忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2009.1.26「2」

2009年01月26日 | 過去記事
仕事の流れで、とある大阪府議会議員の新年互礼会に出席した。350人ほどが集まっていたという。人数はともかく、改革クラブの西村眞吾先生の集まりと比して意義はなくとも、なんとも派手だし豪勢だと思った。参加費も少し高めか。▼数人の挨拶がある。市長やら府議会議員やら、衆議院議員やらが壇上でやんややんやと言っている。呆れるのは、ほぼ全員が「オバマの話」と「経済危機」の話に終始する姿勢だ。地元の話など微塵も出ない。どこ向いて仕事しているのかがよくわかる。▼冷えた料理が並ぶころ、またもや、橋下知事の登場だ。会場が沸く。いつもの通り公務員の悪口を言ったあと、「国民をその気にさせないとダメなんです!詐欺師みたいですが(会場・笑)、国民に挑戦するという気概を持た“せ”ないとダメだ!」と吼えた。やはり会場は沸く。▼皆は喜んでいたが私は不思議だ。馬鹿にされているのだ。政治が国民を奮い立たせないとダメだと言っているわけだ。何故に国民が政治家のようなことをせねばならんのか。ならば、貴様らは何をするのか。その上から目線は何様なのか。国民は毎日、ちゃんと生活していればいいはずだ。▼毎日新聞の記事についても吼えていた。今日の朝刊にあるとして「意見が真っ向から割れている!そういうことなんです!まだまだ変わらなければならない!僕は、こんな伝統と文化を変えます!こんなんじゃダメなんです!大阪府は9年ぶりに赤字を脱却できそうです!(拍手)大阪でもできたんです!公務員の給与をカットすれば国もできます!(大拍手)」▼赤字赤字赤字。削減削減。この国の国民は小泉に懲りていないのか。キーワードの連発。そして「金の話」。大阪府の赤字なぞ、そんなものは行政の管轄ではないのか。また、何故に9年間も赤字だったのか。それはすべて大阪府の役人の所為なのか。▼オバマから「チェンジ」が流行っている。今日も腐るほど聞いた。変える変える変える。変わることはいいことだとしながら、たくさん「チェンジ」した総理大臣がいる日本はダメだという。▼今日は二人で1万5千円。交通費も入れるともう少しか。こういうのを「無駄な支出」という。


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