団ですが、
今年は果物シリーズ。
「株」「世界のありがとう」「日本の名山」「戦国武将」、そして昨年の「役職名」にくらべれば普通?
いいじゃない、可愛いんだから。

今年最初の新馬戦で出会った「シゲル」はシゲルスダチちゃん。
芦毛のめっちゃ可愛い女の子でした。



私が中山に行っている間に京都で勝ち上がっちゃった。
おめでとう♪


実はどうでもいい話なんですが、私は好きな馬の毛色のタイプがすごく細かく定まっていまして…
スダチちゃんはその好みにどんぴしゃりなんですよね。
久しぶりに一目惚れを経験しましたv

ちなみにMyFavorite芦毛の歴代ランキングはこんな感じ。
カッコ内は個人的チャームポイントです。
年をとったら変わってしまう特徴とは思いますが、それはそれで彼らの魅力なんですよね。


1位:ヒシミラクル (黒い足となんともいえない模様)
2位:Natagora (全くムラのないライトグレー、鼻先がちょっとだけピンク色)
3位:マコトスパルビエロ (2~3歳時の漆黒の馬体、その後の変遷もイイ!)

これでなぜ私がスダチちゃんに一目惚れしてしまったのか理解していただけるんじゃないかな、と…^^;
いや、ほんとどうでもいい話ですみません。




【Next dream…】




ついについに、ドリームジャーニーが引退してしまいました。

馬体は絞れ切っていて極限の仕上げにあるのはわかっていたけども、
宝塚のパドックではいつもの跳ねるようなステップも鶴っ首もほとんどしていなくて、
元気がないのかなと思っていました。

レース後のゾエさんのコメントがもう…(涙)
たくさん、たくさん、夢を見させてもらいました。叶えてもらいました。
無事に引退出来て良かった、今はもうそれだけです。

ありがとう!ありがとう!!





【今年最初のG1勝利】


宝塚は結果的にドリジャの引退レースとなってしまった事&
例年稀に見る大混雑だったことで精神的にも体力的にもこの日は疲れ切っていたのですが、
日付が変わる直前に嬉しい知らせがフランスからやってきました。



昨年のディアヌ賞(仏オークス)を勝ち、凱旋門賞でも3着と健闘したSarafinaちゃん(↑写真)とのコンビで
ルメさんがG1サンクルー大賞典を勝ったそうです。
おめでとうございます!!!
昨年のJCにも出走していたシュリスデゼーグル@ペリエ先輩のドスローの逃げ(といっても5頭立てでしたが)
に翻弄され、最初の200mくらいは日本でもG1でこんな馬あんまり見んで!?と言いたくなる位かかっていた彼女でしたが、
ルメさんがなんとか前と横に馬を置いてなだめなだめ。
そのままシュリスデゼーグルの逃げ切りかと思われたラスト100mで猛然と追い込んで差し切ってしまった脚の凄さといったら!
レース映像はコチラ
このレースっぷりが評価され、ブックメーカーがつけている凱旋門賞のオッズが下がったそうな。
秋も楽しみですね。




【よく似た流星】




ハーツクライの途切れそうな程細い流星は、すごく目立つ彼の大きな特徴の一つであったけれど(他にはガニま…なんでもありません)
あまりよく似た流星をもつ子はいないなぁと思っていました。
いたのですが、見つけましたよー!

先週の土曜中山2R3歳未勝利を勝ち上がったゲーリックストーム@田辺っち
似すぎててちょっと怖いわ。
勝負服が同じなのもいいですね。
2歳でもすでに勝ち上がっている子も出ているし、3歳のこの子にも他の子達にも巻き返しを図って頑張ってほしいな。




【受け継がれる意思、闘志】



今回の中山遠征はグランドジャンプの観戦が一番の目的でしたが、
実はもう一つ楽しみにしていたレースがありました。
それが今から紹介するメジロミドウちゃんが出走した7R3歳上500万下芝2200m。

500万下とはいえ古馬との初対戦でしたが小野寺君の減量騎手の恩恵も受け、
他馬が54~57kgに対しミドウちゃんは49㎏の軽ハンデ。
逃げてチャンスをつかめるか?

ゲートを出てからすぐに先手を取り、レースを引っ張っていたミドウちゃん(↑写真)
しかし、ラスト200m付近で後続に一度は完全に捉えられてしまいました。
しかしここからが凄かった。
さすがはステイっ娘。一度は交わされるももう一度伸びてゴール前に差し切ってしまいました!





↑一度交わされた証拠写真(汗

ゴール直後は思考回路が一瞬停止しました。
え、交わされてたよね?勝ったの??勝ったの???
この子何者…!?

斤量の恩恵を受けていたとはいえ、目を見張るほどの勝負根性でした。
お母さんのサンドラも2000m以上の距離で活躍していたそうなので、
この子もいずれはそうなってくれればいいな。

先日上げた記事にも少し書きましたが、
グランドジャンプで亡くなってしまった2頭の馬のうちの一頭、メジロラフィキは
ミドウちゃんの母サンドラの半弟、つまり叔父さんだったんです。
叔父さんの分も彼女には頑張って欲しい!




【新たな道は空へと続く】




誰々を応援しているから、という理由ではなく、
とにかく中山グランドジャンプが観たい!という理由で中山まで出かけた私ですが、
まさかまさか、ここでもステイゴールド産駒のG1制覇を観れるとは思わなんだ(笑
これで競馬場通いを始める前のドリジャの朝日杯以外は、ステイっ子の勝利G1(フェスタの凱旋門賞2着も含む)パーフェクト連帯(現地観戦)を継続中です。
この記録、もっともっと伸ばせたらいいな♪

ラフィキ&スペンサーのこともあり手放しで喜べる…とは言えませんが、
柴田大知騎手のインタビューは本当に感動しました。
感極まって言葉に詰まる大知騎手を拍手で応援する現地の雰囲気も良かった。




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【Web拍手お返事】


6月22日 ゆちさんへ

誕生日コメ本当にありがとうございました♪
競馬場でまた楽しくワイワイやりましょう☆
これからもよろしくお願いします。




6月23日&27日 たくとさんへ

何度もありがとうございます♪
園田いつか一緒に行きましょう!タコ天、めっちゃおいしいですよん。
ジャニはいいお父さんの後継種牡馬になれると思うジャニ。
タナパク特集のオートゥイユ大障害前の写真はご覧になられましたか?
ルメさんもタナパ君も可愛いvそして障害の大きさにビックリ。
すみの免停にはビックリですが、ホワイトさんともども免許を全て使い切る前に騎乗停止でいなくなることの方が多かったので、
これも致し方ないのでしょうか…
小倉でお会いできるのを楽しみにしていますね!

You were there~メジロラフィキへ~

2011年07月02日 23時01分40秒 | horse racing in Japan
日本で一番長く厳しい道程を

誰にもハナを譲らず最後から二番目までの障害を飛び切った君

苦しかっただろう
辛かっただろう
最後の最後に力尽きてしまった君を
誰が責められるだろうか



もしもこれがグランドジャンプでなく大障害で、
最後の置き障害がなかっとしたら?

もしも逃げ以外の戦法をとっていたとしたら?

競馬においてタブーのはずの
いくつもの「もしも」ばかりが頭を過ぎる





パドックで会った君は本当に綺麗だったよ
鬣をいくつもの三つ編みにしっかり編んでもらっていて、メンコもよく似合ってた
君を引く担当さんもすごくオシャレ

さあ、今から一年に2度しかない大舞台に挑戦するんだ!

馬も人も自信と気概に満ち溢れているように見えた


パドックには解散したはずの
君の出身牧場&馬主を応援する幕が掲げられていた
7レースを君の姪っ子のミドウが勝った時
きっとその幕を張っていた人は
誰よりも喜んでいたはずだ
そして、ミドウと同じように君の出走を、完走することを、
勝利することを心から望んでいたはずだ







倒れ伏す君の傍らに寄り添い続けていたあの担当さんや
君の無事だけを祈っていたであろうファンの人達が感じたはずの感情を
同じ想いを感じることなんて私にはとうてい出来ない

私でさえ
応援していた勝った馬よりも
君のパドックでの姿が
先頭で障害をクリアしていく姿が
最期の姿が今でもはっきりと浮かぶというのに
彼等が感じたであろう悲しみを
私なんかが解るはずもない
そう思っていた

それでも苦しいんだ
悲しいんだ
涙が止まらない
どうしたらいい?



走るために生まれた競走馬のレースでの死に
いちいち感傷的になっていては身が持たないと
所詮偽善だと言われてもいい

私は忘れない

君だけじゃない
たくさんの馬達が目の前で死ななくてはいけない状況になってしまったのを見てきたけれど、
一つだけ決めていることがある

目は絶対に逸らない


私には君を、
他のたくさんの馬達を助けてあげることは出来ない
それでも一生懸命走ってきた君たちを最後まで見送ることが
一競馬ファンとしての礼儀だと思っているから

私は忘れない
君がここにいたということを



最後になったけど

もう怖いことも痛いことも何もないのだから
好きに走ってもいいんだよ
今までありがとう、お疲れ様でした
君のことは決して忘れないから




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