英語で「笑う」

2004-11-29 21:36:46 | Weblog
最近「笑う」ということについていろいろ考えております。なぜ笑うのは人間だけなのか、とか、ですね。
そこで、さっそく英辞朗、その他の辞書を引いてみました。英辞朗には何と289件もの用例が載っております。その中心となるのは、もちろん laugh(laughter) です。あとは smile, chuckle,
grin, giggle などがボチボチ、というところですね。どうも「笑う」の英語での中心語は laugh のようです。それにいろんな修飾語句をつけて、無限とも言えるほどの「笑い方」を言い表すことができるようです。
それにしても、「笑う」に相当する英語は多いものですね。いわく、laugh, smile, giggle, chuckle, grin, guffaw, sneer, simper などは学習辞典にも載っておりますし、マイナーな(?)笑い方では、snart, snicker, titter, twitter, whicker, smirk なんていう語が英辞朗には載っております。覚えきれませんね。

笑いを分類するにはいろんな方法があるでしょうが、善意の笑いと悪意の笑い、に2分することもできるでしょう。sneer などはどうも悪意の笑いの部類に入るようです。善意の笑いの代表例はsmile でしょうね。
しかし、もっと大きな観点から眺めると、「笑い」は laugh 族と smile 族に分類できるのではないか、というのが私の感想です。

まず laugh をロングマンで引くと次のように出ております。
laugh:to make the sounds and movements of the face that people make when they think something is funny
つまり、「音を発すること」と「顔の筋肉を動かすこと」がlaugh の条件のようです。
次に smile です。同じロングマンを使います。
なお、名詞としての smile の定義から入ります。
smile:an expression on your face in which your mouth curves upwards to show that you are happy, amused or friendly, etc. とあります。顔の筋肉は動かしますが、音を出すことは必要ないようです。いや音を出しては smile ではないのかもしれません。
この、「音を出す」と「出さない」は大きな違いだろうと私は思います。笑いの発生から見るとどちらが先なのでしょうね?laugh が先なのか smile が先なのか?全くの独断ですが、私は laugh が先なのではないか、と憶測しております。笑い、とは元々は声による意志伝達の一種だったのではないでしょうか?声を出すlaugh が人間社会の中で定着した後で、エネルギー節約の原理に基づいて声を出さない smile の様式が生まれたのではないでしょうか?「私はあなたに敵意は持っておりません」という意志伝達なら、必ずしも声は要らないでしょう?かくして、laugh を元にして smile も一家を成すまでに次第に成長したのでしょうね。

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