今夜、ダンナは会社の飲み会。
街行きのバスに乗るため、私の壊れたチェックの傘をさして、
いそいそと嬉しそうに出かけました。
いってらっしゃい、を言って30分。
さっき電話がかかってきました。
実は今日の朝、雨だったので会社にもバスで行ったダンナ。
しかも乗り遅れて、次のバスまで待ったらしい。
女子高生たちがいっぱい乗ってて、大変だったらしい。
うう、また乗り遅れか・・・?
・・・この雨の中、私に連れて行けと??
タクシーで混み混みなあの飲み屋街に連れて行けと??
と思いながら、電話に出ると、
「あのね、さっき81歳の知らないおじいさんに街まで乗せてきてもらったよ!!」
と、自慢げに言うダンナ。
は??
いや、今の時代、あぶないこともありますから・・・。
さっき変なニューステレビで見たばっかりですから・・・。
「そのおじいさん、すごくおもしろい人だったよ。」
あたりめーだ!!
雨の中、壊れたチェックの傘さしてる国籍不明のガタイのいい男を車に乗せる人なんていねーぞ。
この間、日南で「ハロー」って声掛けられただろーが!!
浅草で、日本人に「ソーリー」って言われてただろーが!
豆蔵(お世話になってるコーヒー屋)に、「どっかの血、混じってるんですか?」って聞かれてただろーが!!
「おはぎ屋さんなんだって!」
(放心状態)・・・へえ、今時、珍しいね・・・。
「一番街(宮崎の飲み屋街)まで乗せてくれたよ!」
・・・へえ、そりゃよかったね。バス代・・・浮いたね・・・。
「帰ったら、このおじいさんの話、楽しみにしててね!」
・・・・・・ハイ。
私だけでしょうか、無事でよかった、と思ったのは。
私だけでしょうか、無邪気に喜ぶダンナの声を聞いて、少し落ち込んだのは。
でも、親切なじいさんがいるもんですね。
そんなダンナを送ってくれるなんて、ありがたい限りです。
じいさんの目には、貧しい留学生に見えたのか。
今度、おはぎ屋に遊びに行く約束をしたらしい。
どんなじいさんなのか、
かなり楽しみなんですけど!!