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cold, cool, warm, hot vs 寒い、涼しい、暖かい、暑い

2005-08-29 19:03:56 | Weblog
昨日の投稿は要領を得ない点があったので、これら温度を表す言葉についてもう一度考えてみたい。
実は、高校時代、warmという単語は日本語で「暑い」領域の温度まで指すことがある、と知ってちょっとしたカルチャーショックを受けた。そして、以後warmは「暖かい+暑い」と了解していたのである。しかしよく考えるとその理解は間違いのように思われる。warmはあくまでも「暖かい」であって「暑い」ではない・・・そう思う。要するに、warmも「暖かい」も、気温に関しては「感覚的な快適さ」を意味する言葉である。それに対してhotや「暑い」は「感覚的な不快さ」を意味する言葉だ。
英語では、たまたまwarmの表す温度の守備範囲とhotの表す温度の守備範囲が数値の上で重なることがある、というだけのことである。25℃を「快適」と感じるならwarm, 「不快」と感じるならhotである。
burning hotとは言うけれどもburning warmとはたぶん言わない。(もっとも、私がnativeの方の英語を聞いた限りでは、日本の夏についてhumidをよく使う。ネバネバした暑さ、ということなのだろう。)
同じことが、coldとcool、「寒い」と「涼しい」、についても言えるだろう。coldと「寒い」は「不快な気温」を表し、coolと「涼しい」は「快適な気温」を表す。

まとめると、
快適な気温を表す言葉 → warm, cool, 「暖かい」「涼しい」
不快な気温を表す言葉 → hot(muggy, stuffy), cold, (chilly), 「暑い」「寒い」
*これらの言葉は英語も日本語も人間の感覚を表すもので、気象学的な温度がいくらかということとは無関係である。何度がcoolで何度が「涼しい」か、というようなことは学習の便宜上の説明に過ぎない。したがって、warmは「暑い」気温をも表す、という理解の仕方は誤解だろう。但し、英語のwarm, coolの守備範囲が日本語よりも広いことは覚えておく必要があるけれども。

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