笑いの天才

2004-11-30 18:24:49 | Weblog
昔の同僚に「笑わせる天才」が居りました。鉛筆でもチョークでもそこら辺にあるものをネタにして人を笑わせるのですね。彼は「人生の8割は冗談でいいんだ」と豪語して、実際自分でもそれを実行しました。何十年ぶりかで定年退職した彼に会いましたが全然変ってない。相変わらず冗談の連続です。冗談を1つ1つ取ってみてもそれほど面白いものではないみたいなんです。彼はその場の会話の空気を冗談にしてしまうみたいなんですね。頭の回転は抜群に速いのです。何が可笑しいのかを直ぐに見抜く・・・私みたいな鈍重な頭ではなかなかついてゆけません。
だいぶ前のことですから具体的な例はあまり覚えてませんが、たとえば始業を知らせるサイレン(その学校ではベルでなくサイレンで時間を知らせてました)が鳴ると「あ、魔笛だ!」と言って職員室を出てゆく。こちらは可笑しくて笑いが止まりませんでした。始業のサイレンとモーツアルトねえ・・・・。もっとも、彼の周りが全部鈍重な人間ばかりで、そういう咄嗟の冗談を全く理解しないような人間ばかりだったら、たぶん彼もそういう冗談は言わなかっただろうと思います、笑いには、聴衆がいかに大切か、ということですね。いつものことですから、我々も理解してどっと笑う、という雰囲気がありました。笑う、笑わせる、というのは本当に難しいものだと思います。でもそれがない人間関係は、自分を蝕んで行く。それはそうですよ、面白くありませんもの。自分だけでなく、他人に辛く当ったりして周囲をも蝕んで行く。互いに蝕み合っている・・・。そんな職場、皆さんの所にありませんか?もしあったら、笑いを研究するといいですよ。笑い、といっても、smile ばかりではなく laugh(laughter)の分野の笑いが職場には必要ですね。目を吊り上げて、「教育の効果的推進には・・・・」などと年中やってる学校は潰れます。

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