忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2009.1.28

2009年01月28日 | 過去記事
今年の6月から「酒気帯び運転」でも「一発免取り」となる。違反点数は13点から25点に、「酒酔い運転」は25点から35点に引き上げられる。免許の再取得についても、悪質な事故の場合は、それを禁じられる行政処分が5年から10年に延長された。危険運転致死罪は8年、致傷罪は最長7年、「轢き逃げ」だと10年になる。▼いずれにしても、「酒気帯び」という解釈など、今更ながらなんという「大岡裁き」だったのかと呆れる。「血液中のアルコール濃度を測る」という処置も適正だったのかどうか。もし、「少しでもアルコールを検知したら免許取り消し。再発行は一生不可能」としていれば、前日の晩酌から気を付けたことだろう。最初から公共の交通機関を利用するだろうし、タクシー業界は潤うことになる。▼そして、なにより悲惨な被害者は激減していたはずだ。こんにゃくゼリーやダガ―ナイフを規制するよりも、年間に1万人も轢き殺す自動車を放置していたことが、何よりの「大いなる矛盾」であるわけだ。「酒を飲ませて運転させない」程度の規制は今更なのだ。▼マスコミによって「飲酒運転」が騒がれ出した頃、やはり、繁華街の飲み屋は売り上げが下がった。とくに郊外にある駐車場完備の居酒屋などは悲鳴を上げた。しかし、そのことで「飲酒運転規制反対」とする阿呆まではさすがにいない。▼その理由は、もしかするとマスコミ報道なのかもしれない。ゾッとする話だが、あれだけ連続して報道することにより、話題は刷り込まれ、その「流れ」に逆らうことはできなくなったのではないか。▼無論、当たり前の常識として「飲んだら乗らない」という人は、マスコミ報道がどうであろうが飲酒運転には憤りを感じていたはずだが、事実、身勝手な理由から飲酒運転を繰り返していたような人間は、やはり、連日のマスコミ報道によるところが大きいのかもしれない。▼そのような人間が、何年も学校教育やマスコミ報道によって「自虐史観」を刷り込まれてきたのだろう。その「流れ」に積極的に乗ることは称賛されたし儲かったのだ。ネットの普及などで情報弱者と呼ばれる人は激減したという。もう、怪しげなマスメディアには騙されない人は増えたと言われる。今度の選挙でそれはわかる。






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