忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ガチコメ的「偽装を偽装しながら偽装する」

2008年10月14日 | 過去記事
■2008/09/15 (月) ガチコメ的「偽装を偽装しながら偽装する」1

農林水産省が大阪北区にある「三笠フーズ」を「事故米を食用として転売していた」と吊るしてすぐ、朝日新聞にはこんな「書評」が載っていた。わろた。

http://book.asahi.com/review/TKY200809090068.html
<中国製品なしの1年間とは>

「チャイナフリー」という本があるらしい。読んでないのでなんとも言えんが、この本を読んだ「赤井敏夫」というアレな神戸学院大の教授によると、

<とあるアメリカ人女性が中国製品なしで1年間過ごしてみようと思いつき、気乗り薄の夫を説いて一家で実行するのだが、その動機がよく分からない。別に弾圧を受けた民主化運動家に同情していたのでもなさそうだ。>

ということらしい。先ず驚くのは<その動機がよく分からない>ということだが、この教授は世界で猛威を振るった「中国製品」の危険さを知らないらしい。新聞もテレビもない家なんだろう。この教授以外の人々は、このアメリカ人女性が「民主化運動」がどうしたとかではなく、単純に家族の安全を考慮し、ある種の抗議の意味も込めて、バタバタと死人が出た「中国製品」の怖さに震え上がり、「1年間過ごしてみよう」と実験的に思いついたと思うはずだ。ほんと、大学教授というのは忙しいんだろう。ご苦労様。

で、この大学先生はもっと「ずれ」始める。
もう、なんか、朝日の「御用達」である。

<しかしこのチャイナフリーな1年は理由が分からないなりにスリリングで刺激的だ。子供用玩具などは購入が難しかろうと予想できたものの、手頃なサングラスなどの日用品がほとんどもうアメリカで生産されていないのを知って彼女は愕然(がくぜん)とする。確固たる主義主張に支えられた不買運動ではない分だけ余計に著者とその家族が直面する困惑と難儀には生々しい現実感がある。>

「中国製品が無かったら」・・・・困難と難儀に直面するらしい。想像していた以上に中国製品は出回っており、生活に密着している状況であり、もう、中国製品なしでは生活もままならんというわけだ。ところで、この先生はこの本、最後まで読んだのだろうか(笑)。

「2」へ

■2008/09/15 (月) ガチコメ的「偽装を偽装しながら偽装する」2

最後はもう、ぶっ壊れている(笑)。

<結局彼女が知ったのは日用品の分野で中国製品が占める恐るべき寡占状態であり、グローバル化経済がそれを可能にしているとの冷徹な事実なのだが、それだけだろうか。例えば末娘の金髪の中に黒髪を発見して衝撃を受けるあたり(著者は僅<わず>かながら中国系の血を引いているらしい)黄禍論の気配がないではない。楽しく一読するならその種の深読みは不要かもしれないが、ただし最後に一言。日本で同じことに挑戦しない方がいい。チャイナフリーの1年は餃子(ギョーザ)もウナギも食べないアメリカ人だからこそ実現できたのだから。>

「中国製品がたくさんあったよ、あわわ・・・」というだけのことなのだが、この先生は<グローバル化経済がそれを可能にしているとの冷徹な事実なのだが>と、なぜか勝ち誇っている。このアメリカ人女性は「国産品が無い!」と嘆いているわけではなかろう。あくまでも「危険」について書いてある本だと思うのだが、買って読んでみるか・・・。

それよりも、だ。

<黄禍論の気配がないではない>は阿呆の極みだ。なんでも持ち出す阿呆だ。それとなく、「中国産を毛嫌いするのは差別心」とでもいいたいのだろうが、あんた、もう、そんなんでメシが喰える時代はもうすぐ終わる。仕事探してたほうがいいぞ。黄禍論の気配がないではないんなら、日本製品も不買せねばおかしいだろが?というか、日清戦争からこっちは「黄禍論」といえば日本に向けられた蔑視であることを、この先生は知らないらしい。

で、先生、<日本で同じことに挑戦しない方がいい。チャイナフリーの1年は餃子(ギョーザ)もウナギも食べないアメリカ人だからこそ実現できたのだから>と、日本の消費者に釘を刺します。中国産の冷凍餃子を喰えと、ウナギも値段がすごいだろと、大学教授は国産ウナギ食いますけどねと、日本産の米も危ないでしょと、大学教授ですよと・・

・・・まあ、はっきり言って、だ。

国産の豚耳を喰っている「むーちゃん」の勝ち。

残念だったな。アカい赤井さんよ。

「3」へ

■2008/09/15 (月) ガチコメ的「偽装を偽装しながら偽装する」3

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にしても、騒いでおりますな。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080915/crm0809150144002-n1.htm
<【汚染米不正転売】食品衛生法違反容疑で大阪府警が捜査へ >

そういえば、我が社の店長がお土産にと「越乃寒梅」なんかを買って来てくれた。美味かった。もうなくなった。新潟だから事故米関係ないと安心して飲んだ。

「酒類」を注文していた景品業者さんは困っていた。「どうするのか?」と聞けば「メーカーが回収して廃棄することになる」と嘆いていた。大打撃だろう。もちろん、私がこそーりと「一本100円で1000本ほど売ってくれ」と頼むも一笑に付された。だって、もったいないぢゃないか。1000本の芋焼酎があれば、しばらく酒は買わんで済むぢゃないか。自分で飲むんだからメタミドホスっても勝手ではないか。自己責任である。

それにしても、マスメディアは嬉しそうだ。日本の安全神話が崩壊することが嬉しくてたまらんのだろう。なぁにが、日本の食品は安全だと、ちゃあんとメタミドホスってるぢゃないかと、どこが、日本の業者は真面目で誠実なんだと、大笑いである。

喰ったらすぐ泡吹いて死ぬほどではなくとも、健康に害を及ぼす事故米を使って荒稼ぎしている日本企業があったぞと、朝日なんか、ほら、やっぱり行政との癒着があったんぢゃないの?って、ぶっこ抜きである。

http://www.asahi.com/national/update/0914/OSK200809140075.html
<三笠フーズ、農政事務所元課長を接待 05~06年>

う~~む、わかりやすい。

「事故米を食用として転売するけど、見逃してね!!」

う~~む、わかりやすい。

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ともかく――――

この2~3年で流行りだした「食品偽装ブーム」から「危険食材ブーム」を一挙に解決できる方法を提示しておこう。実に簡単な話である。

このように適用する法律を変える。

「偽装=詐欺罪」
(※現行はJAS法。違反しても文書で指示処分だけ。)
「基準値を超える農薬など=業務上過失致傷罪、もしくは殺人未遂」
(※現行は食品衛生法。最高でも懲役3年、及び300万円の罰金。)

これだけだ。現在が「おかしいほど」甘いわけだ。そらするわ。

では、なぜに厳しくできないのか。

例えば、「支那産ブローカー」なんぞが困るからだ。儲かる日本企業があるからだ。行政もオイシイからであり、マスメディアにとっては大事なスポンサー様だからである。

「4」へ

■2008/09/15 (月) ガチコメ的「偽装を偽装しながら偽装する」4

つまり、今までも、今でも、これからも「危険な食品」は蔓延る。それを口にせずには生活ができないようになっておるのだ。「三笠フーズ」も見せしめに過ぎん。多かれ少なかれ、どの企業も「何らか」の問題は抱えている。その自覚があるかないか、それだけだ。

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もう、ならば、我妻の「将来の夢」である無人島生活しかない(極論)。

自給自足。「食べるために働く」というシンプルなモチベーション。今日は天気がいいから海で魚を獲るとか、もうすぐ刈り入れ時だなやぁ~~と和むのだ。完全無農薬で育てた野菜を自分たちだけで食べる。私は牧畜もするぞ。我が家の食卓に牛の死体は欠かせない。

ところで、虚弱体質のバスク人である我妻が、なぜに無人島で暮らしたいというのか。

それは、だな、

「おとしゃんと、ずっと一緒におれるからやん!」

と言うのだよ。むふふ。

これも私の愛が「偽装」ではない証左だ。むふふ。
その前に私が「毒でやられたり」して。むふふ。

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