忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

忘憂之物 12

2013年07月31日 | 過去記事
最近は行けていないが、我ら夫婦はよく美術館などにデートする。妻は恐竜博物館も好きだし、なにやら古い石があるだけのコーナーも好きだが、学生時代には美大も目指したほど絵心もあるそうな。比して私はダメだ。小学校の頃、少しだけ漫画家になりたいと思った時期もあったが、ストーリーはともかく画力とセンスが壊滅的になかった。 だから抽象画などをみてもわからない。退屈だから、と建物の防犯設備などをみている . . . 本文を読む

忘憂之物 11

2013年07月30日 | 過去記事
安倍自民が圧勝してから数日、コンビニや駅の売店に並ぶ週刊誌の見出しを見てニンマリする。「自民党のやりたい放題」「安倍政権、日本制圧」ときて、週刊朝日はそのまま「自民圧勝の憂鬱」だった。思わず買った。 なかなか面白い記事が載っている。田原総一郎も「いまこそ大社会党を作れ」と野党連合を勧めているし、宮崎駿にも「改憲絶対反対」と言わせて喜んでいた。あの北原みのりも書いている。「ニッポンスッポン . . . 本文を読む

忘憂之物 10

2013年07月24日 | 過去記事
太平洋と大西洋を結ぶ、という構想はスペインのカルロス1世からだった。それが1500年代の話だ。実現は400年くらいあとの1914年、セオドア・ルーズベルトの時代までかかった。パナマ運河だ。 目的は大西洋艦隊を太平洋に送ること。だからいまでも運河を渡れる艦船の最大の大きさ、いわゆる「パナマックス」は大東亜戦争時におけるアメリカ海軍の艦艇のサイズになる。 また、この運河はスエズなどとは違い . . . 本文を読む

忘憂之物 9

2013年07月20日 | 過去記事
[ABCD包囲網]と聞けば耳触りが悪いが、日本には「日本ABC協会」というところがあって、ここが新聞や雑誌の販売数(実売数)を調査する。いわゆる「ABC調査」だ。 この調査によると、2010年の調査で目出度く、朝日新聞の朝刊が800万部を切ったとの結果が出た。日本が少し良くなった成果が数字になった瞬間だった。当時の秋山社長は「800万部を維持」と明言していたから、これがダメとなって連続の . . . 本文を読む

忘憂之物 8

2013年07月18日 | 過去記事
環境が変われば知りあう人が増える。最近また、還暦過ぎた女性から10代の大学生まで、いろんな人と知り合った。嬉しいことだ。 その日、虐められていたのは19歳の大学生。倅よりも1つ下になる。大学では化学分野での勉強をしているとか。聞けばかなりの秀才で成績もよろしく、書いた論文も満点貰ったと喜んでいた。それは中高年を含む周囲の「虐めっ子」からしても既知であり、こいつは勉強できるかもしれないけど . . . 本文を読む

忘憂之物 7

2013年07月14日 | 過去記事
いまの移動手段は「徒歩」が圧倒的に多い。ひとり寂しいマンション暮らし(お盆まで、と願う)、帰宅するのは数日おき、という悲しい現状に加えて駐車場が確保できなかったからだ。ったく責任者出てこいと言いたい。 自転車を買おうかとも思った。しかしながら、必要なのは2ヶ月弱、乗り捨てるのももったいないし、持って帰っても邪魔になる。どうしたものかと悩んでいると、妻が「バイク」を勧めてきた。作戦はこうだ . . . 本文を読む

忘憂之物 6

2013年07月07日 | 過去記事
小泉純一郎元首相が厚労相だったとき、ホームヘルパーという言葉は年寄りにわからない、として「訪問介護員」に改めた。たしかに家庭に訪問して介護をする人員、非常にわかりやすい。 元々は1962年に始まった「老人家庭奉仕員」だった。いまでこそ「(介護対象者以外の)介護や支援はやったらダメ」という建前があるが、このときはおよそ「家庭」におけるすべての仕事をやってもらうこともできた。犬の散歩や庭の掃 . . . 本文を読む

忘憂之物 5

2013年07月04日 | 過去記事
ちょっと懐かしいが、漫画「北斗の拳」に出てくるサウザーは内臓逆位だった。だから「経絡秘孔」も全部逆、ケンシロウが困っていた。東京理科大学の松野健治助教授が内臓逆位のハエをみつけて「サウザー遺伝子」と名付けたりもした。 人間も見た目はともかく、左右対称ではないわけだ。心臓が右にあるとか、いろんなドラマや映画でも出てくる話だ。しかし、大腸はみんな右巻きだったりする。残念ながら福島瑞穂や管直人 . . . 本文を読む

忘憂之物 4

2013年07月03日 | 過去記事
たまに深夜にもやっているが、よく日曜日の朝などにはテレビの討論番組がある。疲れのとれぬ起きがけの頭で見ていると、リアルな不愉快が増幅して目が覚めてくる。数分も耐えられないほど強烈だ。酒も飲まずにみていられない。 司会者が「各党の代表の方々に集まってもらいました。さあ徹底討論してもらいます」とか紹介すると、その後はわぁわぁ、相手の話を遮ってやぁやぁ、大きな声でがぁがぁ。気分も悪くなるはずだ . . . 本文を読む