家庭用品の危険シリーズ ■柔軟剤/洗面所
柔軟剤を4人に1人が標準使用量の2倍以上も使い他人が健康被害に
柔軟剤の香りは身体に影響を及ぼす化学物質と認識し使い過ぎないこと
■メーカーが柔軟剤の使い過ぎを助長させていることが明らかになった
国民生活センターは、「柔軟剤」の香りで体調不良を訴える人が急増しており、石鹸・洗剤業界に対し、臭いが及ぼす影響について注意表示や啓発活動を行うように求めました。同センターには、苦情が5年前の5倍にも達しています。強い香りの柔軟剤を使用した服を職場で着る、団地など隣家のベランダに乾した洗濯物の臭いによって、頭痛や吐き気を催す人が増えています。
そのくらいでと思われる方もいますが、長く異臭を嗅いだり、「化学物質過敏症」になると、耐えられない症状に陥ります。知らずに長期間使えば、アレルギーやぜんそくをも引き起こします。苦情が急増した背景には、日本石鹸洗剤工業会の調査で、柔軟剤の標準使用量の2倍以上使う人が23%もおり、4人に1人が大幅にオーバーしていたことです。製品説明文には、「香りをもっと楽しみたい時は、好みに合わせて使用量を増やしてください」と書かれていたことです。
洗剤各社のHPには、“香り”を強調させるかの薔薇やお花畑の画像を多用し、メーカー側が不必要な使い過ぎを助長していることが明らかになりました。専門家は、臭いの感受性は個人差が大きく、香水と同じで自分は良い匂いと思っても、他人には不快でしかないと指摘します。
■“香る柔軟剤”を開発したメーカーはボロ儲け、使う消費者は健康被害に
柔軟剤を使い過ぎる要因には、男性も含めて汗臭さや体臭に気を使う人が増えた、香りブームから芳香剤や消臭剤の多用です。結果、強い香りを嗅ぐ機会が増えて、香りに鈍感になった?ことです。もう1つ重大な問題は、メーカーが柔軟剤の目的とは関係のない強い香りや除菌・漂白機能を加えた製品を、販売戦略化したことです。メーカーの拡販・儲けを増やす仕組み(使い過ぎを助長)に、女性や主婦がまんまと騙されてしまったのです。
専門家は、“香り”が何からできているかを知れば、恐ろしくて使えないはずと言います。つまり、香りは「化学物質」そのものなのです。この種の製品は、一部成分が書かれていても、肝心な有毒な物質はメーカーが明かさないことで共通しています。柔軟剤や芳香剤・消臭剤などの化学物質は、室内を汚染し床に近い下のほうに溜まるのです。
特に子供は、呼吸器(鼻・口)の位置が低く、解毒機能が未発達なため影響を受けやすいのです。まして睡眠中は、極めて床から低い位置なので、成人も子供はもろに影響を受けてしまいます。メーカーは、消費者の健康は考えていません。投稿者は、芳香剤などを放った室内で思いっきり空気を吸うTV/CMに寒々としています。
■■危険への対策■■
柔軟剤は着心地(きごこち)や肌触りを良くする機能であり、強い香りは意味がないと考えること。
強い香りは、何らかの化学物質と思い最小限の使用に留めましょう。
化学物質は、ご自分の健康の他に職場・近隣にも影響を及ぼすことを意識して下さい。
自分には快適な匂いでも、他人は不快に感じることを知っておきましょう。
不必要な成分添加は、河川の洗剤汚染を助長し水質汚染の観点からも酷いことです。
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